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月面での戦い/エピローグ

月面コロニーには人類が既に移住しており10万人が住んでいる。まだ月面の至る所が開発途中であるが、過去に人類とは別の生命体が訪れ施設を残していることがわかっている。およそ5000年前である。その施設は単なる記念のためのものなのか、再度訪れるための印なのか、印だとしたらそれは地球への足掛かりにするための布石なのか。まさに、あらゆることを想定しながら調査している最中であった。

月まで来ているのであれば、地球を訪れていないわけがない。5000年前の地球の生物は果たして文明というものを持っていたのだろうか。


あの時、UFOは月面コロニーにもミサイルを撃ち込んだ。このミサイルによりコロニーで生活していた人間がミュータントになり、人類を襲い始めた。

現在、コロニー内部でこのミュータントと戦闘が行われているが、戦況は膠着状態にあった。このミュータントは地球でも暴れたイソギンチャクに似た化け物と同型であった。

バラバラになれば近くの人間に寄生し化け物が増殖してしまうが、主な戦力である資源調達用ロボットは1体ずつ火炎放射により焼き殺せるので月面コロニーの防衛部隊が対処していたのだ。その為、急ピッチで化け物の駆逐が進んでいた。なぜか、複数の民間人の犠牲者を伴いながら。


地球側からの応援部隊にグレイも参加していた。グレイはカーチスとの戦いになんとか勝利したが、その後、完全に記憶を失ってしまっていた。ただ、記憶はなくとも戦闘スキルは失われていなかったため、今回の月面コロニーの化け物制圧に駆り出されたのだ。グレイ自身も人類を守る戦いであるため、断ることもなく了承した。


無人である資源調達用ロボットは、まさに火炎放射を化け物に浴びせるところだった。しかしその化け物の触手には大人が3人、子供が2人捕らえられていた。

グレイは、即座に資源調達用ロボットを銃撃により破壊した。

グレイは化け物の触手を装備されているカッターで切断し、捕らわれている人間を1人ずつ助け出した。全員救助後、火炎放射にて焼き殺した。

「資源調達用ロボットは人間を守らないのか。」

「グレイ、資源調達用ロボットにはロボット3原則は組み込まれていない。いかに資源を効率良く採掘できるかが最重要であるため人間の命を守る事は考慮されていない。」


この時、グレイの記憶に1つの光景が蘇ってきた。それは、敵を倒すために相打ち覚悟で戦おうとした自分を邪魔したAIの存在だ。<そうだ。クラークだ。>


「なんということだ。月面コロニー内部で人間が危険にさらされることをまるで考慮していなかったのだな。クラーク。この資源調達用ロボットを制御するためにはどうしたらいい?」

「グレイ。記憶が戻ったようだな。この月面コロニーのメインコンピュータにアクセスして、資源調達用ロボットのプログラムにロボット3原則を組み込むしか方法はない。」


俺たちは、化け物と資源調達用ロボットを駆逐しながら月面コロニーのメインコンピュータへ向かった。メインコンピュータにアクセスしたクラークは、ロボット3原則のプログラムを資源調達用ロボットに向けて配信した。かくして資源調達用ロボットの暴走は止められた。


それからは月面コロニーの安全を確保するために、化け物を1体ずつ確実に焼き殺す作戦が採られた。時間はかかったが、何とか人類は化け物を殲滅出来た。

最後に根源のミュータントだが新型合体ロボットのクラークが搭載している高出力の火炎放射により殲滅した。


エピローグ

その後もグレイは、クラークと一緒に人類の命を守ることに貢献した。

UFOに乗る宇宙人は5000年前に訪れた地球にいる生命体が、どれぐらい成長したか調べるために化け物を送り込んだのだろうか。

人間の文明がどれほど進んでいたら、彼らは正体を明らかにするのか。

もしかしたらアダムとイブは、彼らの実験対象として地球に住まわせられた存在なのかもしれない。


完


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