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『五年後の鉛筆』第34回 ✲「水とサバ缶だけでは、人は明日へログインできない」 ――ゲームばかりしていた若者が、瀬戸内海のある田舎の町をAIと一緒に守り始めた日――

✦『五年後の鉛筆』第34回


✲「水とサバ缶だけでは、

  人は明日へログインできない」


――ゲームばかりしていた若者が、

 瀬戸内海のある田舎の町を

 AIと一緒に守り始めた日――


………


五年後。


ゆづきは二十一歳になっていた。


大学四年生。


就職活動中。


黒いスーツを着ると、

少しだけ大人に見える。


でも玄関で靴を脱ぎながら、


「おじいちゃん、

 就活ってさ。


 何のためにするん?」


と聞いた。


七十一歳の僕は、

一瞬、答えに詰まった。


「食べるためじゃ」


「それだけ?」


「……」


「水と食料があれば、

 生きてはいけるよね」


ゆづきは言った。


「でも、

 毎日、水とサバ缶だけで

 一年生きてみぃ…?」


「嫌じゃ…」


「でしょ…」


「三日で嫌じゃ…」


「人生って、

 水と食料だけでは

 持たないんよ」


ゆづきは、

スマホを伏せた。


「じゃあ何がいるの?」


僕は言った。


「楽しみじゃ。


 役に立っとるという感じじゃ。


 誰かとつながっとる感覚じゃ」


「それって、

 ゲームでもいい?」


僕は、

少し笑った。


「ゲームでもええ。


 むしろ、

 これからはゲームが

 人を外へ連れ戻すかもしれん」


………


★目次


■第1章

 就活中のゆづきが、

 水とサバ缶で怒った日


■第2章

 ゲームばかりしている人は、

 本当に何もしていないのか


■第3章

 一万二千人のゲーマーが、

 アメリカの空へ応募した日


■第4章

 AIは管制官になれない

 だが、三十時間先の混雑は読む


■第5章

 戦場の壊れたドローンが、

 町の防災地図になるまで


■第6章

 インターネットは、

 最初から平和な道具ではなかった


■第7章

 ロボタクシーより先に、

 病院へ行ける車


■第8章

 不登校だった子が、

 避難所の地図係になる


■第9章

 ゲームは逃げ場か

 人生の仮免許か


■第10章

 町にできた、

 第二の運転免許証


■第11章

 ゲームを作って、

 おばあちゃんを笑わせろ


■第12章

 詐欺電話との電子戦


■第13章

 人型ロボットは、

 ゲーム世代の手足になる


■第14章

 小さな町の、

 AI防災センター


■第15章

 戦争のOSと、

 ゲームの目を平和へ変えろ


………


■第1章

 就活中のゆづきが、

 水とサバ缶で怒った日


「最近の若い者は、

 働く気がない!」


テレビで誰かが言っていた。


ゆづきは、

その言葉を聞いて、

眉をひそめた。


「それ、

 雑すぎる…」


「どういうことじゃ」


「働く気がないんじゃなくて。


 何をやっても、

 自分が必要とされとる

 感じがせんのよ」


僕は黙った。


確かに昔は、

会社に入れば、

とりあえず席があった。


コピーを取る。

電話に出る。

怒られる。

飲みに連れて行かれる。


それでも、

自分が社会の中に

置かれている感じがした。


今は違う。


AIが文章を書く。

予約を取る。

電話に出る。

発注をする。


若者は、

最初から聞かれる。


《あなたにしかできないことは

 何ですか?》


「そんなの、

 二十一歳で

 分かるわけないじゃん」


ゆづきは言った。


「わしも、

 七十一歳で分からん」


「そこは

 分かってね…(笑)」


………


■第2章

 ゲームばかりしている人は、

 本当に何もしていないのか


「おじいちゃん?」


ゆづきが言った。


「引きこもりの人って、

 ゲームばかりしてるって

 言われるじゃん…」


