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ロベリアとの練習

結局、ロベリアの様子を探る作戦はいったんエイリーンの調査次第ということで落ち着いてそこから先は皆の恋バナや聞いた恋バナの話をひたすら続けていた。

話が終わったころにはもう夜になっていた。自分で言うのもなんだけど、女子ってこういう話になると終わりがなくなるわね……。

「じゃあ、ネイ。皆の事表まで送ってくるわ」

「かしこまりました。お気をつけて」

「私も行きます姉様!」

「ええ、一緒に行きましょ」

このままだと恋バナinお泊まり会になりかねなかったので一旦後日また作戦会議をしようと言ってお開きにしたのだ。どうせお泊まり会をするならロベリアも一緒に来て欲しいし。

「練習場所は私が用意しておくわね」

階段を下りながらエイリーンがそう言ってくれた。

「助かるわ。ありがと、エイリーン」

「いいのよ」

ロベリアとエイリーンがいるおかげで練習場所が簡単に用意できてるし本当に感謝してもしきれない。

「ロベリアさんには……」

「大丈夫よ、私から言っておくから」

「お願いします」

一階に着いたところでノアとエトラは部屋に戻っていった。手を振って見送った後玄関の扉を開けてエイリーンを見送る。

「あんまり本番まで時間もないし、練習にロベリアの事にやることは多いけれど……一緒に頑張りましょ」

「ええ、そうね」

「そのためにも今度はお泊り会。よろしくね?ふふっ」

そう言って迎えに来ていた馬車に乗り込んで颯爽とエイリーンは帰ってしまった。とりあえず彼女の馬車が見えなくなるまでは見送っておく。

「お泊り会、かぁ……」

「楽しくなりそうですね」

「それはそうなんだけど……あんまり騒ぎすぎたら怒られそうだし、みんなで寝るとなると狭いとも思うのよね」

実際、ベッドはもちろん人数分しかないし招待した彼女たちを床で寝させるわけにはいかないしなぁ。

「でしたら姉様。最近聞いたんですけど、近くに湯治のできる旅館があるらしいのでそこでやるのはどうでしょうか?」

温泉旅館……お泊り会、確かにいいかもしれない。レイは相変わらずいろんなことを知ってる。

「それ、いいかも」

「じゃあネイとオーバに相談してみましょう、姉様!」

「そうね」

部屋に戻って二人に相談したところ、なんとあれよあれよといううちにお泊り会の開催が決まっていっていた。



「……ふぅ。こんなものかしらね」

日は変わってとある日の放課後。普通に抗議を受け終わった後に、エイリーンが準備してくれた練習場所でひたすら魔銃を撃っている。最近やっと撃つたびに体から力が抜けるような感覚が減ってきた。ロベリア達によると銃をしっかり慣らせて自分のものにするとその感覚が薄れていくらしい。

「自分のモノ……にできたのかなぁ」

ロベリアに聞こうにも、少し遅れてくるらしいので聞けない。妹やエイリーンたちは少し離れたところで練習しているのでまた一人で撃ち直しだ。休憩してから。

「お待たせしましたわね……」

持ってきたお茶を飲んで休憩していたらロベリアが疲れた顔して荷物を置いてこちらに座った。

「あ、ロベリア。お疲れ様……?だいぶ疲れてるわね」

「隠せないくらいには疲れてますのね、私。はぁ……」

「大丈夫?困ってることあるなら相談くらいのるけど……」

隣に座ってお茶を勧めながら尋ねてみる。ロベリアに飲んでもらうならもうちょっといいお茶にすればよかったかも。

「ありがとう……。けど、この問題は私が自分で解決しないと」

「そっかぁ……」

そう言われちゃうと深く聞きづらい。

「でも、限界以上に困ったときには頼って欲しいわ。その……お友達だし」

ちょっと自分で言ってて恥ずかしくなった。本心をさらけ出すのは少し気恥しいものね。

「え、ええ。もちろん。いざとなったら頼らせてもらいますわよ」

お茶を受け取ってそう言ってくれる彼女。断られなくてよかった……。

「そうだ!今度お泊り会するんだけど、来てくれる?ロベリアも」

講義の間に伝え忘れていたので言えるうちに伝えなきゃ。ネイとオーバにお願いして予約はとってもらったし、他のみんなからすでに了解は貰っている。

「お泊り会……楽しそうですわね。いつ頃するんですの?」

「直前説明会の前の休日にしようかなって思ってるんだけど……どうかな」

直前説明会は大会の数日前に行われる諸注意や泊まる場所の改めての説明をするためのものだ。

「ふむ……構いませんわ。絶対に参加させていただきますわ」

少し考えたかと思うと力強く私の手を握って参加を表明してくれた。ちょっと顔色もよくなってるように見える。

「良かった。絶対だからね?」

「もちろん。……さぁ、じゃあ休憩も終わりにして練習しますわよ」

彼女がスッと立って私に手を差し伸べてくれる。多少元気になったっぽいし、いろいろ教えてもらわないと。

「いろいろ教えてよ?私もっと上手になりたいから」

「もちろん」

彼女の手をぎゅっと握り返して魔銃のあるところまで戻る。


「それで、今日の成績はどんな感じですの?」

「ふふん。こんな感じ!」

今日の分の記録の書かれている通神書を見せる。練習しているおかげで昨日よりも数値が上がっている。

「ふむ……いい調子みたいですわね」

「でしょでしょ?」

「力の抜ける感じはなくなってきたんですの?」

「最近だんだん感じなくなってきたよ」

「それもいい傾向、ですわね」

一通りほめてもらったところで今度は撃っているところの様子も見てもらう。さっきの様に集中しながら引き金を引いて的を抜いていく。

「……貴女、本当にいい銃を使ってますのね。ミアのために作られた特注品という感じがしますわ」

一通り撃ったところでそんな誉め言葉をもらう。イオナ達に作ってもらった銃だし私にピッタリなのは当たり前と言えばそうだけど。

「私の大切な人が作ってくれてるからね」

「なるほど……。できれば本番までに少しでも銃だよりの魔力操作を直していきたいですわね。それから……」

褒めも混ぜつつたっぷりとアドバイスももらった。まだまだ魔銃マスターには道が長いらしい。


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