表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛さないと言った夫が豹変しました~囚われたわたしが夫の真実を知るまで~  作者: 狭山ひびき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/45

歪で、甘い 4

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 ディアーヌから連絡が入ったのは翌日のこと。

 シャルリーヌが予想した通り、ディアーヌは暗号についてセルジュに教えてもいいと許可をくれた。


「内緒ですよ?」

「ああ、もちろんだ」


 よほど知りたかったのか、ディアーヌから許可が出たと教えたらすぐに暗号について聞かれて、シャルリーヌは紙とペンを用意してもらう。


「暗号と言ってもそれほど複雑なものじゃなくて、手紙を書くときに、左から二番目の文字で相手に知らせたいことを伝えるんです」

「どうして二番目なんだ?」

「最初の文字だと、気づかれやすいからってディアーヌ様が」


 シャルリーヌは簡単に手紙をしたためていく。内容にはたいして意味はない。暗号について説明するだけなので、手紙の内容を吟味しなくてもそれっぽく作ることができればいいのだ。


「はい。できました。左から二番目の文字で手紙を書くので、中途半端な感じで改行したりしているんですけど、手紙ならそこまで違和感を持たれないでしょう?」


 そう言ってシャルリーヌが手紙を差し出すと、セルジュがひゅっと息を吸って立ち上がる。


「どうしました? 変なことは書いてないですよ?」


 左から二番目の文字を縦に読むと、こうだ。


 ――きのうねごとをいつていました


 寝言を言っていたと言われて恥ずかしかったのだろうか。

 だけど、おかしな寝言を言っていたわけじゃない。


 セルジュが昨日つぶやいた寝言は「いっしょにいこう」。

 きっと誰かとどこかに出かける夢でも見ていたのだろう。


 だけどセルジュは青ざめて「すまない!」と叫ぶと手紙を握り締めて部屋から飛び出して行ってしまった。


(違うことを書けばよかったかしら?)


 そんなに寝言が恥ずかしかったのだろうかと首を傾げつつ、シャルリーヌはセルジュが出て行った扉を見つめる。


 まさかセルジュが青ざめた理由が、シャルリーヌの知らない未来で彼女が出した手紙のせいだったとは、露とも気づかずに。




面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、

ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