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愛さないと言った夫が豹変しました~囚われたわたしが夫の真実を知るまで~  作者: 狭山ひびき


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激情とセルジュの謎 3

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 帰りの馬車の中はとても気まずかった。


 セルジュは考え事があるのか、難しい顔で黙り込んでいて、ピリついた空気に、シャルリーヌは息をするのも苦しいほどだった。

 シャルリーヌは、セルジュと生活するようになって彼のことが謎だった。


 だけど今日が一番、彼のことがわからない。


(なんであんなにオールポート伯爵を敵視しているのかしら?)


 セルジュは王太子の側近だけあって、外面がいい方だ。外聞を気にするので、だいたいにおいて外では微笑を浮かべている。

 シャルリーヌとの結婚式の日だって、二人きりなるまでは幸せそうな新郎の顔で微笑んでいたのだ。だからこそ、二人きりになったあの寝室で告げられた言葉に、シャルリーヌはとても狼狽えたしショックを受けた。


 今日のセルジュは、あまりにも彼らしからぬ様子だった。

 オールポート伯爵に何かあるのだろうか。

 例えば、ディアーヌを排斥しようと動いているらしい一派と、オールポート伯爵に繋がりが?


(でも、だとしたら、わたしの手を掴んで離さないのは何故かしら)


 逃がさないとでもいうように、馬車に乗ってからも繋がれっぱなしのこの手は。

 わからない。

 本当に、セルジュのことがわからない。


(どうして、何も言ってくれないの?)


 何故シャルリーヌを閉じ込めるのか。

 何故離縁を許してくれないのか。

 何故愛しているなどという嘘をついたのか。

 何故――離すことを恐れるように、きつくシャルリーヌの手を繋ぐのか。


 訊くのが怖い。

 だって、セルジュは得体が知れないから。


 シャルリーヌの誰にも話したことのない好みを把握して、まるでずっと昔にもシャルリーヌとすごしたことがあるような口ぶりで話したりする。


 彼は一体何なのだろう。

 セルジュの頭の中を、ほんの少しでも垣間見ることができればいいのに。


 何もわからないまま過ごすのは、もう、疲れたから――





面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、

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本日5/25に「殿下、あなたが捨てた女が本物の聖女です」コミックスの⑤巻が発売されました!

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ますますドタバタな聖女ライフ第5巻!

グーデルベルグが抱える「リアースの祟り」や

王子間の問題も解決に向けて一歩前進…のはずが

ランバースのとある町では

新たに聖女が絡む事件が起こっていて――。

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出版社 : 一迅社 (comic LAKE)

発売日 : 2026/5/25

ISBN-10 : 4758099022

ISBN-13 : 978-4758099028



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