配信46枠目 ソレは、いつか思い返すと恥ずかしく。何処か甘い?
「ふっ…何したの?」
なにわろ。え?正直こっちが聞きたいんだが?なんか見覚えのある人に、何かしら言おうと思ってたら、突然に頭を下げられて、俺は一体どうすれば良いのかね。後、走り過ぎてしんどい。死にそう。
「『無血』さんは変わらずっスか!?」
「1つ聞いていい?」
「どうぞっス!」
「ごめん。誰?『無血』って何?」
そんな通り名知らない……って事は無いかもな。俺が忘れてる可能性もあるし…まぁ、でもだ。多分だけど人違いでは?て言うか、人違いであってくれ。頼む。そんな変な通り名要らない(迫真)
て言うか、お久しぶりって何だよ。確かに見覚えはあったが、まともに会話してないだろうし、知り合いってレベルでも無いだろ。確か、高校時代に会ってた筈だけど、貴方は何歳だよ。留年し過ぎて普通にタバコ吸える年齢なってない?
「抗争無敗!敵に情けをかけず、血の一滴まで絞り出す作戦!喧嘩では怪我無し、圧倒的無敗!一眼見た時からずっと尊敬してるっス!着いた渾名は『無血』!血も涙もないと恐れられたその手腕!凄まじいっス!」
だから知らねぇよ。そんな呼ばれ方はしてなかっただろ。いつ出来た?誰だよ。呼び始めた奴。喧嘩なんか(して)ねぇよ。うるせぇよ。だまれよ。喧嘩なんかねぇよ。記憶こそが正義。喧嘩なんかねぇよ。正しいのは俺。
「因みに、人違い説は?」
「無いっすよ。その赤い眼は絶対に忘れないっス。『無血』と呼ばれた者の、唯一の血要素なんスから!」
とんでもなく不服な覚えられ方してんな俺。え?コレ、遠回しに「お前の目、血液色」って言われた?褒めてんのか、貶してんのか、何にも分かんない表現やめろ。
「それより『皇帝』とはどうっスか?今も会ってるんスよね?」
は?圧倒的、誰。……まぁ、知り合いで該当しそうなのは、脳筋プロテインか、青くんの2人だが…さて。2人の呼び名は何だったかな。って言うかあったのか?そもそも、俺のが思い出せないのに、他の人のが思い出せる訳ねぇだろ。舐めんな。
「あー。多分」
「じゃ、じゃあ!『道化』とも会ってんっスか!?」
「おー。多分多分」
「なら、『女傑』とはどうっスか!?」
「ごめん。それは分かんない」
誰だよ。女傑さん。高校時代からのつるみで女性は居ねぇよ。後、盛大な翻訳ミス起きてんぞ。エンプレスは女帝だろ。なんで女傑なんだよ。馬鹿か?嗚呼、そうだった。国内有数の馬鹿高校だったわ。すまんすまん。悪気は無かった。
「んー。色々と悪いけど、この場所借りて良い?」
「了解っス!じゃあ、俺等は失礼するっスよ!……おい!行くぞテメェらぁ!!」
「「……う、うっすっ!」」
よし。コレで不良は消えたな。何だかとんでもなく疲れた。走ったのもあるだろうし、風邪引いてるのもあるだろうが、アイツ等マジでなんだったんだよ。それに、問題が山積みのままなんだよな。
「ふっ…ふふっ…本当に何やったの?」
「知らない。なんかやらかしてたらしい」
マジで心当たりは無いからな。本当に。マジで知らない。…多分。心当たりがあったとして、多分全て脳筋プロテインの所為だから俺は知らん。アイツ、いつか変な過去がバレて炎上しなきゃ良いけど。
「それで。一応聞くけど、凛さんで合ってるよね?」
多分、コレが初顔合わせな筈。にしても、紫の髪なのは話に聞いてたが、ここまで長かったとはな。髪型としてはマッシュウルフと呼ぶのがかな。俺の雑な何かとは違って、ちゃんとしたマッシュウルフ。
それに、確かに見た目も女性らしいと言える。まつ毛の長さとか、顔のサイズとか。そんなところは女性らしいと言えるな。まぁ、俺に言わせてみれば、輪郭や体格が男寄りと言わざるを得ないが。
それにしても美形だなぁ…華があって良き。
「………」
「……あ、いや、この聞き方は間違ってますね。はい。すみませんでした。一応、先生と呼ばれてる者です。宜しくお願いします」
そういや、相手が誰かも分かんないのに頷ける訳無かったわ。何故あんな聞き方をしたよ俺。配慮がなってないでござらんか?
