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第104話 作戦立て

 その後、銃夜達はヘリルスに戻り、王への報告を行った。

 そして、ノパベル達メナキサイア人の移住も認めてくれ、今のところ順調だ。

 その事を伝書鳩でノパベル達に伝える。


「ふぅ~今のところ順調だな」


 すると、すぐになぜか伝書鳩は帰ってきた。

 しかも、若干違う鳥?

 その鳥は漆黒の鳥で武装している。

 そして、その鳥は銃夜の腕に飛びついた。


「なんだ?」


 銃夜はその鳥にくくりつけられている紙切れを解き、読む。


『ヘリルスの皆さん。数カ月後そちらに侵略を開始します。

 魔王軍幹部、暗黒の使徒ジェノサイドオーダーズ、カーナ』


「魔王軍……」


 その手紙を契機に再び、上層部による緊急会議が行われた。


「エンゲル様、いかがしますか?」


 銃夜も当然、その会議に出席しており、他にもシーラ代表としてヌル・バタリアンもいる。


「………」


 エンゲルは少し考えた。

 そして、再びその口を開く。


「我々ヘリルスの勇者ジューヤよ。勝算はあるのかね?」


「はい。私の計画ですと大いにあるかと」


「わかった。ヘリルスの命運はそなたに任せよう」


「はっ!!」


 しかし、ここでその結果に納得がいっていないのか大臣の一人が机をバンッと叩き、その場で席を立った。


「いいのですか?エンゲル様!!それに、こいつはまだ子供ですよ!」


「子供て…一応、20ですよ」


「ほとんど子供じゃないか!!その勝算があるという根拠を教えてもらいたい!」


「根拠ですか…根拠は、圧倒的な情報力ですかね?」


「情報力?」


「はい、シーラの皆さんからの情報もそうですが、こちらにはメナキサイア、そして、協力同盟を結んでいるアインハルトも戦いに加わります。

 第六感アナザーアビリティを有するアインハルトと、メナキサイアの強化五感で戦闘中でもより、新鮮な情報が手に入ります。これだけでもこちらは有利に戦えます」


「作戦はあるのかね?」


「ええ、作戦としてましては、いくつか部隊を作るのです」


「部隊?」


「はい、それぞれの部隊に役割を与え、より円滑に戦闘を進めます。

 例えば、シーラからの情報をもとに敵を強さ順にランク付けをします。その強さに応じてその敵に当てる部隊を構築します。

 また、アインハルト、メナキサイアは情報収集要員として一つの部隊にまとめたり、陽動部隊を作ったりということです」


「なるほど」


「そして、その全部隊を私のもとで指揮をとります」


「その指揮に自信は?」


「もちろん、私一人でとはいきません。そのときは大臣様のご協力を願います」


「なるほど。よくわかった」


 大臣はそのまま会議室のドアの方に直進する。

 そして、ドアを開けた。


「早速準備に取り掛かろう」


 そう言い残して、大臣は会議室を出て行ってしまった。

 どうやら銃夜の作戦を納得してくれたようだ。


「エンゲル様!我々も早急に準備を開始せねば」


「そうじゃな、ジューヤそちにまかせてもよいか?」


「お任せください」


 そして、銃夜は城の中にある一つの部屋を使わせてもらうことにした。

 その部屋では銃夜による部隊編成が行われる。

 部隊編成をするに当たってシーラからの情報が必要なので、ヌルとマディリンに来てもらった。

 本当はリンジーも来る予定だったが、なんでもヘリルスで用事があるらしく誘いを断られてしまった。


「それで、部隊編成なのだが……」


「ああ」


「そうね」


「まず、敵のランク分けをしよう。ヌル達が戦った中で一番強かった奴はだれだ?」


「そうだな。やはり、ダースか?」


「ダースは確か……スキル【生贄】だったな」


「ああ、全ステータスが大幅アップ。そして、全属性最上級魔法をあの魔導書を通して使用することが可能。弱点は、魔導書を奪ってしまえばいい。まぁ、俺が戦ったダースは偽物だったから本物はもう少し強いかもしれない」


「なるほど。ランクAか」


 ちなみに銃夜が付けているランクは次の通りだ。

 ランクS、銃夜、フリューゲル、ルーナ【覚醒】と同じ強さ。

 ランクA、ユキヒメ、シャイナーと同じ強さ。

 ランクB、シックザール、ゲミュート、ルイーゼと同じ強さ。

 ランクC、イグニス、ガイストと同じ強さ。

 ランクD、ルーナ【覚醒前】でもギリ勝てそうな強さ。

 これらは全て銃夜の主観でしかない。


「あ、でも、カーナってやつも結構強いわ」


「カーナ……?この手紙をくれたやつか?」


「ええ、カーナのスキル【創造】は色んな物からヒントを得て新たな武器が作られるのよ。多分あなたのその銃もコピーされていたわ」


「え、まじっ!?」


「リトヴァルキリーと戦った時と言っていたわ……」


「もし、それが本当だとしたらこちらの性能も割れているといことか?俺のエターナルライフル、そして、フリーデンの防御魔法、ユキヒメの氷魔法もか……」


「気に病むことはない。俺達はそれ以上に情報を持っている」


「はぁ~カーナランクAっと……」


「そういえば!」


 マディリンが何かを思い出したかのように言う。


「もう一人、魔王軍幹部がいた気がするわ。確か……ヴァンパイア?」


「そいつの情報は?」


「それが、そいつと戦う前にシーラを滅ぼされたから……」


「なるほど」


「でも、いえ、だからこそ、相当強いわね」


「確かに」


「えーランクAっと」


「なぁ、ジューヤちょっといいか?」


「なんだ?」


「さっきからランクAばっかり書いているが本当に大丈夫なのか?ランクSはいないのか?」


「もちもち大丈夫!俺とフリューゲルに勝てるやつはそうそういないから」


 その後もシーラからの情報をもとに着々と銃夜は部隊編成をしていた。

 一方、その頃、リンジーはというと……



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