とっても不人気な艦長募集と意外な魔力補充・蓄積方法
レイナ達は早速艦長募集を募った、だが予想に反して応募は全く無かった、
それもそのはず主力艦を指揮する責任と事務作業が多いのは皆知っている、
派手さも少なく縁の下の力持ち的な役割なので皆戸惑い遠慮していた。
「あらレイナさん達から緊急メールだわ、各艦の艦長募集ですって!」
「ああそれ?う~ん待遇はいいんだけど艦長は気疲れがすごいから・・」
給料もいいのだが・・それ以上に責任が大きいのと正直すごく気苦労する立場、
それは第7艦隊も同じ、だが各地に趣く遊軍なのでこれの乗務員に関しては大人気、
ある意味冒険に出る開拓のような立ち位置なのでここは花形の職業となっている。
ただ・・・
その第7艦隊の艦長に関しても・・これも意外と敬遠されまくっている。
その理由は責任の重さと・・現在の艦長達が超高レベルなので早々に諦める、
まあ支配魔法の根源である俺とデーヴィド、スノードラゴンのサユミとタケシ、
さらに俺の最初の妻エリーナと重要人物が並ぶとなれば入り込む気も無いようだ。
そのためか・・・
新たに創設されるX艦隊も乗務員の応募は超人気だがこれも艦長応募はゼロ、
一応全艦の乗務員募集と艦長募集はしているが乗務員は殺到でも艦長はゼロ、
ある意味王と同レベル扱いになりすごく息苦しい立場なので皆逃げている。
「(レイナ)どう?艦長応募者はいたの???」
「(事務員)いえ現時点ゼロです、乗務員の方は殺到してるのですが・・」
「(レイナ達)・・・・・・」
・・・
まあ俺はともかく・・カオス達は支配者でもあったので格下には驚異の存在、
隣にいるだけで気絶しそうになるほどのプレッシャーに襲われるのだから・・
同格の艦長になるのは恐れ多く・・他の艦でもそれは変わらないだろう。
まあ子供達は将来艦長になりたいと言う者はある程度いるが親が超敬遠、
現時点ではカオス達と関わると・・別に何もしてなくても親は超ビビる、
とにかく近くにいるだけで痙攣するので自立までこの話はタブーにしている。
・・・
俺達はそんな目で見られていたのか?
カオス達はともかく・・俺とデーヴィドは下っ端の軍人なんだけど?
エリーナ、サユミ、タケシも優しいぞ!そんなに気にする必要は無いと思うが?
・・・
だが各種族達は各艦の艦長・・特に戦艦の艦長は王等の役割と考えていた、
それと空母・巡洋艦・駆逐艦等の艦も貴族クラスが指揮する役割と思い込む、
それはレイナ達がそれらの艦長を位の高い直属の部下に任せていたからである。
そういうわけで・・・
艦長の応募は0,これにはレイナ達も膝が崩れ落ち込んでいた、尚・・
この報告にショックを受けたレイナ達は艦長の待遇改善と給料を増やした、
そして改めて募集を募ったが・・現時点誰も志願者はいなかった。
・・・
まあブラック企業のようなイメージとなってるから当分は難しいだろう、
なのでエリーナとサユミを広告に載せてイメージアップを狙ったが・・
想像以上に皆は警戒しているので現時点広告効果は出ていない。
ちなみに馨響族、威凜族、白銀族、卿魔族、獣妖族等は交代制にしていた、
艦長を固定するのではなく一度強制経験させると成績優秀者の義務としている、
具体的には年3回適正試験を行い上位30名を交代で艦長に赴任させている。
これに関しては完全に実力主義、貧しい者でも成績上位だと同じ扱いだ、
その辺は徹底しているので格下の者でも這い上がるチャンスと捉えている、
なので不人気な艦長の職でもかなりの応募があり交代で勤務している。
「ふぅ・・やっと交代ね」
「ああ大変だけどこの経験は先での糧となるからな」
この制度は大いに好評だったのでレイナ達も試しに取り入れることにした、
すると少しではあるが艦長を(期間限定で)やりたいと言う者も出てきた、
少し安堵するレイナ達、尚就任したいと言う者は現時点ではまだ出ていない。
この話は一旦置いといて・・
サユミとショウが猛熱に訴える信濃とニューパンプシャーの新主砲なのだが・・