「…そうですか。……貴方が」
そうです私が変な——じゃなくてだな。…え?それで?俺、何すりゃ良いんだよ。こっから。何も知らないから何とも言えないんだが?……まぁ、とりあえず、弟に任せるか。うむ(諦めの境地)
「それで?こんな所に何の様だったのかな」
「……副部長には関係無いです…」
まぁ、関係ないわな。そりゃそうだ。ご尤もだと思います。
「部長から聞いたよ。予め謝罪だけして未読スルーって」
あの時の連絡ソレか。そりゃ、謝罪だけして未読スルーは怖過ぎるな。弟に連絡がいくのも納得。
「どうしてこんな事を?」
「………」
えぇ…流石にド直球過ぎんか?せめて、ワンクッションは挟もうや。ほら、支部でよく見るだろ。何でもOKな人向けって。あのワンクッションがなければ、地雷踏んじゃう事あるんだからな。真面目に。
「副部長には関係無いですよね。それに、幽霊部員でも良いって話だった筈です」
「分かった。言い方を変えようか。何にそこまで執着しているのかな。僕の知る限り、君は喧嘩なんてする様に思えなかったけど?」
うーん。ちょっと荒れそうな予感。流石にド直球に聞き過ぎですよ弟さーん?どんな背景があるのか分かんないんだからあまり、強く迫るのはやめておいた方がいいと思われ…
「…だから副部長には関係——」
「——無いけど、副部長として、部員の動向には目を配っているつもりだよ。そして、部員に悩みがあるならそれを解決する。それが僕の仕事だ」
そして、漂う沈黙とどんよりした重い空気よ。どうすんだコレ。なにより、今の弟の発言は見過ごせる物じゃない。何も嘘を言えって言う訳じゃ無いが、仕事だなんて言い方は、火に油を注ぐ様なものだろ。流石にお兄さんアウト出ますよ?
「…嗚呼、そうですか。分かりました。また月曜日に」
「………」
「あっ、ちょ…」
そのまま凛さんは倉庫を出て行ってしまった。呼び止めに入るのが遅かったのもあるかも知れないが、初対面の俺の呼び止めでは、意味なんてまず無いものだろう。それに、俺が遅かったのは弟が動くと思っていたからで…
「早く追いなよ」
「何で?喧嘩は止めれた。月曜にまた話せる。なら、無理に今日する事なんて無いけど?」
「…本気で言ってます?」
「別に、冗談は得意じゃないんだけど」
…確かに、冗談じゃないな。その発言をどう受け止めれば良いのか。まさか、ここまでだったとは。とは言え、このままじゃ面倒臭い事になるのはほぼ確実だ…仕方ない。
「何」
肩を掴んだ俺の行動は、弟にしてみれば不愉快そのものの様で、弟は冷めた形相で俺を見上げる。ソレに少しばかり足がくすみそうになるのを堪える。
「今追わなきゃ、お前は嫌でも後悔する。月曜日に話せる?本当にそう思うか?少なくとも向こうにその気は無いぞ。一生まともに話せないままだ。そんなんで良いと思ってるのか?そんなんで後悔しないと思うか?」
恐らく、ソレはそんじょそこらの時間じゃ終わらない。俺の知ってる場合でも、一年と時間を掛けてしまったのは知っている。それも、何度もこの上ない機会に恵まれた中でだ。
「お前が言ってた彼の羨望は、少なくとも、お前にも向けられていたよ。今さっき、自分でソレを否定してしまったが…」
彼の心に秘められた羨望が、男らしさと言うものであれば、今さっきの強く一線を引いた様な発言は、酷くショックなものだっただろう。例え勘違いでも、間違いでも無かろうと、腹を割って話さなければお互いにすれ違ったままで二度と変わる事は無い。
「お前が間違いとは思わない。でも、今のままじゃ元通りにはなれない。どちらかが、又はお互いが、足枷として引き摺り続ける。それが無くなるのは随分と先の話だぞ」
「…。じゃあ、どうすれば正解だった?」
「……正解も何も…それが…もう……」
その一言を綺麗に返す事が出来ず、俺はたった1人、弟を置いて凛さんの後を追う事にした。弟はその後ろについてくるのではなく、その場で考える様にして立ち尽くしていた。
コレが正解か不正解かは分からない。少なくとも、人間関係と言うのはテストではない。答えなんてものは、初めから存在していないのだから。
———
——
—
凛side。
