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兄弟

クリア特典 『大戦闘クラッシュスターズ!』より抜粋

「わっ、わっわっ!!」

「高菜ちゃんへたくそー!」

「あのねぇ、こいつはこうやってさぁ」

「姉ちゃんに勝てないのぉ?」

「お前ら、うっさい!

こら、マリ!高菜ちゃんの膝に座んな!」

「あはは、大丈夫だよ〜」

コントローラーを持ちながら、もぉと言いながら画面へ向き直す。

今、高菜ちゃんを交えた兄弟たちで大戦闘ゲームをしている。

なぜこうなったかというと……。


——「えっ!6人兄弟!?」

「ちゃんというと、私入れて7人ね。」

「すごいっ!

園ちゃんが一番上のお姉さん?」

「そーだね。で、次が15、12が2人…、10、5、2って感じ。」

「すごーいっ…!いいなぁ、私一人っ子だから。」

幼馴染(七音たち)の方でも同じ事言ってたもんね。」

「羨ましいもん。」

「あはは…………あ、やば。あいつら迎え行かなきゃ。」

「今日はお迎えの日?」

「そ、母さん帰るの遅くなるから。」

「そっか……。そ、園ちゃん、あのさ——」


タカシに頬を引っ張られながら、さっきの会話を思い出す。

まさか『一緒に遊んでもいいかな』なんて言われると思わなかった。

タカシの手を叩き注意をしてから、時計を確認する。

……飯はまだ大丈夫かな。

「よ、よし!次は別の子使ってみるっ!」

「じゃあじゃあ!この子使ってみて!」

『ドゥリオゥ!』

「わっ、可愛い……。」

マリがキャラを選択してしまっている。

それでも目を輝かせて、キャラクターを見つめる高菜ちゃんに思わず笑ってしまう。

もうと頬を膨らませて怒るふりをしている高菜ちゃんの頬を指で突いてから、いつも使っているキャラを選ぶ。

「高菜ちゃん、姉貴ボコしちゃって!」

「がんばれ〜」

「よぉし、頑張るよっ!」

画面を見ながら、ボタンをひたすら押し、タイミングを見計らい、アイテムも使う。

高菜ちゃんはというと、ボタンの押し間違いやら、落下事故に、あっ!とかうわぁんっ!とややオーバーなリアクションをとっている。

本人はこれで真面目なんだから面白い。

「姉ちゃん、次おれ!」

「カナデも!」

「あー、まって、コントローラー繋げるから……」

カナデとカナメから自分達も〜!というコールが始まる。

いつもだったらキレるところだが、高菜ちゃんがいる手前、あまり怒りたくない。

……今更遅いし、私には悪印象しか残ってないだろうけど。

「……姉さん、夕食ってどうするの?」

「うーん、卵焼きと、味噌汁……あとはもやし炒めとか。」

「またぁ!?」

文句を言う子には食わせませーんと言いながら、コントローラーをカナデとカナメに渡し、キッチンへ向かう。

「あっ、手伝うよ!」

「いいよいいよ、お客さんなんだから。

ついでに飯も食っていけば?豪華とは言えないけど。」

「えっ、ご一緒してもいいなら……。」

「もちもち、じゃあ、お肉も出しちゃお。」

リビングからやったーという声が聞こえてくる。

客人の前で恥ずかしいからやめてほしい。

牛肉を冷凍庫から取り出して解凍する。

ふと、隣にまだ高菜ちゃんがいることに気づく。

制服の袖を肘あたりまで折って準備してます!という顔をしている。

ぷっと吹き出してしまいそうになるのを堪えて、多分止めても聞かないなと諦めてマナのエプロンを貸してあげる。

ありがとうと、エプロンを受け取ってつけてくれ、髪もまとめ上げてくれる。

「マリちゃん可愛いねぇ。」

「今日はまだ大人しいからね、

いつもだったら、ギャン泣き。」

「あはは、まだ子供だもんね。」

そう話しながら、いつもより少し豪華な食事を一緒に作り、8人で夕食を食べた。


「えっと、園ちゃん。

愛ちゃん、奏ちゃんと要くん。

隆くん、鞠ちゃん…………あれ?」

「あと1人はね、光。

あの子、1人の方が好きだからさ。」

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