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原因があなたであることは変わりませんっ!  作者: 月迎 百
第6章 隠されていたこと
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24 席を外さない

どうぞよろしくお願いします。

「覚悟?」


 マシューが首を傾げた。


「……まあ、私も詳しいことはわからないけど。

 マシューとカーライル令息を連れて行くと言ったら、すっごく『やってやる!』って顔してたから」


「……マクダウェル公爵令息が?」とマシュー。


「いえ、ルイザ先輩が」




 マクダウェル公爵家の屋敷の客間。

 マシューとサーザは少々居心地の悪そうな様子でソファに座っている。


「何か敵地というか、アウエーっていうか……」


 マシューがサーザに囁く。


「どういうことだろう?」


 サーザも心許なげに呟いた。

 その時、ドアのノックの後、前に学園で会った卒業生のルイザ・カンドール伯爵令嬢とイリーナ、そしてダグラス・マクダウェル公爵令息が入ってきた。

 ルイザが「イリーナ、ありがとう。少し込み入った話になるので席を外してくれない」と言った。

 イリーナは不満そうな顔をする。


「ルイザ先輩、私もロイヤー嬢のことは好きでした。

 彼女が困っているなら助けたいです」

「イリーナ、ありがとう。

 でも、これから先はカーライル侯爵家、モンテル伯爵家、そしてパトーキ伯爵家を敵に回すことになる。

 あまり首を突っ込まない方がいい……」


 ルイザの言葉の途中からイリーナが言う。


「それなら私も知りたいわ!

 なんでロイヤー嬢がカーライル令息から逃げていたのか。

 しかも学園をやめて……、あのモンテル伯爵令息と婚約!?

 おかしいことだらけだもの!

 それに話を整理するために、今の学園のことを知っている人間がいた方がいいと思います!!」

「……イリーナ、あなた、パトーキ伯爵令息とはどのような……」


 ルイザが思案気に言った。


「うーん、友人かな。

 図書館で知り合いました。学園に入る前です。

 マシューは王立学院への進学を考えていて、お互いにそれぞれの学校の情報を教え合おうと、定期的に図書館で勉強会を。

 最初は妹さんのことが心配だったのでしょうね」

「……恋人とか婚約を考えている仲ではないと?」


 ダグラスが言うとイリーナは驚いた顔をした。


「ないです! 全くない!

 本当に友人です!」


 マシューも頷く。


「はい、イリーナとは本当に純粋に友人ですっ!」


 イリーナが眉を顰める。


「何か……、ちょっと腹立つわね。

 この才色兼備なイリーナ様をつかまえて、純粋な友人……とはね」

「才色兼備って自分で言うか!?

 呆れるよ!

 私に勉強のことを聞いてばかりだったじゃないか!

 特に数学!

 何度泣きつかれたことか!」

「あ! そんなこと言うなら、エルダ嬢のこと、黙ってあげてたのに!」

「イリーナ!?」


 マシューが焦った顔をし、ルイザが慌てて止める。


「イリーナ、やめなさい!

 わかったわ。

 イリーナは口が堅いし、ジュディスのことも知っている。

 パトーキ令息、カーライル令息、一緒でもいいかしら?」


 マシューもサーザも頷いた。

 ルイザは形ばかりの微笑みを浮かべた。


読んで下さり、ありがとうございます。

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