いつも、雨の街からは匂いが消える。雲に塗れた空模様は僕に時間の流れを感じさせず、いつもより重い雨が服に染み込み、僕の身体を縛っていく。
時々、副部長の表情から人間味が消える事がある。まるで人の心なんて分からないと言う様な冷ややかな表情は、魔法が解けるかの様に突如として現れるのだ。
ソレが僕に向けられた瞬間、副部長にとって、僕はそこら辺の一般人と変わらないのだと察した。もしかしたら一般人ですら無く、雑草なのかも知れない。
「…嗚呼!見つけた」
そんな声に僕は背後を振り向く。誰もいないかと頭を悩ませようとした時、相手が膝に手を着いて身体を支えている事に気付き、漸くその息の荒さの謎が解けた気がした。
「貴方は…」
あの時、副部長の隣にいた黒髪の人物だった。その人物は、自分の事を副部長の兄だと名乗った。同時に、副部長が見せた表情の訳を悟った。
———
——
—
「全く似てないのは片親が違うんだよ。母親は同じなんだけど、父親が全く違ってるからソレが原因かな。とても兄弟には見えないよね。義兄弟とかなら納得出来るけど」
なんて、雨宿り出来るベンチでカラカラと笑いを溢すその人は、自分を先生と名乗っていた。何故僕の事を知ってるかは分からないが、ある意味に置いては、この人は僕のママとなると言う事だ。特段、悪い気はしない。
「何で僕を追って来たんですか…」
「贖罪だの、弁明だの、理由は色々有るけど、1番は知りたい事があったからかな」
第一印象はよく分からない人。浮かんでいる表情は副部長とは似つかない程に感情豊かで、本人も言っていた様に、本当に副部長と兄弟なのか怪しんでしまいそうになる。
「知りたいって…何ですか」
「…あ、いや変な意味じゃなくてね。学校内での弟がどうなっているかなって。ノンデリなのは分かってる。でも知りたいものはやっぱ知りたいからさ!ねっ!?」
焦った顔で必死に弁明し、所謂かっこ悪い。ダサい姿を初対面の相手に見せてまで、この人は自身の弟の事が知りたいのだろうか。それとも、この人自身が、自身の弟の事を全く知らないのだろうか。
「…副部長は良い人ですよ。多分。責任感と行動力があるし、そして、それを成功させるだけの器量も」
「……そう」
……褒めた…褒めた筈だよね。とても分かり難い表情だが、まるで喜んでない?寧ろ、悲しんでいる様な…僕が見た限り、副部長が嫌いと言う事は無いだろう。…一体、何だと言うんだ?
「他にはどう?」
「……何で悲しそうにするんですか」
「え?そう見えた?なんかごめん。風邪引いてるからかな…」
誤魔化した…訳でも無さそう?元々の顔色を知らないけど、体調が悪そうなのは嘘じゃなさそうだ。未だ、落ち着かない呼吸で肩を揺らし続けているし、顔も熱っている。
「…昔、副部長に何かあったんですか?」
「……あった。けど、言いたくはないなぁ…君と同じ」
「別に、僕は何も聞かれてませんよ…」
「嗚呼、そうだっけ?弟の事を聞いた気がするけどな」
「……そうですね」
「ごめん。冗談でした」
雨が強まって来た。既にびしょ濡れだから何も変わらないが、例え濡れていなくとも、今、屋根の外に出れば直ぐに身体中に雨水が染み込むだろう。そんな強い雨に、先生との会話は耳を澄ます事が必要になっていた。
「片親が違うって言ってましたよね。今、実父とはどんな感じなんですか」
「…さぁ。どうなんだろうね。向こうが俺の事を認知してれば良いんだけど」
「…それは……その…」
「母が俺を身籠った時、姿を消してそれっきり。会った事はないし、写真も見た事がない。多分、今もどっかで生きてて何かしてるかもね。もしかしたら知らないうちに出会ってるかも」
…この人は僕よりも父親を知らない…それに、父親が、生きている。死んでいる。では無く、何も分からない。それは一体、どんな気分でどんな気持ちなのだろうか。
「…父親の気持ちってどんな感じだと思います?」
「さぁ…俺は父親じゃないから分からないけど。……そうだな。自分の子供は守るべき存在で、とても愛していて、いつまでも、忘れられたくないんじゃないかなぁ…」
忘れられたくない。そんな言葉を聞いてか、何処か懐かしい記憶が思い出された。あの人があの時、僕に何を伝えたかったのか、何と無く分かって来た。そっか…そうだよね…
