【episode14】男の子
本当にごめんなさい!
毎日投稿中と言っておきながら昨日はできておりませんでした。そのお詫び、ということで明日ですが、書き溜めている分投稿します!!
翌日の昼休み。私は友達と話しながら、自分の席でお弁当を食べていた。昨日はK-POP Studioで突然の実力チェックがあったせいか、まだ少しだけ疲れが残っている。でも、R&M entertainmentの社長さんに言われた言葉を思い出すと、自然と嬉しくなった。
「音羽さんって、本当にK-POP好きなんだね」
「うん。大好きだよ」
「じゃあ、昨日のダンスも楽しかった?」
「楽しかった! でも、もっと上手くなりたいかな」
そんな話をしていると、教室の前の方から男子の声が聞こえてきた。
「音羽、ちょっといい?」
「……私?」
顔を上げると、そこにはクラスの男子が立っていた。名前は朝比奈蓮。明るくて、男子の中でもよく友達と話しているタイプだ。入学してから何度か話したことはあるけれど、こうして向こうから話しかけてくるのは初めてだった。
「昨日さ、放課後ダンス行ってた?」
「うん。なんで?」
「友達が見たって言ってたから。音羽ってダンスやってるんだなって」
「ああ、うん。K-POPのダンス」
「へえ。どれくらいやってるの?」
「ちゃんと習い始めたのは最近かな」
「最近であんなに踊れるの?」
「……あんなに?」
「いや、なんか結構すごかったって聞いた」
私は少しだけ照れながら笑った。
「ありがとう。でも、まだまだだよ」
「まだまだって……」
蓮くんは少し驚いたような顔をした。
「それで、将来アイドルになりたいんだっけ?」
「うん。K-POPアイドル」
私は迷わず答えた。
「へえ……すごいな」
「そう?」
「俺、将来何になるとか全然決めてないから」
「まだ中学生だし、これから決めればいいんじゃない?」
「まあ、それもそうか」
蓮くんは笑って、自分の席へ戻っていった。
私は少し首を傾げたけれど、すぐに友達との話に戻った。
放課後になり、私はいつものようにプリマスK-POP Studioへ向かった。スタジオに着いてレッスンの準備をしていると、スマホに学校で使っているグループチャットの通知が届いた。
『音羽って今日もダンス?』
見ると、蓮くんからだった。
『うん。今からレッスン』
そう返すと、すぐに返信が来る。
『毎日大変そう』
『慣れたら楽しいよ』
『へー。頑張って』
「……なんで急にメッセージしてきたんだろ?」
少し不思議に思ったけれど、私はスマホをしまった。そろそろレッスンが始まる時間だ。
音楽が流れ、私はいつものように踊り始めた。昨日の実力チェックで言われたことを意識しながら、身体を大きく使い、音に合わせて強弱をつける。視線や表情にも気を配りながら、最後まで集中して踊りきった。
曲が終わって息を整えていると、先生が声をかけてくれた。
「今日もいいね。昨日の評価をちゃんと活かせてる」
「ありがとうございます!」
私は笑って答えた。
帰宅してから、私は夕食を食べて、いつものように練習ノートを開いた。今日の練習内容を書き終えると、スマホにまた通知が来た。
『今日のダンスどうだった?』
蓮くんからだった。
私は少し考えてから返信する。
『楽しかったよ!もっと上手くなれるように頑張る』
すると、
『そっか。頑張れ』
短い返信が返ってきた。
「……なんだったんだろ」
私は首を傾げながらスマホを置いた。
まあ、いいか。
私はもう一度ノートを開き、明日の練習内容を書き始めた。