「ああ」


「でもさ。


 ゲームの中では、

 仲間と役割分担してる。


 地図を覚えてる。

 資源をやりくりしてる。

 失敗したら作戦変えてる。


 敵の動きも読んでる…」


「確かにのう」


「それって、

 何もしてないんかな?」


僕は、

少し考えた。


ゲームは、

現実から逃げる場所にもなる。


でも同時に、

現実で折れた人が、

もう一度何かを成し遂げる

場所にもなる。


誰にも褒められなくても、

レベルが上がる。


仲間に助けられる。


自分の役割がある。


負けても、

もう一度始められる。


「人生には、

 コンティニューがないって

 よく言うじゃろ…?」


僕は言った。


「うん」


「でもな。


 人間が壊れんためには、

 コンティニューできる場所が

 要るんじゃ」


ゆづきは笑った。


「それがゲーム?」


「そうじゃ。


 ゲームが悪いんじゃない。


 現実に戻る橋がないのが

 問題なんじゃ…」


………


❥Z世代のあなたへ


ゲームをしているから、

人生に負けているわけではない。


ただし、

ゲームの中だけで

自分の役割を終わらせると、

もったいない。


ゲームで鍛えた集中力。


空間を読む力。

仲間と動く力。

失敗してやり直す力。


それを現実へ一ミリでも持ち出せたら、

人生は少し変わる。


………


■第3章

 一万二千人のゲーマーが、

 アメリカの空へ応募した日


アメリカでは、

飛行機が一日、

何万便も飛ぶ。


大都市だけではない。


広い国土を移動するには、

飛行機が必要だ。


その空を、

ぶつからないように

整理する人がいる。


航空管制官。


高度。

速度。

滑走路。

天気。

救急便。

遅れる便。


全部を見て、

一瞬早く判断する仕事だ。


でも、

人が足りなくなった。


募集を止めた時期もあった。

退職する人も出た。

訓練には時間がかかる。


現場は残業と、

週六日勤務が続いたとも言われる。


そこでアメリカは、

ゲームの感覚を持つ若者へ、

声をかけた。


《LEVEL UP!》


ゲームの言葉で、

管制官を募集した。


最初の二十四時間で、

一万二千人を超える応募が集まった。


ゆづきが言った。


「ゲーム好きが、

 飛行機を守るの?」


「ゲームが上手いだけでは

 無理じゃよ…」


僕は言った。


「訓練もいる。

 英語もいる。

 規則を守る力もいる。


 何より、迷った時に

 勝手に突っ走らない力がいる」


「ロボタクシーと同じじゃね」


「そうじゃ」


「速く動くより、

 危なかったら止まる」


「その通りじゃ」


………


■第4章

 AIは管制官になれない

 だが、三十時間先の混雑は読む


「AIが

 全部やればいいじゃん…」


ゆづきが言った。


「飛行機を全部、

 AIが見ればいい」


「AIができることは増える」


僕は言った。


「でも、人間が

 いらなくなるわけではない」


AIは、

空の混雑を読む。

雷雲を読む。

滑走路の混み方を読む。


どの時間に、

何人の管制官が必要かも読む。


カナダでは、

最大三十時間先の

航空交通の負荷を予測する仕組みも

進んでいるという。


「すごいね!」


「すごい…」


「じゃあ人は何するん?」


「最後の判断じゃ」


AIは言う。


《この二機が

 近づく可能性があります…》


人間は考える。


《本当に危険か。


 風はどうか。


 機長は何を見ているか。


 別の飛行機はどうなるか》


「AIは、

 未来を当てる係」


僕は言った。


「人間は、

 未来の責任を取る係じゃ」


………


■第5章

 戦場の壊れたドローンが、

 町の防災地図になるまで


「おじいちゃん?」


ゆづきが言った。


「前に言ってたよね。


 ウクライ●が、

 ロシ●の壊れた武器を

 分析してるって」


「ああ」