「死ぬのが怖かったんだ……」
何よりも。死ぬのが分かってから、毎日を死に怯えながら越えて。その先で、僕に全てを託した。絶対に僕に忘れられない様、ダメな父親を演じ続け、私物も何も無い自分が早々に死に、誰からも覚えられない事を恐れた。
あの人も僕と同じく臆病者だったんだ…そして、それ以上に覚悟を決めるしかなかった。ソレはまるで、片道限りの命を賭けた特攻。ただ、僕に忘れられない為に。
「え?」
「あの人を追うのはもう辞めます。何も理解出来なかったけど、あの人が僕に求めたのはこう言う事じゃ無いと思うから」
あの人は自分を覚えてて欲しかっただけ。別に自分の様になって欲しかった訳じゃないんだ。寧ろ、自分の様になって欲しくなかった。最低な親だと、こうなりたくないと、僕に思って貰いたかったんだ。
「副部長ともう一度話してみます」
「待って」
立ち去ろうとした僕を呼び止めた先生は、縛っていた髪を解いた。雨水に晒された事で、纏まりが対して解ける事は無く、黒い襟足はドサリと頸に沿って落ちた。
「この雨を走って行くなら髪の毛纏めた方が良いよ」
「俺の使い掛けで申し訳ないけど」と、手渡された黒いヘアゴム。それを受け取る時、一つの予想が脳裏によぎって、思わず先生のその手を両手で握ってしまった。
僕の手よりも幾らか小さかった。僕の両手で包み込めてしまうくらい。僕よりもずっと大きい身体。その手は僕より小さく、身体は僕よりずっと細い。先生は僕なんかよりよっぽど…
「女性らしい?指長いとかよく言われるんだよね」
そう言って笑う顔は男性にしか見えない。嗚呼、きっと、僕が女性らしく見られるのは、髪型や輪郭。顔のパーツよりも、ふとした表情や、纏う雰囲気の問題なんだろうな…
「…どうせなので、結んで貰って良いですか?」
「全然良いよ」
小さな手で僕の髪を纏めていくその感覚は、後頭部がこそばゆくとも、とても悪いモノでは無かった。久し振りに、穏やかで心地良いと強く感じた。
———
——
—
先生side。
「ふぅー……」
さて、俺は何をしたんだろうか。正直、何もしてないし、出来てないのでは?ただの話し相手になっていた事か、ノンデリをかましたくらいしか思い出せない。
でも、それだけでしっかりと立ち直れたのだから、凛さんは強く人なのだろうねとしか言えぬ。又、それ程、周りに自分の事を話せる人もいなかったと言う事で。
…あの感じだと、父親は死んでしまっているのだろうか。それも早々に。母親が居るんだからというのは…流石に無理な話か。同性だからこそ言える事だって有るだろうし、後は…いや、今はそれよりも。
「…雨降ってるしこっち来なよ」
「………」
その言葉で、弟が茂みの裏からこんにちは。いつから聞いてたのかな。お兄さんちょっと聞いてみたい。そもそも、白髪なんだから茂みに隠れてても目立つがな。
「白髪で茂みに隠れるのは無理あるよ」
「……普通は気付かないと思うけどね」
「聞こえてるよ」
まっ、俺の愛情は普通じゃないんで笑。とか何とか言ってるから、ブラコンだの変態だの、視聴者からとやかく言われちゃうんだろうなって。別に言われても何とも思わないけど。
「どう思う?」
「人たらしだなって思った」
「冗談抜きで」
「別に、冗談は得意じゃないんだけど」
…確かに冗談じゃない…て言うか、普通にデジャブ。この下り。さっきも見たぞ。ネタのボキャブラリーとか無いんか?いつまでも同じネタ擦って勝てると思うなよ。←おまいう
「因みに、部長も居るよ」
「え?」
いや、何でだよ。て言うか、いつからだ?いつから居た?正体バレてない?いや、バレてるよな。いや、例えバレてなくても凛さん経由からバレるか。笑えてきた。
「せ、せ、先生が!ビジュが!爆発が!長髪←コレ。″アリ″ですッ!」
「うーん。テンション高いなー(棒)」
こちとらテンション駄々下がり…では無いか。別にテンションは据え置きだわ。緊張感が爆上がりしてるけど。成程〜身バレってこんな気分かぁ〜そりゃ、どんな人でも活動休止しちまうわ。
「写真良いですか!」
「ダメです」
「有難うございます!」
「とりま、話聞こか?」
カシャって音がしなかったから許せる。ちゃんと言う事聞けて偉いね。いや、まぁ、そう言う問題じゃないんだけども。
