↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原因があなたであることは変わりませんっ!  作者: 月迎 百
第6章 隠されていたこと
PR
59/91

12 ヴァイス男爵家とロイヤー子爵家

57話の10が抜けてることに気がつきました!

すみません。

ブックマークとリアクション、ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 ジュディスからヴァイス男爵が母方の祖父だと聞いた3日後、ヴァイス男爵となんと孫のシャルルが大学の鉱物学研究室に現れた。


 ロバートはナイジェル教授と親し気に挨拶をするヴァイス男爵を見た。

 グレーの髪にグレーの髭。背が高くがっしりしている。

 元騎士だと聞いている。騎士爵の家柄だったが、先王の時に王家の騎士団で活躍し、男爵位と領地を賜ったのだ。

 王家の騎士団を離れてからは男爵領の開発に専念し、果樹園を整え、今では『ヴァイスのリンゴ』という名で知られているほど、リンゴが特産になっている。

 農地には向かない土地で、最近は放牧などの家畜の飼育なども領民と男爵家で力を合わせて取り組んでいるとか。

 子どもはマリアンヌとアトスの姉弟の2人。

 姉のマリアンヌはロイヤー子爵家に嫁ぎ、8歳下の弟のアトスは王家の騎士団でかなりの実力者だ。

 ロバートはジュディスの言っていたことを思い出す。




「叔父のアトスはそれは強いです!

 騎士が天職だと!

 お爺様とよく似てますよ。気持ちのいい方です。

 そんな感じなので、男爵位を継ぐことにそれほどこだわってなくて、お爺様が元気でいる間は王都で騎士を続けたいと。

 よかったら、ジュディスが継ぐか!? なんて言ったりして……。

 でも、その言葉に父が……。

 男爵領が自分の物になった気でいたようです。

 ロイヤー子爵家は領地を持っておりません。

 かなり前の王城の官吏長として功績のあった方への名誉として子爵を賜った家です。

 ですから、いつもヴァイス男爵領からの援助を頼りにするようになり……。

 そのくせ、男爵家だから、祖父の代になったばかりだと……。

 父は馬鹿にしてきて……。

 シャルルが生まれてからは、特に行かなくなりました……」

「行かなく?」


 ジュディスがロバートの問いに苦笑する。


「そうね。

 行けなくなった……、ですね。

 それまでは私と母は時々里帰りというか、男爵領に叔父様と行ったりしてたのですが。

 アトス叔父様に剣を教えてもらったこともあるんですよ!

 叔父様とも近くにいるはずなのに、すっかり疎遠になってしまって……」




「ロバート・マクダウェルだ。

 まだ1年生だが銅鉱石のことを研究していてね。なかなか有望だよ」


 自分が紹介されていることに気づいて礼をした。

 ヴァイス男爵が頷いて、ロバートを見る。落ち着いたグレイがかった緑の瞳だった。

 そして、先輩達が斑銅鉱についての説明を始め、ヴァイス男爵の興味もそちらに移った。

 ロバートは少し離れたところに従者と一緒に控えている少年を見た。

 シャルル。

 ジュディスの弟だ。

 髪色は濃い茶色だ。これはロイヤー子爵の色だろう。そして目はジュディスによく似た明るい緑の瞳。

 

 ロバートは微笑んでシャルルのそばに行くと「わからないことがあれば説明しますよ」と声を掛けた。

 シャルルはうれしそうにロバートを見て「ありがとうございます!」と言ってから従者を見た。


「この方に案内してもらってもいいだろうか?」


 従者がロバートを真っ直ぐに見た。自己紹介をする。


「ロバート・マクダウェルと申します。

 大学1年です。この研究室で銅鉱石についての研究をしております」


 従者は頷き、「どうぞよろしくお願い致します」と礼をした。


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。