主力戦艦の艦長募集とサユミが望む最強の空母戦艦
レイナ達を加えた話し合いが続く、彼女達の悩みはこうだった、
まず立場上政権を担う必要があるので現場作業をする時間が限られる、
昔と異なり発展しまくった現代だと法的な仕事が増えているからだ。
まず税金の問題、艦の維持費や環境保全、各種インフラや教育問題など、
やることが山ほどあるので正直逃げたいのだが立場上そうはいかない、
何しろ現場は目上の声を聞かないと動けない、この辺は俺達と変わらない。
だが大きな違いがある、それは種族独特の生活環境が大きく影響するから、
例えば夜行性の種族は当然夜間に動くので昼間と変わらない環境を求める、
反面昼間に動く種族達はそれに不満を持ち大喧嘩になることもあるのだ。
具体的には・・
「私達が夜間でもお店を自由に選べるようにしてください!!!!!」
これはスーパーなどお店を24時間営業にしろというもの、だがそれだと・・
「そうなると常に店を開かないといけない、人件費が嵩んで儲けが減るわ!」
「いいじゃないですか!来客数は多いんですから儲かりますよ!」
「そういう問題じゃないの!問屋さん達の都合も考えて!!!」
・・・
こんな感じで・・
俺達の世界では夜間は当直程度でそれほど影響がなかったがここでは違う、
なにしろ種族と一言に言ってもその数は数万を超えるので数が半端ない、
それらも自分達の性質に合わせた都市環境等を求めるので衝突も起きる。
その際絶対的な存在・・レイナ等女王の裁きがないと騒ぎは収まらない、
だがレイナ達も偏りな扱いをすると差別が起きるので妥協案を模索する毎日、
俺達の裁きを参考にしているが根本が異なることもあり一筋縄ではいかない。
それは寿命の問題もある、人間は長くても100年程度だがここでは・・
200年を余裕で超える種族も多いので世代交代はかなり先になる、なので・・
先延ばしが難しく徹底捜査して決断する必要もあるので彼女達はかなり忙しい。
「ふう・・これで今日は終りね・・」
「お疲れ様でした、でも明日はさらに仕事があるので・・」
・・・
それ故レイナ達は現場に戻りたくても・・・到底無理だった!
なので金剛等の艦はライアン達に任せるしかなかった、だがここでも問題、
それはライアン達は基本操り人形なので指示は従っても独自の動きは難しい、
既に亡くなった魂に盟主に従う支配魔法をかけた存在だから限度があるのだ。
そこでレイナ達は考えた、あえて王達をフリーにして自分達も一線から退く、
俺達でいう最高裁以外は後釜に任せる行動に切り替えそれに殆どを任せる事、
もちろん脱線した場合は粛正も行うがそれ以外は関わらない考えのようだ。
「と・・言う訳なの、次世代も増えてきたし方針を切り替える時期だと思うの」
「そうですね、我々も従事してくれる司令官の方がありがたいです」
俺達は現場の艦長達にも尋ねた、彼ら彼女達も基本同じ考えのようだった、
何しろ総司令官がその都度不在なので現場は混乱寸前になることもあった、
それを避けるためにも次世代に継がせる必要があると訴えてきたのだ。
現時点戦艦金剛・比叡・伊勢・日向・扶桑・山城等が艦長不在の状態、
前の冥界地球の戦いでは扶桑山城はヒミコ達が指揮していたがあくまで臨時、
彼女達も艦の従事は難しいと考えたらしく臨時以外は無理だと言っている。
さらに戦艦榛名・霧島もショウとレイミが離脱した場合こちらも艦長不在、
これらは現場の輸送任務の旗艦になることが多く指揮艦としては欠かせない、
それ故に特に艦長の存在が大きいので現場も何とかしろと催促が絶えない。
・・・
会議室は気重な空気に包まれる、というのも輸送の指揮は正直退屈な事ばかり、
特に艦長は殆どの時間を艦長室で過ごし書類作成など事務的な仕事が多いのだ、
数が多いこともあり就寝時でも起こされる事もあるので気が抜けない状態・・
・・・・
レイナ達は・・むしろ艦長の任から逃げたいから政権活動に切り替えたのか?
・・・・
レイナ達は・・その目で見る俺達の視線を感じたのか・・目線を逸らした、
まあ確かにレイナ達カオス達も事務作業タイプではないので気持ちはわかる、
小さい頃から最前線で戦って来たから事務作業はある意味拷問に近いだろう。
さてどうするか??
