#6
体が熱くダルい
傷がヒリヒリしている。あ~熱が出ている。朝日が眩しく起きたがまだ、早朝と言っても良い時間だと思う。
喉を潤すために台所へ向う
台所には母が居た。
「あら早いね。顔色悪いわよ。寝てなさい」と言われる。
「水飲んでから」
「そう?ちゃんと寝ているのよ」と水を飲んでいる私に声を掛けながらご飯の準備をしている。
一眠りするため部屋に戻る。
目を覚ましたら日が高い。結構寝ていたらしい。お腹が空いたため台所に行くと叔父と父が話をしている。
「起きたか。大丈夫か?」と聞かれる。少しだけ体がダルいが、頷いておく
テーブルに朝ごはん兼昼飯を食べていると「昨日の」と話しかけてくる。
やはり昨晩来たそうだ。石が無いかと。
赤い石は中々見つからないことを神官が説明してくれたらしいが、納得しないで帰っていったらしい。
「危険だ、一人で居るなよ」と注意をされるも「帰る」と言い張ると父が「駄目だ」と聞いてくれない
そんなやり取りをしていると叔父が「宗助着けるか?」と助け船を出してくれる。
宗助とは叔父の部下で、幼なじみだから居ても気にならないし安全が確保できるが…
父を見てみると険しい顔をしている
「これでも、一応年頃なんだが観月は」といっている。
年頃って、私みたいのを襲う人なんかいないし。宗助は彼女いるし。
「彼女つきじゃダメ?」
「警護レベルが落ちるぞ」
「じゃあ。腹を決めて隊長を(汗)」
「そこまでして…。分かった。明るいうちに戻れるように連絡をしておく」
隊長とは、叔父の部下のあだ名である。顔はよいのだが、性格が悪い。
標的が一歩でも近づくと極悪トラップが…
守られている時は良いが、敵対すると大変。それだけではない、守っている最中は私限定で過保護になる
初めての子守で、思うことがあったらしい。叔父が帰ってくるときは、必ずついてきて勝手に警護したりする。今回も、陰ながら監視?していたのだろう。そうでなければ、あんなに早く叔父が助けてくれないはずだ
「隊長さんなら大丈夫か」と父は安心しているみたいだ。
家の男共と仲が良い。
叔父が、連絡をして数分後「お邪魔します」と隊長が…
絶対近くで張ってただろうお前!!
「「速いな」」
とツッコミをいれるも「近くに居ましたから。昨日の輩の情報収集も指示しましたから」と良い笑顔
「そこまで」
「しますね。ちびっこに剣なんて向けるなんて!!」と拳を握りしめ怒っている。
いや、そんなにね?と当事者が、引くほどの力の入れようだ。
神殿関係者はほとんどこんな感じだが、隊長はその傾向が強い。
何でだ?
まあ、安全に安心して家で休養できるから良いんだけど…
「さ。行きますか」と叔父に促され隊長に手を繋がれ移動
何故か私と移動するときは手を繋いでくれる。そんなに危なかしい歩きかな?と思っていると帰宅する。
実家とは、そんなに離れていない場所にある。何かあれば直ぐに駆けつける様になっている。
娘の一人暮らしは心配らしい。これで、健康なら少し違うだろうな~と考えてしまう。
私的には、片耳が聞こえないのは当たり前。できないなら工夫するのも。
周りは違うらしいが…
家に帰るとニャーがいるため、依頼されていた石を届けてもらう。お金は銀行に入れて貰う様になっているので、問題ない
庭を見ながらゆっくりしている。癒される。このまま寝ていたないな~。なんで、剣を向けられたのかな?悪いことしたかな私。
見ていた庭がぼやけてきた。泣きたいわけでは無いのに目から水分が止めどなく出てくる。
知らない人に剣を向けられるほど邪魔なのかな迷惑かけてないはずなのにな
消えてなくなっちゃおうかな。
いなくなっちゃった方が良いのかな
と思っていると「大丈夫か?」と声をかけられる。目の前にはしゃがんで目線を合わせてくれている隊長。横には叔父が居た
「また、くだらないこと考えてなかったか?居なくなろうかなとか」
「だめだぞ。そんなこと」と叱られる。
なぜわかった?
ビックリしていると隊長に涙を掬い取られた。
「ちびっこは悪くない。大丈夫」と笑いかけてくれる。
「今までだってそうだろ?」と慰めてくれる。
隣の叔父も頷き「そうだぞ。気にするな」といってくれる。
居場所がないなぁと思っているとフォローを入れてくれるのは家族出はなく、親しい“他人”が多いのはなぜかしら
安心させるため、笑うも失敗したらしい
「無理するな」と言われる。
「無理してない」といい居間へもどる
耳を補助しないで会話できる少ない。
家族は勿論、他人の音は聞き取りづらいことがあるが、神殿関係者はきちんと聞こえるように配慮してくれるから安心できるから比較的好き
「神殿に避難するか?」
「まだ大丈夫。でも、きつくなったら行くかも」
「はぁ。抗議・接近禁止令を出すよう」
「手配しましたよ。当たり前じゃないですか」と神殿組が話しているのを無視して「寝る」と寝床に戻る




