ep6 もてなしの儀
「酔酔様、代表様」、俺は揺すり起こされた。
4人の男たちに。
揺すり起こした奴らは
みんな濃紺のスーツに、エンジのネクタイ、サングラス。
まるで、映画で見たSPそのままだった。
「友好の儀式を続けてください。歓迎大臣」と、
SP?なのか?がしゃべった。
「大臣?何だ?第一てめーらは、だれだ?」
俺は、酔っている。(当たりめぇだ。9:1だ)
「気を失っておられる間に、酔酔様は、
地球全体の、対ナーン星人様の友好・歓迎大臣に任命されました。」
「我々は、歓迎庁のものです。」「ここに、辞令があります」
俺は、酔眼で見た。
そこには、「酔酔ダルム、貴殿をナーン星との友好・歓迎担当大臣に任ずる。」と
仰々しい筆文字で書いてあった。横にはでっかい職印が押してある。
(読めやしねぇ)
マンボウ様が、「次は、もてなしの儀である。」と、言う。
「ガイドブックP12に、『地球では、友好を結んだ折には、もてなしの儀(宴会)
を催すべし。もてなしには、最上の酒、料理を供すべし。』とある。」
その時、テレビの中から「分かりました。すぐ、準備を。
すぐ、運ばせます。帝都ホテルより」と、サシバ首相。
「ちょっと待て、この4畳半で、宴会か?
気でも狂ったんじゃねえか」、俺。
「いや、条約締結の場で行うのが、外交の定石」と、マンボウ様。
すぐに、料理が来た。前菜 小鉢各種(小いわしマリネ,鴨スモーク,カリフラワームース)、鯛のソテー〇〇ーソース他、ステーキしか分からねえ。フルーツとケーキも、あったっけか?
酒は、シャンパンに始まり、魚には白ワイン、肉には赤ワイン、デザートに
はブランデー、(全部、帝都ホテルの最上級品だ、うめぇ!)を
マンボウ様につがれるままに飲んで、こちとらベロベロだ。
(矢でも、鉄砲でも、戦車でも、火縄銃でも、核爆弾でも
トランプでも、持ってこいの気分だ!)
また、こっちもマンボウ様を酔わせて、
ご機嫌よくお帰り遊ばせようと、酒をつぎまくったが、
なにぶん、縦3、横4mのご立派なご体格だ。
水色の身体の色が、ほんのりピンクに
染まっただけで、足腰もしゃんとしている。
俺より、ずっと強い、こっちは、もうフラフラだ。
すると、マンボウ様の口が開いた。
「では、次の儀は・・・」、俺は、「えっ、まだあんのか?」
♪まだ、まだつづく ながい いっぽんみちは♪