「て言うか、部長さん傘は?」
「走って来たので有りません!」
「……誰も傘持ってないのな」
この世界に傘って無いのか?帰ったら買お。どうせだから雨晴兼用の奴。昔から日傘を差してみたいと思ってたんだよな。実際、涼しいのだろうかアレ。コレから夏本番になると思うと外出時は必須な訳だし。え?この暑さでまだ夏本番じゃないのか。怖ぁ…
「それよりも、凛さんの事はあれで良かったのか?」
その言葉でニッコニコで陽気な表情を浮かべていたヒナさんの顔がシュッと引き締まる。なんか、こうもテンションが急にガラッと変わるとちょっとビビるよね。
「…はい。多分…もう問題無いと思います。彼がああなってしまったのは、恐らく、小さい時から相談出来る相手が居なかったのが原因ですから。母親へは…万が一の事を考えると言えないのでしょう。彼にとってのたった1人の味方でしょうし。何よりも嫌われたくなかったんだと思います」
……やっぱ、俺って必要無かったのでは?俺が何かしなくても、この2人なら問題無く解決出来てそうだな。ただの杞憂だったのか…色々と恥ずかしい事をしてしまったかな…反省しろ反省。
「…ごめん。無意味に叱っちゃったな」
「いいよ。多分、間違ってないから」
「だとしてもだな…」
いや、やめておくか。弟もそれは望んでいない様だし、何よりヒナさんが会話に参加出来ずに混乱気味である。兎に角、俺は余計な事はしないって事を常に脳の片隅に置いておかなきゃな…ふぅー…何やってんだろ。本当に。
「いや、何でもない。引き留めてごめんね。俺は先に帰るよ」
普通に風邪が悪化しまくってるからな。多分、家に帰った時には、シャワーもまともに浴びれるか分かんない体調だろうなぁ…まだ元気な内に家に帰ろう。幾ら蒸し暑いとは言え、雨の中は少々冷える。
「帰れる?」
「いけるいける。じゃ」
「先生。なーの事、ありがとう」
「…うん?」
……『なー』って何だ?
———
——
—
不味いなぁ…思ったより不味い。かれこれ十数分と歩いたが、体調が悪過ぎるな。最近、結構気を失う様に眠りに落ちる事がしょっちゅうなので、色々と不安だわ。割とガチで野垂れ死にそう。
もしもの時は……あっ。スマホ無いわ。未だに死んだままだわ。ふむ。助けは呼べないと←コレかなり重要。もしかして:死ぬ。いや、もしかしなくてもか。持ってくれよ!身体ァ!
「で、出たっ!あの、気絶する様に眠る時に来る、とんでもなく瞼が重くて、意識してないと瞼落ちて寝ちゃうアレ」
尚、名称は知らん。そして、意識の行方も知らん。齢22にして、人生初アスファルトの上で睡眠(水責め付き)を経験しそうです。何でそんな冷静なのかって?なんか冷静なんだよ(混乱)
あーあ、こりゃ駄目だ。塀にもたれ掛からないと立ってられない。このまま座り込んだら、絶対に擦って痛いよなぁ。でも、しんどいんだよなぁ…
休憩。コレは休憩だから。ただの休憩ね。休憩。今日はよく働いた。うむ。
———
——
—
「……はぁ…はぁ…」
先生は、ザラザラとしたコンクリートに背を預け、息を荒げながら眠っている。大粒の雨に濡れる長い髪と、俯きな体制で顔は見えないが、その顔色はそう良いと言えるものでは無い事が、想像に容易い。
「………」
そこに現れた黒髪の男性。キチッとスーツを着こなし理想的な社会人と言った姿をしており、ビニール傘で雨を受けているが、とても偶々通った通行人とは思えない。
そもそも、この道は人通りが無く、通行人は平時でも少ないのだ。この雨では、こんな社会人の様な者など、最早居る筈も無かった。
「お疲れ様」
濡れる事などお構い無しで、先生を軽々と背に背負う。そして、再び傘を差しながら現れた時と変わらない速度でその場を後にする。
「………」
先生は背中の上で、未だ意識を取り戻さない。だが、荒れていた息は幾許か落ち着いている。それは雨に濡れなくなったからだろうか。はたまた、何処からともなく出て来た安心感からだろうか。
———
——
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658 風邪引けば名無し ID:sOgoTtmw
待ちに待ったぜ…!
