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最高峰から最底辺~芋虫の異世界生活記~  作者: 辻井 優
敗北の魔王編
45/52

43話 魔王と聖国

~前回のあらすじ~

勇者アルティメット持ちかよー


「じゃあ、かおるん早速行ってみようかー」


「そうだね、楽しみ!」



しばらく歩くと高い塀にたどり着いた。

「何この塀?」


「さあ?それにしても大きいわね」

そう、かおるんの言う通り。

大きすぎる、まるで聖国を半分に隔てるように巨大な塀だ。


「何処から入れば良いの、面倒だし飛び越えちゃおっか?」


「ダメだよベルちゃん、皆驚いちゃう」


「うおっ、かおるんが珍しくマトモな事言ってる。雨でも降るんじゃない?」


「失礼ねー、いつでも私はまともですー」


懐かしいやり取り、ただの雑談なのにこんなにも楽しい。

あー、もっと生きたいなー。


先に妾はいく事になるだろうけど泣かないでね。

別れの時が来ても妾は消えるわけじゃない、いつでも貴女を見守って居るからね。


それに...この世界の全てのモノがたどり着く先は皆同じ、いずれ会えるよ。




「あっ!門があるよあそこから入れるんじゃない?

って!うええい?ベルちゃんどうしたの!なんで泣いてるの!」


「な、泣いて無い!目にゴミが入ったの!それより早く見に行きましょ!コレから死ぬまで遊び尽くすわよ!」


「ひゃっはー、ベルちゃんと毎日一緒!え?ここ天国?ヘブン?」


本当にかおるんはいつもいつも...



「おい、止まれ!」

門から入ろうとしたら案の定止められました、なんでやねん。


「なに?」


「何じゃない、ココは立ち入り禁止だぞ!子供がこんな所に来ちゃいかん!」


あ、デジャヴ...


「貴様ァ!我が君の邪魔をするつもりか!」

ほらね、ずっと空気だった癖に突然叫びだしたよ。

もうこの子ヤダァ


そして天ぷらの如く慌てだす門番。

あっ、天ぷらじゃないテンプレね。


「なっ!も、申し訳ございません!関係者の方と気が付かずご無礼を...なにとぞお許しを!」

だから何でやねん、なんなの?鎌ペストこの国でどんな立ち位置なの?怖い...


「構わん、サッサとどけろ。さあ我が君!こちらへ」


てか本当に鎌ペスト謎だよね、この気配おそらく主人格の関係者だと思うんだけど...


「お務めご苦労様です!」


通り抜けようとしたら門番がメッチャ頭下げてた。

軽く直角超えてるよ、もはやヨガみたいになってる。


「ねぇ、ずっと疑問だったんだけどこの子なんなの?まさか...」

睨みながらそう言ってくるかおるん。


「さあ?...妾にも分かんない。まあ少なくとも、かおるんの考えてるような関係じゃないよ」

そう言った瞬間笑顔に戻るかおるん。


「ならどうでもいいか」


oh......鎌ペスト哀れなり









「なにこれ...」


門をくぐり抜けた先、そこではボロボロの木を積み重ねその上に布を被せただけの家とすら呼べない塊のなかで、やせ細り死んだ魚の様な目をした人達がコチラを恨めしげに見ていた。


「は?またか?またまたまたまた?」


「ベルちゃん!落ち着いて!」


「これが落ち着いてなどいられるか!」

そう怒鳴りつけ、かおるんに掴みかかる


「と、とりあえず事情を聞いてみよう。何かやむを得ない理由があるのかも知れない」

涙目になりながらかおるんにそう言われ、ギリギリ踏みとどまる。


「......そうだね、とりあえず事情を聞いてみよう」

妾はゆっくりとかおるんから、手を離す。


「ごめんね...かおるんは何も悪くないのに」


「気にしてないから、大丈夫だよ」



「そこの人間、壁のむこうとコチラでは随分と様子が違うようだがどういう事だ?」


返事がない、ただのしk...いや止めとこうギャグパートはもう終りだ。



「妾はこの国に来たばかりなんだ、聖国がどういう状況なのか教えては貰えないか?」


道に座り込む、まるでミイラのように骨と皮だけの老人に妾はそう問いかける。


「このまま進んで行くといい、そうすれば解る」


「かおるん...」

「行くしかないよ、進もう」


暫く進むと看板があちこちにあるのに気付いた、書かれている文字は。

『常に笑顔を平和を幸福を』『不良品廃棄所』

『神に祈りを』『罪には罰を』



「なにこれ、意味がわからない」


妾は半分思考停止しながらも足をすすめる。



数時間3人で押し黙ったまま、進む。





そして次に目に入ってきたのは数え切れないほど沢山の十字架。



いや、十字架に張り付けられた皮を剥がれたり、焼けただれていたり、無数のエグられた様な傷がある...明らかに激しい拷問を受けたと思われる死体だ。



吐き気がする、体が震える、それでも妾は歩き続ける。


今の妾には、それしか選択肢はないのだから



そうしてたどり着いたのは巨大な塔だ、その塔からは獣の様な絶叫と狂った様な笑い声が聞こえて来る。


嫌だ、入りたくない、知りたくない。



それでも止まることは出来ない、今更目をつぶり逃げる事など......




妾達は塔へと入っていった。













重大なミスが発覚。

思わず叫んだファック。

最初から書き直したい即刻。


(ラップ風味)

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