4 お互いに気にしてる
どうぞよろしくお願いします。
次の日の夕食時、アルとロブが空の弁当箱を持って『一皿』にやって来た。そして、ロバート・マクダウェルも一緒だった。
「ジニーちゃん!
ロバートが君に会いたいって、すっごく言うもんだから連れてきてやったよ!」
アルが空のお弁当の入っている袋をナオミに渡しながら言った。
その言葉にナオミが目を光らせる。
「どこのどいつだい?」
「こいつ!
ロバートって言うんだ。
まだ1年生だけど、なかなかできる奴だよ」
ロブが笑いながらロバートの肩に手を掛けている。
「何か語弊を招くような言い方、やめて下さいよ」
ナオミがわざとらしく凄んだ。
「うちのかわいいジニーに変なちょっかい掛けるんじゃないよっ!」
「はい、そういうつもりではありませんっ!」
「なら、よろしい!」
アルとロブとロバートは奥のテーブルに座る。
案内したジニーがそのまま注文を聞いた。
「いらっしゃいませ!
昨日はありがとうございました」
「ジニーちゃん、いつもありがとね!
俺、唐揚げ定食!」
「アルさんは本当に唐揚げ好きですよね~!
ロブさんは?」
「あー、悩むなぁ……。
ん、チキンステーキで!
ロバートは何にする?」
周囲を物珍しそうに見回していたロバートがジニーを見た。
「おすすめは?」
じっと見られて少し赤くなるジニー。
「えっと……、今日は豚肉の生姜焼きがおすすめです」
「じゃあそれで!」
「はい!」
カウンターの方へ向かうジニーをじっと見つめているロバート。
少し赤い顔で戻ってきたジニーは見られていることをわかっている様子で……。
ナオミは笑ってしまう。
「唐揚げ、チキンステーキ、生姜焼き、全て定食です」
「あいよっ!
水持って行ってやりな!」
「あ、はい!
いらっしゃいませ!」
「ほら、いいから、水!」
「は、はい」
ジニーが水を3人のテーブルに運び、新しく入ってきた客へも水を運び注文を聞いて、カウンターに伝えに行く。少しすると唐揚げ定食が出てきた。
「唐揚げ、お待たせしました」
アルに運ぶ。
「わー、おいしそうですね!」
ロバートが歓声を上げる。
ナオミが両手にチキンステーキ定食と生姜焼き定食を運んできた。
「はい、お二人さんもお待ちっ!」
ジニーが注文票を確認し「お揃いですね! ここに置いておきます」とテーブルの上に置いて「はい!ただいま!」と他のテーブルに呼ばれて返事をして行ってしまうのを、じっと視線で追いかけているロバート。
「……兄さん、ジニーのこと、そんなに熱い目で見ないでやってくれるかね」
ナオミがぼそっと言った。
「え? あ、すみませんっ。
つい、見てしまうんです。気になって……」
「ま、あの子も……、実は兄さんのこと気にしてるね。
まあ、歳も近いし、友達にでもなってあげておくれよ」
ナオミの言葉にロバートが頷いた。
「はい、そうなれれば……」
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