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やっちゃう(ボソッ)
〜森の中〜
ファさ……。
エルウェンは仮面を脱いだ。
両手でそっと頭から鉄の兜を外す。
「おい」
「何でこんな装備しているんだ?」
「?」
「なんでてどういうことだ」
「お前の装備は」
「既に下火の装備」
彼女は俺が持っていた胴体の防具を指出す。
コンコンと人差し指で叩いて見せた。
「んな高いレベルまでにはならないはず……」
エルウェンは驚いていた。
それでいて、いろんな思考を巡らせていた。
「確かに序盤で低い、限界が見える装備だけど」
「敵のレベルを低ければ無限にレベルが上がっていく……」
「!」
「かもしれない、ということか……」
「自分で質問しといて自分で納得するのかよ」
「やっぱり変な奴に絡まれる」
「最初の草むらで永遠と振ってた」
ボソッと呟く。
「お前バカ?」
「あんなところ」
「全然効率も良くないはず」
「誰も気づかなかったことかもな」
「でも確かにな」
「つまらなそうになって辞めていくもんだけどな」
「笑」
「うちの兄貴は馬鹿呼ばわりすんじゃねーし」
「まぁバカなんだろうけど」
「うるさい」
なんじゃそりゃ。
イルナのフォローがフォローに聞こえないぜ。




