48話 第弌之喇叭
言い伝え、宗教、神話、エトセトラエトセトラ。
調べれば調べるほど奥が深く、面白い。
まあそうでも無ければ数百年、数千年も続かないか?
小説に組み込もうと軽く調べるつもりのハズが...キリがないよ。
ラグナロクは、舞い上がった。
何故か?
このスキルを使うためだ。
《『終焉を告げる喇叭【弌】』を使用します。
『終焉を告げる喇叭【弌】』が『終焉を告げる喇叭【弐】』へと変化しました。
『終焉を告げる喇叭【弌】』の使用を確認。
生命力の七分の一消滅しました。》
ラグナロクの七つの顔のうちの一つ『悲哀の顔』が膨らみ始める。
ラグナロクの身体に匹敵する程巨大に成長した顔は、ラグナロクの身を離れ空に浮かぶと更に肥大し続ける。
そして限界まで醜く膨れ上がった顔は、その顔をより一層歪める。
コレまでの沈黙を破り、押さえ付けられていた感情を爆発させるかのように滝のように涙を流し断末魔に嘆きの叫びを上げた。
「「「「ヒ ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァ!!!」」」」
そして、弾ける。
物凄い勢いで弾けたソレは世界中に降り注ぐ。
悲哀の涙は嘆きの元を破壊する為の雹となり、血肉は破壊したそれらを焼き尽くす火となり、地上へと降り注いだ。
それにより地上の三分の一が破壊され、焼き尽くされた。
コレが後の世に語られる、コノ世界の全てのものが知る事となるとある神話の幕開けである。
〇side人類
人々は恐怖した、魂が摩耗する様な嘆きの叫びが響き渡ったからだ。
その声は世界中に響き渡り、その声を聞いたモノはすべからく恐怖し、自らの意思と関係無く涙を流した。
強過ぎる感情に飲まれたのだ。
だが本当の恐怖はこれからだ。
先程の悲鳴は、これから起こる事を告げる序章に過ぎなかったのだから。
空から何かが落ちてくる。
それは人々の住む為の家を、食料を得るための森を、畑を、草原を、破壊し焼き尽くした。
他の国々が壊された中。
それ等の被害をほぼ無傷で免れた国があった、水中にある水棲亜人達の国、水神国、そして迷宮国である。
水神国は文字通り水中にある為、雹も炎も影響は及ぼせない。
だが他の国との交流はほぼ皆無であり水中では大して被害も出なかった為、今回の天災が地上では大変な被害を及ぼしている事に気付かなかった。
そして迷宮国、この国は全てが膨大な地下迷宮の中にあり、家や畑等も勿論地下に作られている。
その為地上は荒れ果てたが、地下にあったこの国はだけはほぼ無事で済んだのだった。
地上が静まった頃、迷宮国の王は他の国々へ使いを出した。
迷宮国へ集まるように。
生き残った人々は迷宮国へと集まる事となる、助けを、安全を求めて。
後にこの場所がラグナロクとの最後の決戦場となるのだが、ラグナロクの存在をまだ知らない人間達には知るよしもなかった。




