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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
邪神戦争編

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サタンちゃまとタイ紀行その一

 

 正月早々呪い女に襲われるなど散々な目に遭った。まぁ厳密に言うと俺だけだが……。(ちっちゃくて可愛いからイジり易いんだろうけど迷惑だ)

 そんな群馬から東京羽田の虹不死鳥号に戻った。そこに待っているのがまた俺を目の敵にしているユウト艦長だ。


 ブリッジにあがるとユウトが不機嫌そうな目で俺を見てきたので、思わず横向いて視線をそらした。


「……」

「おいっ! しかし、こんな時に悠長に参拝とはな……」

「こんにゃ時って今正月にゃぞ」

「屁理屈言うなちびっ子。今は有事の真っ最中だそれに邪神と戦う我々は一般人とは違う」


 いつも敵視している癖に、こう言う時だけ都合良く言うよな。


「むにゃっ……でっ、にゃんにゃ……ムシャッ」

「おいこらっ! 大人との会話中に菓子食うな」

「馬鹿を言うにゃっ、この無邪気さこそが子供の特権にゃぞ」

「ひらき直って大人の言うこと素直に聞け。なにが無邪気だ。単なるしつけがなってないガキだろ」

「……ガキじゃにゃい。言っておくにゃ、アタチの見た目は幼稚園児にゃけど歳は1万歳にゃ」

「はぁっ、一万年生きてきた割には精神年齢低く過ぎないか?」

「……」


 このちびっ子ボディで大人の心を持てと言うのは酷なことだ。歳を重ねることによって進化するどころか逆に退化してしまった様だな。


「にゃにゃっ♬ ……ムシャムシャ」

「おいっ急に笑うなっ、会話中駄菓子を食べるな。……ところでキサマの背後にいる怪しい男はなんだ? 仲間であろうと僕の許可なく艦内に入れるな」

「にゃっ!」


 ユウトに指摘されうしろを振り向くと、群馬の神社で出会った呪物収集冒険者の町彦が立っていた。

 しかし仲間にしたつもりはなかったのだが……。


「おみゃえついて来たのかにゃ?」

「……ええ、すんません」

「にゃっ……」


 町彦は謝って誤魔化そうとした。


いやいや(いにゃいにゃ)帰れにゃ……」

「ところでお前の横にいる某貞◯みたいな薄気味悪い女はなんだ?」

「にゃっ!」


 またユウトに指摘されて右横を見ると、同じく神社で出会った白装束の呪い女が立っていた。

 すると女がギロッと俺を見おろした。


「タイと言ったら呪物の本場じゃない……アタシもついでに連れて行って……」

「にゃにっ……」


 俺を襲っておいて盗み聞きするとは侮れない女だ。しかも浮遊霊みたいについて来ちゃったか……。


「二人共帰れにゃっ」

「嫌よっ!」

「嫌です」

「にゃっ!」


 二人共が猛烈に拒否してきた。しかしワガママと言うか、図々しい人間だ。


「チッ、いつまでしょうもない会話を……いいから連れてけ。それより邪神の軍勢に攻められているタイから緊急支援要請を受けている。空港からすでに発進許可は得ている。……緊急発進だ」

「『了解っ』」


 オペレーターたちが返事をすると虹不死鳥号が動き出した。


「にゃっ! ちょっと待てにゃ!」


 離陸が始まり艦内が揺れ、俺たちは慌てて手すりにしがみ付いた。しかし緊急とは言え無茶苦茶だ。


「黙れちびっ子。お前には小一時間説教してやりたいところだったが、緊急だ……」

「にゃむ〜……こりゃたまらん」


 乗り物苦手な俺は見る見る頭の血の気が引いていった。まぁメリーとかはしゃいでいたのは例外だ。


 □ □ □


 なんだかんだ言ってタイスワンナプール空港に到着した。ちなみに地名の意味は分からないが、『決してプールに座るな』と言う意味ではない。


「ふうっ、到着したか……早速お前たちに邪神軍討伐に出てもらいたいところだが、今日は休め自由行動だ」

「にゃに……」


 ユウトが偉そうに指示する。

 しかし自由行動とは鬼艦長にしては甘い判断だ。


「本当に自由にしていいのかにゃ?」

「なんだ貴様っ僕の言うこと信じないのか? まっ、我々も疲れているのだ。一日位休んでも罰は当たらないだろ」

「にゃらいいにゃ……」


 俺はチラリと背後を見た。すると眠そうな半目のエイトさんが俺を見張っていた。


「にゃるほど」


 監視付きだから自由行動を許されたのか……。


「ねぇねぇっ、早く遊びに行くわよっ!」

「にゃっ!」


 ポジティブメリーが俺の腕を引っ張る。


「ちょっと待つにゃ」

「なによちびっ子……」

「まずはメンバーを集めるのにゃ」

「あっ、そうね」

全く(にゃったく)……とりあえず全員に声を掛けろにゃ」

「なんで?」

「あのにゃっ、一部声掛けなかったらハブられたと傷付けるにゃろ? そいつが行く気がにゃくても声掛ける気遣いは大切にゃ」

「へ〜、アンタ小さい癖に気配りするのね」

「小さいは余計にゃっ」


 男子高校生時代俺は友だちにハブられた苦い経験があるからな。大体ハブる奴は分かるように人集め進めるからタチが悪い。これはある種のいじめだな。その行為が卑劣だから俺は全員に声を掛ける。


 集まったメンバーは、俺、メリー、監視役のエイトさん、谷川シェフ、ヒューイ、ビビット、ザレオン、シンシア、ちびっ子勇者アシオン、妹のグレイフル、ガルド、ドルチェルと何故かついて来た町彦と呪い女だ。

 しかし、今回は南国だけあって参加者が多いな。その半面相変わらず聖女さまはリゾートホテル待機と座敷童子のワラちゃんとペットのワンころは暑いのが苦手らしく艦内待機だ。


 さて、どこに行こうかな。


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