10 年度末に向けて
どうぞよろしくお願いします。
すみません!
抜けてました!
新年から4週間。
もう次の月が見えている。
大学の方も年末年始で止まっていたことが一気に動き出したことと、年度末に向けての動きが盛んになり、研究室の方も忙しそうだ。
ランチの時にアルとロブが珍しく食べに来たと思ったら、弁当便の弁当を増やしてもらえないかとお伺いを立ててきた。
「何個だい?」とナオミ。
「3つ。
急で悪いけど、増やせるかな?
頼んますっ!」
アルが拝むように両手を合わせる。
「材料は大丈夫だ」とダン。
ナオミが頷いた。
「特別だよっ!
毎回はできない」
そう言いながら、注文書を取り出してきて、アルと書き直しして、3つ分のお金を受け取る。
それを見ながらジニーはダンに言った。
「ここのところ、弁当便、多いですね!」
「ああ、これから年度末にかけて、こんな状況が続くかもな。
それにしても……、いつも持って行くの大変じゃないか?」
「えーと、今日は3つ増えて、14個!!
7個、7個で持てますね! 大丈夫です!
大学に着いちゃえば手伝ってくれる人がいますから!」
「……ロバート?」
「えっ?
いや、ロバートもそうですけど、他の方も!
手伝ってくれますから!」
ロブが「そうだよ、俺もアルも手伝うよ!」と笑った。
午後の遅い時間、両手に7個ずつ入った弁当入りの袋を持ち、「では、行ってきます!」と『一皿』を出るジニー。
「今日は図書館かい?
でも、ロバートも研究室だろう?」
ナオミの声が追いかけてきた。
「はい!
図書館に寄って、勉強してきますけど、早めに帰ると思います!」
「気をつけてね!」
「はい!」
そう叫び返しながら、ジニーは「よいしょ!」と袋を持ち直し、大学の方へ歩いて行った。
研究棟に入る時に守衛が慌てて「ここで待ちなさい!」と言って、内線で連絡を入れてくれた。
少しするとアルとロブが下りて来てくれた。
「わー! ジニーちゃん、ありがとう!」とアル。
「いえいえ、ここまで取りに来て下さるだなんて!
すみません!」
「ありがとう。
重かったろう!
これ、7個ずつだよね?」
ロブが弁当の袋入りを受け取りながら聞いてくる。
ジニーが「はい!」と返事する。
「アル、俺、これ持って薬学まで上がるわ。
後は頼んだ!」
もうひとつの7個入りの袋はアルが持ってくれた。
「行くよ、ジニーちゃん!」
歩き出すアルを見て『ん?』と思ったジニーだが、まあ、他の教室へのお届けだろうと一緒に階段を上がり始めた。
そう、ロバートも今日は弁当を頼んでいたはず!
読んで下さり、ありがとうございます。