・・・・
エリーナ達も考える、彼女達も気持ちはわかるのでレイナ達の考えに基本賛同、
だが後釜をどう選択するか?適当に選ぶと新たな問題が出そうな雰囲気だった、
なので俺が提案、希望者を募り適材と判断した者を艦長にすることを・・
「それって・・種族関係なく艦長を募集すると言うこと?」
「ある程度は制限するよ、最低限の教育を施したとかな、そうでないと困る、
現時点戦艦金剛・比叡・榛名・霧島・伊勢・日向・扶桑・山城が艦長欠員、
これらは戦闘時の主力艦でもあるから次期艦長は早めに決めた方がいいだろう」
そして・・レイナが語り出した。
「そうね、まずは希望者を募ります、それは私達が責任もって対応します」
皆は頷きこの件はレイナ達に任せることにした、この話はここで打ち切る。
「ところでヘイゾウお兄さま、比叡など戦艦の新装備はどうなっているんだ?」
「あ?ああこれらの艦は主砲を改良して衝撃波砲をそのまま撃てるようにした、
具体的には全艦40センチ砲に統一して砲身と弾薬の製造コストを最小限にした、
副砲も長門陸奥と同じ14センチ口径にして小型の衝撃波砲を撃てるようにした」
「ということは・・金剛なども長門陸奥と同等となったのか?」
「ああそうだ、冥界地球の戦いでは長門陸奥はバリェナも倒せた、そのため・・
各艦武装を長門陸奥と共通にする事で製造や修理コストも大きく抑えている、
一度配備してしまえば弾は増殖するが共通化しておけば緊急時も融通が利く」
「他にどんな機能を追加したんだ?」
「まず浮遊機能だな、これは隼鷹・飛鷹と同じ簡易版だ、他に簡易潜水機能、
潜水は50m程だが緊急時に回避するために潜水機能を追加した、尚これは・・
先ではなるが巡洋艦・駆逐艦隊にも備える、回避機能は多い方がいいからな」
ここでサユミが割り込み質問してきた。
「ヘイゾウお兄さま、他に目新しい機能はないのですか?」
「そうだな・・現時点試作だがあることを考えている」
「それは・・どのような?」
「ああドラ●エで言うレムオル・・一時的に姿を消す機能を現在開発中だ、
艦隊はその巨大さ故敵に発見されやすいからな、現時点謎の地球に・・
行ってる艦隊が展開してるだろう?あれの量産版を開発してる所だ」
「謎の地球に行ってる艦隊は現地住民に見つからないために展開している、
だが戦闘時にも展開出来れば敵を欺けるのと被弾した艦は撤退が容易い、
冥界地球の戦いで被弾した艦が撤退できなかったから思いついたんだよ」
「「ヒュゥージ」の簡易版のような感じですか?」
「まあそうだな、だが「ヒュゥージ」のように変形はしない、艦を包むだけだ、
「ヒュゥージ」は魔力を抑えるためと民衆だけ欺けばいいので変形機能がある、
だが戦闘時となるとそんな手間をする暇がないから瞬時に艦を隠すだけだ」
「そうですか・・ところで話は変わりますがお尋ねしたいことが・・」
「構わんよ、何だね?」
「信濃にも・・赤城等と同じ単相主砲を備えるおつもりですか?」
「ああそうだ、だが信濃は余裕があるから単相砲を4つ備えるつもりだが?」
「それについてなのですが・・」
ここでサユミがとんでもないことを言い出した!
「信濃には・・大和武蔵と同じ三連装主砲を備えていただきたいのです、
前にカタパルトに備えた砲がありましたよね?あれをそのまま異空間に・・
それを2つとも原型のままに同時に使えるようにして欲しいのですが・・」
エエエエエエエエエエ????????
ヘイゾウお兄さまはおったまげる、単相砲でも膨大な魔力が必要なのに・・
さらに大和武蔵の主砲は駆逐艦1隻に相当する重さだ、それを二つもだと?
これは例えるならバズーガ砲2つと戦車を2台を装備する位大きく異なる。
いくら信濃でもそれを異空間に2つも備えるのは無謀と言いたくなる、だが・・
「そうか~それならニューパンプシャーも出来そうだね~」
・・・
ショウも目の色を輝かす、確かにそれが出来れば最強の空母戦艦となる、
そういえば宇宙空母ブ●ーノアというのがあったがそれを意識したのか?
サユミはさらに目の色を輝かす、だがヘイゾウお兄さま達は逆に青ざめる。
「さ・・サユミ君、ショウ君それは暴論・・」
「あらどうしてですか?既に主砲はあるのでそれを使えばいいのでは?
前にカタパルトに備えた主砲をそのまま異空間に備えればいいだけですよ」
続けてショウも・・
「ニューパンプシャーも主砲あるからね~それを使えば問題解決では?
主砲はまだ解体してない筈でしょ?ならそのまま再利用しましょう!」
・・・
駆逐艦に相当する重量の46センチ主砲、それを2つ異空間に備える事は・・
・・・・
膨大な魔力が必要なのは容易に想像出来る、なのでヘイゾウお兄さま達は・・
・・・
どうやってその魔力を備えるか・・
・・・
青ざめながらその方法を考えていた。




