>……目を離すと ずっとこれよ♡ XD
——————————「…………貴方もいずれかは分かるわ。
私の身体は、抗うことは出来ない。」
『何言って……うぐっ…!』
「ほらね、何度抵抗しても無理だから諦めなさい。」
急に電話してくるからなんだと思ったら、告白ルートに入っちゃっただけらしい。
はぁとため息をつきながら、伝える。
「ねぇ、飯岡くん、大丈夫なの?」
「無理ね、私も何度抵抗してもダメだったもの、
システムの強制力の方が強い」
明日が袖を引っ張り、飯岡健の心配をする。
電話を少し離してから返答するが、離れているのに、私の金切り声が聞こえてくる。
『っ!!でもっ!』
「貴方覚えてないの?
そこは恋愛ゲームの世界よ、ご都合主義の世界。
主人公と恋愛をするために攻略対象が存在するの。
私たちの意思なんか存在しないの。
そのうち、セリフも言わされるわ、覚悟だけしなさい。」
『こ、コウちゃん、コウちゃんは!抵抗出来ないのか!?』
「……貴方に屋上に来いと伝えた霜井戸は、感情なんてない顔をしていたでしょう。
あいつの意思なんか、プレイヤーが操る限り、ないわ。」
鼻で笑う、過去の私を見ているようだった。
電話を切らないまま、あいつらは私の告白イベントを始めた。
「……やだやだ、私、こんな甘えた声で『コウちゃん♡』なんて呼んでたの?
うげぇ、あいつに媚びた声で名前呼ばれると本当に嫌……。
切っちゃお」
「えっ、えっ!いいの!?」
「いいの。私、今が幸せだから」
明日の膝の上に寝る。
もう、と言いながら、受け入れてくれる。
……正直言うとどちらも身体が男なのだけが、最悪。
笑顔を崩していないだけで、男の膝は硬い。
あのバカは男の方がいいって言ってたけど、私は柔らかい膝の上の方がいい。
…………あーあ、明日だけでも元に戻らないかしら。




