閑話 思い出2
「…………」
「痛いか?」
「いたく、ない…」
「……痛むぞ」
「痛いっ!消毒液痛いっ!」
「痛いんじゃん」
「染みるの!!」
僻みで他の男子からいじめられることがあった時は、応急処置をしてやった。
じゃんけんで負けてなった保健委員がまさか役に立つとは思ってなかった。
いじめっこは先生にチクってやった、怒られていたのを見て、ざまぁみろと思った。
「ふふん」
「なぁ、お前の髪の毛全部取ったら、身長勝てるんじゃね」
「け、けけん、健ちゃん!?俺の髪剃らないで!?
たった1センチだけじゃん…」
「だけってなんだよ、ミリじゃないんだぞ」
身体測定で、身長で負け始めた瞬間。
悔しくて仕方なかった、穂波がドヤ顔を覚え始めたのはここからだったなぁ。
「…………」
「…………」
「お、おおう…」
「ちょ、ちょっと、刺激強いかも」
「つ、次回せっ!」
少し刺激的な漫画を回し読みしていた時、女子に見られたら軽蔑されそうだが、男子としては正常な行為である。
……ちょっと刺激的なだけだし?
「……健ちゃんちっちゃい!」
「あ゙っ!?」
「違う違うっ!はぐれるっ!
手!」
「ああ、なんだ、背がちっさいって言われたかと」
「言ったけど……いっ!イタタタッ!!!?痛いっ!!!」
祭りに来て、俺を見失いそうな穂波のために、手を繋いでやった。
そんなに差などないのに、小さいというので、思いっきり手の皮膚をつねってやった。
幼馴染に小さいとはなんだ。このやろ。
「やーい!ホモじゃーん!きもっ!」
「お前さぁ…こいつ顔がいいんだぞ。
幼少期から目が肥えた俺の身になれよ」
「お、おう…
って違う違う、お前ら付き合ってんだろー?」
「つ、つき」
「付き合ってねぇよ、決めつけ野郎だな!
お前そんなんだから、モテねぇんだぞー」
からかってくるやつならいた。
祭りの時に手を繋いでたし。
顔を真っ赤にして照れる穂波より前に出て、言葉のアッパーを決める。
イケメンに欠点を作ろうとするが、相手を陥れようとした時点でお前の欠点になってるぜ。
てか、欠点でもないな、この顔なら引くて数多だろ。
照れて使い物にならない穂波に変わり、からかってきたやつにドヤ顔を決めてやった。




