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空での戦い2

アメリカの空はカーチスによる無法地帯だった。空中戦で彼に勝てる存在がいなかったから。

人類は宇宙から人工衛星によるレーザー砲で仕留めようとしたが、レーザー砲を受けても負傷はするが死なず、ミュータントの力ですぐに再生回復したのだ。

カーチスを倒さねばならない。さて、どうすればいい?

グレイは飛行能力を装備した新型合体ロボットで空中戦を行うことにした。

国際警察が現在までのデータを分析した結果、高電圧で感電死させることが出来ると判明した。よって、新型合体ロボットに高電圧発生装置を組み込むことになった。

使用方法は、相手に電極を打ち込み高電圧を流し込む設計になっていた。

開発するための期間は、ひたすらカーチスによる傍若無人の破壊活動に耐えるしかなかった。その間、国際警察は世間の多数の非難を受け続けた。

そして、やっと念願の新装備が完成した。


俺はカーチスとの空中戦に臨んだ。

カーチスが触手を伸ばしアタックしてくる。新型合体ロボットのボディにあたる衝撃は半端なものではなかった。ボディの至る所が陥没した。

一方、新型合体ロボットの機銃による連続掃射は、ことごとく外された。いかに行動を予測して撃ってもスピードの違いでかわされてしまう。

このままお互いの攻めと守りは延々と続くかと思われた。が、俺の武器である機銃の弾数が少なくなってきた。このままではジリ貧だ。

「クラーク、俺がカーチスを捕縛して高電圧で感電させる。」

「グレイ、死ぬ。不許可。」

「ほかにどうしろと。いくら撃っても銃撃は100%回避されてしまう。」

「それでも認めるわけにはいかない。」

接近戦で相打ち覚悟の攻撃をしようとした時、その現象は起きた。

カーチスに体当たりして捕縛しかかった俺の体は硬直した。

クラークが俺自身を守るために行動を制限したのだ。

その為、俺は一瞬の隙をつかれ逆に体を掴まれ投げ落とされた。


クラークは非常時においてのロボット3原則を発動したのだ。

※ロボット3原則とは、簡単に説明すると

① 人間に危害を加えてはならない

② 命令に服従しなければならない

③ ①と②に反しない限りにおいて自己を守らなければならない

という、ロボットが守るべき3つの基本ルールのことである。


地上に激突した俺は、かろうじて立ち上がることは出来た。が、新型合体ロボットの翼部分は折れ飛行能力は失われた。

このままではロボット3原則が邪魔になって思い切った戦いが出来ない。ロボット3原則の①が邪魔してリミッターが解除できないのだ。

「クラーク、しばらくお別れだ。」

俺は新型合体ロボットの頭部を脱ぎ捨て強制的にリミッターを解除した。

そして、地上にてカーチスを待ち構えた。奴は必ず俺にとどめを刺しに来る。

カーチスは俺の想像通り急降下してきた。

おそらく俺を捕縛し、高度から投げ落として殺すつもりだ。

思った通り、奴は触手を伸ばし俺を捕縛すると急上昇し始めた。

俺は高度で気を失う前に、新型合体ロボットから電極を打ち込み高電圧を最大出力で放電した。

ミュータントであるカーチスは感電により死んだ。人類はやっと倒すことが出来た。

その後、グレイは意識を失った。


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