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15 イライラする?

リアクションが増えてる!!

すごくうれしいです!!

ありがとうございます!

どうぞよろしくお願いします。

 図書館を出るともう暗くなっていた。日の入りが早いせいもあるだろう。

『一皿』まで街を歩いて行き、夕食を食べることにする。


 お客に明るく声を掛け、注文を取ったり、料理や飲み物をテキパキと運ぶ。

 ジニーとして働くジュディスを見て、バルテスもルイザもダグラスも感心していた。


「すごいな、子爵令嬢でまだ17歳だというのに、こうやって働いて自立して生活してきたのか……。

 両親に紹介するのが楽しみだな、ロバート!!」

 

 ダグラスの言葉に苦笑するロバート。

「はい、俺にはもったいないくらいの素晴らしい女性です」


 落ち着いたところでジニーもロバートのテーブルに戻り、食事を一緒に楽しむことができた。

 ナオミもダンも挨拶してくれ、ロバートが真剣にジニーにプロポーズして家族を紹介してくれた誠実さに喜んでくれた。



 ジニーは『一皿』にバルテスとメージとこのまま残ることになった。

 ルイザとダグラスをホテルに送りながらロバートはダグラスに夜の街の説明などしていたのだが、ルイザがダグラスの腕につかまって歩いているのに、何やら考え込んでいるのに気づく。


「どうした? ルイザ」


 ロバートが聞くとルイザは首を傾げた。


「……マシューはどの立場なのかしら?」


 マシュー……。

 ロバートはパトーキ伯爵令息は王立学院へ行ったと、前にジュディスが言っていたことを思い出した。


「大学へ来るかもしれないな。

 王立学院へ通っていて卒業のはずだ」

「マシューに話を聞けば、アンナとモーリスのしたことをはっきりと告発できるかも!?」


 ルイザがダグラスを見る。


「そうだな。

 マシュー・パトーキ、モーリス・モルテンの2人を調べてみよう。

 モーリスは私と在学が被っていたところもあってね。

 生意気なわりに強い奴にはすぐ折れて、弱い奴には強く出るっていう典型的なお坊ちゃまっていう感じの奴だったな」

「私達が1年のとき3年でしたけど、エルダ・カーライルに恋しているというより崇拝しているといった感じでした。

 でも、エルダは相手にしていないという様子で。でも、影では利用していたと思います。少し、妨害的なことをされた記憶がありますし、ね?」


 ロバートが苦笑する。


「ああ、確かに」


 ダグラスがふっと苦笑のようなため息をついた。


「エルダ嬢か……。苦手だったな」

「そうでしょうね。私も苦手です。

 でも、自分を守っているようで……、彼女が何をしたいのかがよくわからないところがあります」

「というと?」

 

 ダグラスに促され自分の考えを述べていくルイザ。


「10年前、エルダは弟のサーザを呼び出して現場から遠ざけた。

 これはカーライル公爵家のことを守ろうしたということですよね。

 8歳や9歳の子にそこまで頭が回るかしら?

 それに年上のモーリスと年下のアンナまで手懐けて。

 王妃の新年のお茶会で彼女を捕まえて話をしたのですが……。

 カーライル公爵夫人が心配そうにしていました。

『何もしないわ』とエルダが言ったのが気になって。

 何かあの言葉には意味があったような?

 それにエルダ嬢はダグラス、あなたに選んでもらうつもりだったのでは?

 でも、あなたは私を選んで……」

「選んだわけじゃないよ。

 ルイザと私はお互いに惹かれあった。

 ロバートが君を家に連れて来た時、なんてかわいらしいお嬢さんだと思ったし」

「……恥ずかしいわ。

 あのご挨拶の後、ロバートにすっごい意見しているところを見られていたんですものね……」

「いや、あの時の君の頭の良さと、それをひけらかさないスマートさというか優しさというか。

 惚れました、婚約者殿」

「ダグラス……。私もあの時、素敵な方だなって」


 ロバートは苦笑して首を振った。


「はいはい!

 後はホテルのラウンジでも行って、2人っきりで語られたらどうですか?」

「あら! ロバートも来るのよ! 作戦会議しなくちゃなんだから!」

「あー。ありがたいんだけど、なんかイライラする?」


 そんなロバートを見て、くるりと笑顔でダグラスを見上げるルイザ。


「明日は、大学を見学した後、『一皿』で昼食を頂きません?」

「いいね!」

「……日中は俺が大学で行けないのはわかってるんだろう!?」

「あら! そうなの?

 じゃあ、ジニーにその後、街を案内してもらおうかしら!」


 ルイザが楽しそうに笑った。

読んで下さり、ありがとうございます。

ルイザはロバートが生徒会の時から『前に出ない』『リーダーになろうとしない』という姿勢が歯痒いというかちょっと怒ってます。

いい素質は持ってるのに!

ジュディスのこともなんとなく気にしてるなということは気づいていました。

『気になって目で追ってるのに話しかけないなんて! バカ!』と内心思ってました。

しかも、そのまま、結局何もせずに卒業しちゃいましたからねー。

でも、こういう学校の卒業と同時に自分で思い出にしちゃうような恋未満な思いってあるあるかなと思います。

次の話で第5章は終わります。

そして、第6章へ!!

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