第103話 強化五感の性能
メナキサイア人は強化五感を持っている。
銃夜達はその強化五感の性能を確かめるべく、とある実験をしようとしていた。
実験対象はノパベル、ルイとスイだ。
ルイとスイも突然、メナキサイア人なので、強化五感を有している。
「まず、ノパベル、ここへ立ってくれ」
銃夜は一度、外に出た。
そして、ノパベルに立っているように言い、盾を持たせた。
「ジューヤさん、一体何をするんですか?」
ルーナが聞く。
「まぁ、見てなって」
銃夜はアイテムボックスからエターナルライフルを取り出す。
「今から俺はこいつをノパベルに打ち込む」
「え」
銃夜はエターナルライフルの銃口を突っ立っているノパベルに向ける。
撃つ―――
銃夜の放った弾丸が超速でノパベルに向って発射される。
その速度は音速を軽く超えていた。
(さぁ、どうだ?この弾丸には【弾丸強化レベル2】を付けているぜ)
カキンッ
鉄が擦れる音がした。
それは、ノパベルが防いだ盾によるものだった。
「おー動体視力が異常だ」
これは、銃夜による動体視力の実験だった。
やはり、ノパベルが魔王軍だと断定したのは本当だったようだ。
「次」
今度は、ルイに目隠しをさせる。
黒い目隠しがルイの視界を真っ暗にさせた。
「今度はなんです?」
再び、ルーナが聞く。
しかし、銃夜はそれを無視するという選択を取った。
そして、銃夜はルイがいる反対の方向に歩いていく。
そして、歩くこと数キロメートル。
それにはルーナもしっかりとついてきていた。
「ハァハァもうどこまで歩くんですか?」
ルーナは息を切らしてヘトヘトだ。
そして、突然銃夜はその場で普通に話す言葉で何かを言う。
「ナサオネソマネコトヨキナサラシ」
「え?」
ルーナはキョトンとした。
「よし、戻んぞー」
その一言でルーナは絶望した。
もう一度その距離を歩かなければならないことに。
やがて、ルイのいる場所までたどり着いた。
そこにはペンと紙を持っているルイの姿があった。
「よぉルイどうだ?」
ルイはペンを走らせる。
そして、その紙にはこう書かれていた。
『ナサオネソマネコトヨキナサラシ』
これは、銃夜が先程言った謎の言葉だ。
「よし!聴力も完璧だ」
あえて謎の言葉を言うことでその能力の信憑性を明らかにしたのだった。
「まぁ、一旦視力と聴力だけでいいだろう。お前らのもつ強化五感をより体感したかった俺のエゴだ」
「そうだったのか…」
ノパベルは少し残念そうだ。
信頼されていないとでも思ったのだろうか。
「だが、安心しろ。これで、契約はするし魔王軍だって戦ってもらう。まぁ、その時は俺が指揮を出すと思うがな」
「ああ、移住計画も頼むぞ」
「任せろ」
かくして銃夜達はルーナ、スイとルイを連れてヘリルスに戻るのだった。