これは大和モンタナの主砲をそのまま異空間に収納、展開するようにする、
メリットは言うまでもなく高火力の主砲をそのまま使えることだが・・
・・・
デメリットはこちらも言うまでもなく膨大な魔力の浪費、それは超半端ない、
何しろ駆逐艦を収納・展開するレベルだからこれだけで重巡1隻分の魔力、
他に例えるなら3千人が住む住宅地の総電力に匹敵する魔力を要するのだ。
・・・
ヘイゾウお兄さま達が頭を痛めるのがわかる気がする、俺でも頭が痛くなる、
だがサユミはあっけらかん、何か考えがあるようですごくワクワクしている、
それはショウも同じ、さすが兄妹だけあって考えは似ているようだ。
「(サユミ)魔力に関しては考えています!ある方法を試してください!」
「(ショウ)僕からもお願いします、あの方法なら出来る筈です!」
「(ヘイゾウ)そ・・それはどのような?」
「(ショウとサユミ)それはですね~~~~~!!」
ドロロロロロロロロロロロロロ~~~~~~~~~~~~
「(ショウとサユミ)主砲そのものに魔力を蓄積すればいいんですよ~」
「(ヘイゾウと俺)オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「(エリーナ)そ・・それは主砲を独立させて異空間収納、展開させるの?」
「(サユミ)ええそうです、衝撃波砲はカードリッジ式なので弾は問題なし、
課題は異空間からの収納と展開だけ・・例えるなら蓄電池を備える感じです、
頻繁に出すことは少ないと思うので蓄電・・いや蓄魔力でも行けると思います」
・・・
ヘイゾウお兄さま達は考える、技術的には可能だが蓄積魔力が桁違いだからだ、
今迄も似たようなことはしてきたが主砲丸ごと異空間収納は試したことがない、
それと単純にそれだけの魔力を蓄積する方法・・遠征時の時どうするかが課題だ。
「(サユミ)それに関しても問題ありません、実際に試してみましょうか?」
「(ヘイゾウ)あ・・ああ頼む、やり方を見てみたいからな・・」
サユミはすぐさま信濃を動かし皆を乗せて沖に出る、ここには島も近くに無い、
しばらくしたら信濃は沖で停止、碇を下ろし・・何やら餌を海に蒔いている?
すると巨大なシーバジリスク(海に住む巨大な蛇の魔物)が襲ってきた・・
「氷結魔法!!!!!!!!!」
キィイイイイイイイイイーーーーーーン
なんとサユミは即座に氷結魔法を展開してシーバジリスクを凍らせた?
「続いて魔力吸収展開!!!」
シュウウウウウウウウウウウウーーーーー
凍らせたシーバジリスクから殆どの魔力を奪い取ったサユミは次に・・
巨大なオリハルコンを展開してそれに奪った魔力を封じ込めた、すると・・
オリハルコンには魔力が充満している、今にも溢れそうな程溜まっていた。
「よしよし、もう貴方には用はないわ、お帰りなさい!!」
サユミは氷結魔法を解除して・・シーバジリスクは即座に海底に逃げて行く、
これを見て俺達は悟る、この異世界には巨大な魔物がわんさかいるのだが・・
逆を考えると膨大な魔力の塊でもある、これらから奪えば問題は解決・・
「(サユミ)お分かりいただけましたか?これなら魔力供給は容易ですよ?」
「あ・・ああそうだな・その案採用させて貰う・・」
ヘイゾウお兄さま達は戸惑う・・まあこんな方法普通は考えないからな・・
だがこの方法なら魔物を殺さずに(魔力を取られた魔物のその後が心配だが)
現地調達が可能なのでヘイゾウお兄さま達も渋々頷き採用する事にしたようだ。
ちなみにこの方法は特級レベルの精鋭達も可能なので・・・
以降各艦は魔力が乏しくなったら魔物から供給することにしたのだが・・
・・・
魔物側としては・・艦に近づいたら凍らされ魔力を奪い取られる・・
「ギェエ~~(訳)船がいるぞ~魔力を取られるぞ~~」
「グェエエエエ(訳)ウワアアアアア~~~逃げろ~~!」
・・・・
別の意味での恐怖を覚えた魔物達は・・
・・・
艦影が見えると・・即座に逃げるのだった。




