第二十九 『メタ干渉ってあり?』
「会長って、もしかしてセーブロードとかに干渉出来んの…?」
「……そ、うだ。
修羅場エンドを踏んだ時、タイトルに戻された上にセーブデータ全部消されてた…。
メタ要素を言うタイプではなかったから、頭から抜けてた。」
二人で真っ青になる。
「ログ…まで?」
「データに干渉出来るんなら、不可能ではない…かも?」
「ヒッ…こ、好感度…!どうなってるんだよ!?」
「…MAXのまま…」
「……………………」
「……………………」
「こ、怖いこと言っていいか?」
明日は頷いてくれる。
「その、好感度もいじられたり…」
「…………」
またもや無言になる。
ありえるってことだ…、ど、どうすんだよ。
「主人公に近寄らない…?」
「家隣!!!!!無理!!!!」
「だよねー…」
あちらが解決したら、こちらで問題、脳内はしっちゃかめっちゃかである。
「てか、会長となに話して、あんな顔青くしてたの…?
ログ云々の前に、メタ要素ある話されたんじゃないの…?」
「あ、あー…幽体離脱の時に、その……。」
「……もしかして」
「……まぁ、その、そこらへん散歩してたら、会長の教室まで行っちゃって、その……まぁ、目が合いまして……」
「…………はぁ…」
盛大なため息をつく明日に、えへと笑うと、起こり始める。
「そこらへんふよふよとは言ってたけど!
まさか、会長の方に行ってるなんてさ!」
「いや、その…暇だったから…」
もうもうもう!!!と地団駄を踏みながら起こり始める。
ガキみたいな起こり方変わんないなぁ、と呑気になってしまう。
「で、でさ、あれ夢じゃなかった。
会長曰く、バッドエンドらしくて…」
「……で?」
「で…でー…なんか補習?とか、苦しかった気持ち?とか、思い出せないだろって言われてー……
で、貴方は主人公じゃないからって」
「………………補習?」
「補習」
明日は、は?という顔をむけているが、俺も全くと言っていいほど分からない。
というか、初見なので、導け既プレイ勢。
そんなことを考えていたら、ピンッとくる。
「てかさ、会長に協力してもらえたら、あっちの七音も戻せて、俺らもここにいれたりしねぇかな。」
「……協力して、くれるかな?」
「コウちゃんをダシに…」
「失敗した時が怖いよ……」
二人でうーんと悩む。
とりあえず、コウちゃんも入れて悩もう。
「コウちゃんち行こうぜ」
「うん」
突撃、隣のお前も悩め。
というわけで、お土産を片手にコウちゃんちへと歩みを進めることとなった。
(手土産ってなにがいいんかな)
(分かんない、俺らは手ぶらでお互いの部屋に遊びに行ってたもんね)




