第*@。 『大事なのは本当に諦めなの?XD』
屋上について、ドアがある建物横あたりに待機する。
コウちゃんがいて、なにか明日とイベントが起きたらまずいから。
プレイヤーが動かしてる以上、リセットされるとまずいから。
俺はさっきの健ちゃんを思い出す。
『俺の知ってる穂波はそんなこと言わねえ!』
言うよ、諦めも大事だって知ってる。
サッカーをして肉離れになって、ただの助っ人だったのに、もうこのメンバーと出来ないのかなって考えると悔しくなる自分がいた。
そんな自分から目を逸らしてた、けど、健ちゃんはそんな俺も優しく受け止めてくれた。
だから、諦めれた。
……サッカーしてる姿が好きなんて言われたから、たまにやってるけど。
健ちゃんはいつだって俺のことを考えてくれてた。
いじめてきたやつからも、からかってきたやつからも守ってくれた。
怪我をしたら、治療してくれた。
アイスを半分こする時、大きい方を必ずくれる。
——気持ち悪いかもしれないけど、俺は健ちゃんに恋をしていた。
いつからか好きになってた。
……ファーストキス、もう健ちゃんも経験済みだったんだよ、って言ったら、怒るだろうな。
寝てる時にしてしまったから。
健ちゃんは俺のことを兄弟のように接してる。
だから、健ちゃんを守れる時が来たら、今まで兄貴分みたいだった健ちゃんをかっこよく守ってやるって考えてた。
あわよくば惚れてくれたら、嬉しいけど。
チラリとコウちゃんを見る。
上野七音の幼馴染はあいつだ。
夕日が射してて、影しか見えない。
健ちゃんが来たら……七音が来たら、どんなエンドになるんだろう。
七音ちゃんに電話をすると、言っていた。
なにか手段が見つかったのかな。
あとで、謝らないと。
決めつけられるのが嫌いだったもんね。
——考えことをして暇を潰していたら、ガチャリとドアを開ける音が聞こえる。
……まだ、出ないでおこう。
様子を見て、なにかあったら、出ようと考えていた。
——俺はどれだけ呑気だったんだろう。
目の前を通り過ぎて行ったのは、上野七音ではなかった。
俺が、今までずっと恋焦がれてきた、飯岡健がいた。
なんで?……なんで元に戻ってるの。
俺はまだ、明日の姿なのに。
なんで、なんで、なんで。
なんで、飯岡健が。
——霜井戸考乃に駆け寄ってんだよっ!




