表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/63

シャーリーを調査する(2)


「そ、そういえば、私最近セフィードと友達になったんだけど、セフィードってクラスではどんなかんじなの?」


 これは、シャーリーのセフィードへの印象を聞き出すためでもあるし、私の純粋な興味のためでもある。

 しかし、シャーリーは思った以上の反応を見せた。彼女は驚いたように目を見開いたのだ。


「セフィードが友達ですって……?女子の?」

「え、あ、私は友達のつもりだけど、向こうはそう思ってないかも」


 まるでセフィードに女友達ができることなどありえない、とでも言わんばかりの口調に、私は焦ってそう言い訳する。

 実際セフィードと「私たち友達だよね!」なんて確認しあったことはない。向こうは知り合い程度にしか思っていない可能性も高かった。


 私が慌てて話す間に、彼女は落ち着きを取り戻していた。


「でも、あなたが友達だって思うくらいには仲が良いってことよね。それってすごいと思うわ」


 にっこり笑ってそう言うシャーリーからは、セフィードに対する何の感情も読み取れない。

 私はもう少しだけ質問してみることにする。


「そうなの?セフィードと仲の良い女の子はいないの?」

「うーん、少なくとも、クラスでまともに話すのは私くらいじゃないかしら。それも、席が近いからってだけなんだけどね。ほら、セフィードって冷たいじゃない?よく言えばクールってことになるけれど。だからみんなちょっと怖がってるみたいなの」


 シャーリーさんの言葉に、私は思わず眉をひそめた。

 セフィードが冷たい?あんなに優しいのに、何を言っているんだろう。

 シャーリーさんは、セフィードのクラスの女子は、セフィードの一体何を見ているの?


 そう反論しようと開きかけた口を、ぎゅっと閉じる。

 ここで私がむきになっても、シャーリーさんには訝しく思われるだけだと考えたからだった。


 そこへ、ちょうどよいタイミングで教師の声がかかった。


「よーし、器械体操組、柔軟できたかー?そろそろ始めるぞ」

「ですって、行きましょう」


 シャーリーさんに言われ、立ち上がる。


 結局、そのあと彼女とゆっくり話す機会は訪れなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