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先輩との訓練

「エイリーン、お待たせ」

「そんなに待ってないわよ~」

講義を終えてからお手洗いに行っていたせいでエイリーンとの練習の時間に遅れるところだった。

「お待たせしました」

レイも少し遅れて戻ってくる。

「うん、そろったわね」

今日は新人戦フラガエストのために特別講師を呼んでの練習の日だ。昨日まではひたすら魔銃を撃って居たので体を動かすのも楽しみだし、久しぶりに三人で集まって練習なので気合いが入る。

「それじゃ、早く行きましょ」

そう言ってエイリーンを先頭に練習場所へと向かう。運よく学院内の競技場を予約できたらしいので特別講師も呼べた、らしい。

「それで今日は誰が来てくれるの?特別講師って言ってたけど」

そう、彼女から教えてもらったのはあくまで特別講師が来るってことだけ。誰が来るとかそう言う情報は全くだった。

「ふふっ。会ってからのお楽しみよ」

ぎぃっと扉を開いて競技場の中に入ると既に誰かがいるようだった。

「あ、もう来てくれてたのね……」

「お?来たね~?」

「開いてたから先に入らせてもらったわ」

そこにいたのはなんとアル先輩とメア先輩だった。

「アル先輩に……メア先輩!?」

「やっほ~久しぶり三人とも~」

ゆったりと近づいてきて私の頭をよしよししてくれるメア先輩。なんかすごい安心する。

「こーらっ!今日は練習するんでしょ!後輩を昇天させないの、メア!」

「ごめんごめんついかわいくて……」

少し名残惜しいけどメア先輩の手がぺっと剥がされる。

「目を細めて本当に気持ちよさそうでしたね姉様……」

「先輩の手は魔性の手だよ……みんなああなっちゃうから」

メア先輩の撫では的確に気持ちいいところを刺激してくれる。一度食らったら虜になっちゃうやつ。

「……私もいっぱい撫でますよ!」

「あ、ありがとう?嬉しいわ」

先輩に張り合ってるレイもかわいい。今日の夜はかわいい妹の事をいっぱい撫でてあげちゃおう。

「ふぅ……それで、今日はあなたたち三人の練習の手伝いをすればいいのよね」

「お願いします。先輩」

「一旦そこの姉妹から鍛えようかしら」

「よろしくお願いします、アル先輩」

アル先輩は私とレイを見てそう言う。

「じゃあ私はエイリーンちゃんかな~」

そのまま競技場を半分こにするような形で別れる。ヒラヒラとメア先輩が手を振って向こうへエイリーンを連れていく。


「さて……二人とも、選考会は見させてもらったのだけど」

ごくり……緊張しながら続きを待つ。

「貴女たちって新人戦だったら今まで通り練習してたら余裕だと思うくらいには強いと思うの」

「……えっ?」

少し真剣で険しい顔を見せていたからてっきり厳しいことを言われると思っていたら褒められてしまった。

「エイリーンちゃんもそうだけど、貴女たち三人と互角に叩ける新入生なんて私の地元にもいるかしらねぇ……」

「だからね?」

ピッと私の鼻先に指を差して続けていく先輩。

「ミアちゃんを中心に本戦で上級生と戦っても負けないように鍛えていこうと思うの」

「な、なるほど……」

「ミアちゃんが弱いって言うわけじゃないのよ。ただ、試合を見ている感じ二人の精神的支柱になっているのは貴女なのよね……。だからエイリーンちゃんとレイちゃんが意識を割かなくても大丈夫なくらいに強くなるべきだと思うわ」

た、確かに。二人に守ってもらうこととか援護してもらうことは多いかも。精神的支柱かどうかはわからないけど私が強ければ二人はより全力を出しやすいと思う。

「と言っても今日一日だからね……あんまり抜本的にどうこうって言うのは難しいと思うし。私と戦いながら少しずつ学んでいって欲しいわ」

結構難しいことを言う先輩。戦いながら学ぶのって簡単そうに思えて結構難しいと思うのだが……。

「姉様、頑張りましょう!一緒に」

「え、ええ!」

「いい心意気ね!じゃあこれ」

そう言って鍛錬用の木刀を渡してくれる先輩。少し魔法で強化されているから折れにくくなっているやつだ。

「まずはきっちりと近接戦闘で戦ってみましょ。さぁ、構えて」

「は、はいっ!」

「レイちゃんは少し見ててちょうだい。ミアちゃんの動きの癖とか見て覚えておくのよ」

「はいっ!」

先輩に言われるがまま構えて正対する。さっきまでの優しい顔がツンとしたクールな顔に変わる。

「先に打ってきていいわよ」

「行きますっ!」


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