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夕立凛@スロカス極めてました。
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思ったより新台にハマっちゃった
一通り遊び尽くせたし、活動再開しますまる
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659 風邪引けば名無し ID:FgyAodxj
草
660 風邪引けば名無し ID:GvDjoJvx
ハマってました(意味深)
661 風邪引けば名無し ID:CtnJgyDx
多分、勝てなかったんやろなぁ…(白目)
662 風邪引けば名無し ID:DjNOgoDf
新台ってどれやろ?そんな楽しい奴あったかな
663 風邪引けば名無し ID:sXtYFgyJ
活動休止期間、2週間くらい
ただの休暇レベルで草
664 風邪引けば名無し ID:BszVjNuP
ゴミ箱の活動休止は活動休止じゃない定期
665 風邪引けば名無し ID:EpuRsYjX
活動休止1日のママも喜んでるよ
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ダークナイト何某@体温が熱めの温泉レベル
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パンツパニックうぇいうぇい
宣誓!我はブカブカパーカーには
短パンを合わせる事を誓います!
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666 風邪引けば名無し ID:JgOxSuQq
?????
667 風邪引けば名無し ID:xMlNnOpv
何言ってんだコイツ…(引き気味
668 風邪引けば名無し ID:pOsygGsl
こいつは…うん。年中通してキモいな
669 風邪引けば名無し ID:VldMsynt
なんか風邪引いてるらしいで
670 風邪引けば名無し ID:pgOydnJu
あーなる
671 風邪引けば名無し ID:aNgoXsln
馬鹿の癖に風邪引くのか…
672 風邪引けば名無し ID:qsrWjogX
夏風邪だからセーフ
673 風邪引けば名無し ID:ydupgFnp
言うても、ゆうちゃん
ゴミ箱の中でもまだ普通だからな
ここからの巻き返しに期待
674 風邪引けば名無し ID:AgOtxpLu
その巻き返し本当に必要ですか……?
675 風邪引けば名無し ID:tEsyDsnJ
十分異常だから安心しろ
676 風邪引けば名無し ID:AgXpyJgT
まだ足りない
パチカス、スロカスは一般人にも居るねんな
677 風邪引けば名無し ID:XpOnkGvG
なのちゃんは、
ウブ系ヤンデレで闇夜血炎ガチオタク
シノさんは、
淫○厨でRTAガチ勢でバリバリのスパダリ
ゴミ箱ならコレくらいの属性は無いとね
678 風邪引けば名無し ID:AgoNqUjx
流石に盛りスギィ!
679 風邪引けば名無し ID:pLgXonGu
やっぱ今回の新人達って凄いんやなって。
680 風邪引けば名無し ID:LsydMxJu
性別年齢不明の懐古厨ギャンブラーも中々では?
コレでもまだ足りないとでも?
681 風邪引けば名無し ID:gLsoDxtx
言われてみれば属性凄かったな…
682 風邪引けば名無し ID:smFgXojU
まぁ、活動休止を挟んで
何かしらの属性は増えそうよな
683 風邪引けば名無し ID:UglanPtm
やっぱ、常人の目から見ても
イカれてる部分がないとダメやわ
684 風邪引けば名無し ID:yDpoAgxP
別に普通でも良いのよ…?
685 風邪引けば名無し ID:jOyDgMnp
推しが健康で居てくれたらどうでもええわ
少なくとも変態絵師さんみたいに
しょっちゅう身体壊されたら不安なるわ
686 風邪引けば名無し ID:EgyDxJox
うーん。正論!w
687 風邪引けば名無し ID:IsyDjoTn
因みに、闇夜血炎は
ワイが看病しとくんで安心してもろて
ラブラブ♡看病から始まるラブストーリー
乞うご期待やで
688 風邪引けば名無し ID:FsyMsNjy
ホント、厄介ネキニキは元気いっぱいだな。帰れ
689 風邪引けば名無し ID:odxPtmlup
風邪でも引いてろ
漸く一段落着きました。コレを機に、投稿ペースが上げられそう。(多分)




