我道
本日は、ご主人様の従順なる執事である私、セバスゥッちゃんの日常についてお教えいたします。
まず最初に、私の名前ですが、セバスではございません。セバスゥッでございます。前歯で舌先を挟み息を抜くように発音するのがコツです。
些末なことではございますが、主の執事としてどんな小さな事でも正していくことが、私の執事道といえるでしょう。
さて、まずはキッチンの方からいきますか。執事として食材の管理は基本中の基本、常に把握しておく必要があるのです。
おや……こちらはカレンがご主人様にご用意したモーニングティーですか。確か、朝は爽やか気分を引き立てるミントティーを淹れるとのことでしたね。どれどれ……ッ!
鶏ガラと野菜をじっくりとドロドロにまるまで煮込み背脂とにんにくマシマシのこってりとしたスープ……クロッシュを開けた瞬間、立ち昇る臭いだけで胃がもたれそうですね……。
ふむ……まあ、いいでしょう。決して見て見ぬふりをしたわけではございません。そう――これは愛です。カレンのお出しするお茶には愛が籠もっているです。
執事たる者、時にはそういった心を汲んでやることが必要なのです。そう、たとえそれで朝からご主人様の胃がもたれることになったとしても……――。




