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原因があなたであることは変わりませんっ!  作者: 月迎 百
第6章 隠されていたこと
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16 合い鍵

どうぞよろしくお願いします。

 研究棟に弁当を届けたら、アルが「今日も図書館?」と聞いてきた。

 ジニーは困ったように笑って「まあ、勉強していきます」とだけ答えて、研究棟を出た。

 そのまま、大学の門の方へ歩いていく。

 カバンの中にはレースのリボンを結んだロバートの部屋の鍵、それに安全ランプとマッチのセットも入っている。

 今日は弁当便が6つと少な目だったので、鶏肉と卵を混ぜたサラダをナオミとダンが持たせてくれた。

 ロバートの部屋へ向かう途中の店で果物とパンを買う。

 建物に到着。

 3回お邪魔しているが、鍵を開けてひとりで入るのは初めてだ。

 エントランスの所で、安全ランプに火を点けた。

 マッチの燃えさしはきちんとセットの防火の袋に入れる。

 少し呼吸を整えて<いざ!!>とばかりにドアの鍵を開けて、室内を覗き込んで中に入る。


 やはりもう暗くて「安全ランプあって良かった」と呟いたジュディス。

 内鍵を閉めると、ランプと鍵を握りしめてまっすぐ進み、リビングとキッチンに到達した。


「確か、ここにランプが……」


 リビングの大きめのテーブルの上にランプがあり、それに火を点ける。

 部屋の中はぼんやりと温かい。

 建物ごと温水循環の暖房が入っているとロバートに聞いたことがある。

 リビングの灯りを確保できてから、玄関に戻りコートを掛けた。


 リビングに戻り、カーテンを閉めるか迷って……、閉めずにおいた。

 キッチンに入り、食材を確認する。

 玉ねぎなどの根菜とベーコンがあった。


「スープなら作れるかな?」


 玉ねぎを長く細かく刻んで、ベーコンも細く薄く同じくらいの長さに切った。

 鍋で玉ねぎをじっくり炒めてからベーコンを入れて炒め、水を入れて煮込んで塩コショウで味付けした。

 

「うん、合格点貰えるかな?」


 ポットでお湯を沸かしてお茶の用意もしておく。

 サラダは食べる直前に皿に盛ればいいだろうと。

 白湯を少し飲んでからリビングのテーブルで勉強を始めた。

 1時間ほどで鍵の音、ドアが開く音。

 廊下を除くとロバートだった。

 当たり前なことにほっとするジュディス。


「おかえりなさい!」


 ロバートがいるだけで部屋の明るさが変わったように感じられて笑顔になる。

 そんなジュディスを眩しそうに見て「ただいま。むかえてもらうのっていいな」と少し照れたように言うロバート。

 コートをジュディスのコートの上に掛けてリビングに来た。


読んで下さり、ありがとうございます。

オブリスはガスと上下水道はけっこう普及してます。

電気はまだまだな感じです。

大学や図書館は灯りにガスと電気を併用している感じ。他の店はガスとランプ併用な感じ。

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