裏世界初任務!〜特変体討伐〜 ⑧
「いててて・・・シーラさんから借りたバックラー持って来てよかった〜・・・片腕が逝くだけで済んだぜ」
「大丈夫か?リク」
「あぁ、何とか・・・アイツ雷の魔法を撃って着たんだけどギルド長が渡してくれた小盾が雷耐性あったみたいでギリ生きてるよ」
「そりゃ見りゃわかる」
「じゃあ何で聞いた…!」
「戦えそうか?」
「あー…む、無理かもしらん!もう今の攻撃で片腕逝っちまったよ〜!イタイヨー」
「片腕だけなら問題ないな」
「鬼かな」
「本物の鬼は両腕ダメになっても助けないと思うぞ?後で治せば良いってな」
「その鬼何処かの誰かさんに似て・・・」
ビュンッ!!!
瞬間何かがリクの顔の前を高速で通り過ぎた。
唖然としていたリクは我に返り通り過ぎた物が何かを確認した。それは短剣だった。そして反対方向を見ると
そこには青白いオーラを纏い詠唱を続けるセフィーの姿が・・・
「せ、セフィーさん!?」
リクが呼んでもセフィーはピクリとも反応せず詠唱を続ける。
「あっ…あとどれぐらい時間掛かるのかなーって聞いただけっす!でも超集中モードだったみたいで〜えーっと…しっ、失礼しましたー!」
リクは直立しながらセフィーに向かって頭を下げた。
その瞬間一閃の稲妻がリクの背を掠めた。
直後、爆音と共に稲妻が放射された先の隣部屋から煙が巻き起こり。衝撃による炎で崩れた棚がメラメラと燃え出した。
「ま・・・マジ!?さっきの威力の魔法連発出来んの!?」
「リク一つ良い話がある」
「良い話?」
「敵さんは思ってたより脆い」
「・・・それって”アニーにとっては…”でしょ?」
「いいや、お前も同じだ」
「ヴぉぉお”お”お”お”お”!!!!!」
「ふぐぅ!!?」
吠えながら振り下ろされた特変体の平手打ち攻撃をリクは咄嗟に大剣で防いだ。
だが、大剣を握る片腕は直前の雷魔法により負傷中の為に追加ダメージにより激痛が走る。
「グッ・・・!あ”ア”ニ”ー・”ど”う”ゆ”う事”ぉ”お”?」
「脆いつっても意識の事な。敵さん確かに身体は頑丈だし力もある、だが背中と後頭部にちょっとした打撃が加わるとコロッと気失うみたいなんだ 俺が足止めしてた敵さんも壁に背中打っただけでコロッとな」
「そ”れ”ほ”ん”と”!?」
「ここで嘘つく奴いるか?見てみろここに倒れてる」
「こ”の”状”態”で”…み”っ見”れ”る”わ”け”な…``な”…無”い”で”し”ょ”う”っう”っう”っう”っう”う”っ!?」
特変体が大剣で攻撃を防いでるリクに連続で平手で叩き下ろす攻撃を追撃した。
「で”っでっでっで…も”っも”っ”も”っ」
「ゔぅ”ぅ”ぅ”あ”あ”あ”あ”!!!!」
叫びながら特変体が腕を高々と振り上げたその瞬間リクは立ち上がり瞬時に特変体の背に回り込んだ。そして…
床を蹴り特変体の背中に一撃が届く位置まで飛躍すると
「一糸壊!!!」
特変体の背中に大剣で一撃叩き込んだ。
ギーーーン!!!!
大岩に刀を打ち付けたかのような鋭く鈍い音が木霊す。
「う、お、お、お、お、お、」
リクの身体が頑丈な特変体の背に大剣を打ち当てた瞬間の振動によりブルプルと震える。リクはその状態のまま 特変体の足元に着地した。特変体は直立したままだ。
「倒れないな…殺さない様に超壊にしなかったのは不味かったか?でも、今度こそ両腕が・・・」
リクが見上げると特変体は直立したまま白目を向いていた。
「あ、飛んでる」
「な?言った通りだろ?」
しかし、2人が安心した束の間…既に特変体の白目に眼球が戻っていた
「ヴぅぅ…」
「はは、思ってたより早いお目覚めだな」
「は…ははじゃねーし!!これどうすんの!?」
「間に合ったみたいだぞ?」
「え?」
特変体の頭上に魔法陣が浮かび上がると
魔法陣から銀色のスッポリ特変体の巨体を囲えるサイズの檻が降下された。
ガコーン!!続けて倒れている特変体の頭上にも魔法陣が現れ銀色の檻が降下した。
「た…助かったよおぉセフィーさーん…」
リク一行はセフィーの創造魔法で生成した檻により
ひとまず特変体2体の動きを封じる事に成功した。




