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原因があなたであることは変わりませんっ!  作者: 月迎 百
第6章 隠されていたこと
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25 殺そうとしている

どうぞよろしくお願いします。

 ルイザ、ダグラス、イリーナは、ジュディスの10年前に起こった事を聞いて驚いている。

 ルイザとダグラスはジュディスとロバートから、ジュディスの身に起きたことは聞いていたが……。

 子ども同士のということではなく、大人が陰で主導してやらせていたということ。

 そんな恐ろしいことがカーライル侯爵家で起こっていたのだ。


「マシュー、あんた、なんでジュディスを守らなかったのよ!

 モーリスと取っ組み合ってでも何でもしてさ!」


 イリーナが怒りを、その場を離れるという選択をしたマシューにぶつける。


「だって、私はその時8歳で、モーリスは11歳だぞ!!

 力ではかないっこない!」

「だから、エルダに頼ろうとしたの!?

 情けない!!」

「でも、エルダはジュディスを守ろうとしてたんだ!」

 

 マシューの叫びにみんな怪訝な顔をする。


「……エルダが命じたのよね?」


 ルイザの言葉にマシューは首を振る。


「エルダはジュディスが母親であるカーライル侯爵夫人に傷つけられるのを恐れて、ジュディスが自分からサーザのそばを離れるように仕向けてたんだ!」


 サーザが気がついたように言った。


「だから、ジュディスに冷たかった!?」

「そうだよ。

 サーザはジュディスにべったりだったし、それを苦々しく思っている侯爵夫人がアンナやエルダにジュディスに意地悪する様に言ったんだと思う。

 だから、エルダは……。

 それは私のこともあるんだ。

 親戚や友人関係で集められている子ども達だったけど……、侯爵夫人にとってはエルダとサーザ以外は駒というか手下みたいな?

 エルダと私が親しくなるのも目を光らせてた。

 彼女の中にはエルダはもっと高位貴族に嫁ぐという気持ちがあったんだろうね。

 エルダもそれに気が付いて、教えてくれて……。私達はわざと距離を置いて気を付けた。

 だから、ジュディスも切り離すことで守ろうとした」

「なら、なんで!

 あの時、僕をジュディスから離すために呼び出したりしたんだ!?」


 マシューが項垂れた。


「そこまで母親に抵抗できなかったんだろ。

 それに、エルダは自分とサーザとそれに私を守らなきゃならなかった……」


 みんな、それぞれに何かを考えているように黙り込んだ。


「でも……、あの時、ドアの鍵が壊れて、良かったのかもしれない……」


 サーザが呟き、ルイザが顔を上げてサーザを見つめる。


「モーリスとマシューの話では、ジュディスを部屋に戻して何もなかったことにするために屋根裏にモーリスはひとりで戻った。

 アンナもいない。

 鍵が掛かってなかったら、ジュディスはもっとひどい目に合わされていたかもしれない……」


 サーザの言葉にルイザとイリーナが顔を見合わせた。

 そこへサーザの言葉が続く。


「ジュディスがどこにいるのか、教えて下さい!

 父と母、カーライル侯爵家は今度はジュディスを殺そうとしているんだ!

 モルテン伯爵家も一緒に!」

「サーザ! 落ち着け!

 きちんと話さないとわからないよ!」


 マシューがサーザを落ち着かせようとする。

 ルイザが言った。


「ジュディスは今、安全な所にいるわ。

 味方もそばにいる。

 カーライル侯爵家、モルテン伯爵家、それにパトーキ伯爵家も知らない場所にね。

 そんな危害を加えたりは……」

「違うんです!

 本当に殺すんじゃなくて!

 戸籍としてのジュディスを死んだことにしようとしているんだ!!

 ジュディスの存在が!

 ジュディス・ロイヤーの名がこの世から消されるんだ!」

 

読んで下さり、ありがとうございます。

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