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観察7日-変死-

 死亡を確認した。


 竜虫は前触れなく、生命活動を停止した。


 乾いた肉体が、硬い皮膚だけを残して、ぺたんと潰れている。腐敗というにはあまりにも早すぎる。中身は完全に消えていた。僅かな希望として、脱皮をしたのではないかという望みをもったが、それらしい亀裂は見つけられず、皮の中身は完全に無くしているということがわかった。死亡につきもののハエなど死体にたかる虫類がまったく見えない。また腐乱臭というものや、酵素分解された、タール状の体液もない。


 時間経過でも、分解は進まなかった。


 死亡原因はなにだろうか。


 もっとも考えられるのは餓死だ。


 虫竜を発見してから、一切の水分や栄養素を与えてはいない。どれも口にはしなかったからだ。遺体は標本として保管することにする。


 腐敗臭に関してだが、これは私の鼻に問題がある可能性がある。折からの花粉症と思われる症状が続いていて、嗅覚を実質失っていた。これでは例え、私の家の地下で死体が腐っていてもわからないだろう。

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