「戦利品を飾るんじゃなくて?」


「データにする」


壊れたドローン。


通信機。

戦車の部品。

ミサイルの残骸。


写真を撮る。

部品番号を読む。

どこで壊れたかを調べる。


どんな電波に弱いか。

どんな改造がされたか。


そして、

研究者や企業が、

次の対策を考える。


「怖いね?」


「怖い…」


「敵の失敗が、

 みんなの勉強会になるんでしょ」


「そうじゃ」


戦争は、

武器の数だけではない。


誰が早く学ぶか。

誰が早く直すか。

誰が早く、

次の弱点を見つけるか。


その競争になっている。


「でも、

 それが町とどうつながるん?」


「同じ技術が、

 大雨の夜に人を探す目になる」


………


■第6章

 インターネットは、

 最初から平和な道具ではなかった


インターネット。

GPS。

衛星通信。

無人機。

画像認識。


最初から、

昼のスーパーを便利にするために

生まれたものではない。


敵より早く見つける。

敵より早く伝える。

敵より早く判断する。

敵より早く動く。


そのために育てられた技術が、

長い時間をかけて、

町へ降りてくる。


「スターリンクって、

 空から見張ってるん?」


ゆづきが聞いた。


「少し違う」


僕は言った。


「目というより、

 神経じゃ」


前線の映像。

地上の通信。 

遠隔操作。

病院。

指令室。


それをつなぐ、

空の上の神経。


「町でも必要になる?」


「大雨で回線が切れたら、

 病院と避難所をつなぐ」


「ロボットより大事かもろ」


「ロボットは、

 電波がなければ

 ただの置物じゃ」


………


■第7章

 ロボタクシーより先に、

 病院へ行ける車


窓の外を、

小さな白い送迎車が通った。


ハンドルの前に、

誰もいない。


でも、

完全な無人ではない。


遠くの管理センターで、

数台の車を、

数人が見ている。


この車は、

瀬戸内海のある田舎の町で、

決まった場所だけを走る。


駅。

病院。

団地。

スーパー。


「どこへでも行けるわけじゃないん?」


ゆづきが言った。


「最初から欲張らん」


僕は言った。


「困っている場所を、

 確実につなぐ」


大雨なら止まる。

通信が切れたら止まる。


工事があれば、

遠回りする。


子どもが見えたら、

早めに止まる。


戦場では、

通信が切れても任務を続ける

無人機が求められる。


町では逆だ。


通信が切れたら、

人を守るために止まる

車が求められる。


「戦争では、

 進めるAI」


「町では、

 止まれるAI」


ゆづきは、

スマホにメモした。


「この言葉、

 就活で使う!」


「何の会社に行く気じゃ」


「町のAI会社」


「そんな会社、

 あるんか?」


「だから

 私が作るんよ!」


………


■第8章

 不登校だった子が、

 避難所の地図係になる


その年の夏。


町に大雨が来た。

川が増水した。

道路が冠水した。

消防車が入れない場所が出た。


避難所の壁には、

大きな地図が映った。


赤は冠水。

黄色は通行注意。

青は給水所。

緑は空いている避難所。


その地図を見ていたのは、

二十歳の青年だった。


昔、

学校へ行けなかった子だという。


家でずっと、

町づくりゲームをしていた。


地図を作るのが得意だった。


道を覚えるのが得意だった。


資源の配分を考えるのが得意だった。


「この道は、

 三十分後に危なくなります」


青年が言った。


「こっちの避難所は、

 まだ入れます」


誰も、

彼の昔の出席日数を聞かなかった。


その夜、

町が必要としたのは、


教室で一番前に座っていた人ではなく、


地図を読める人だった。


………


■第9章

 ゲームは逃げ場か

 人生の仮免許か


「ゲームは、

 逃げ場にもなる」


僕は言った。


「でも、

 仮免許にもなる」


「仮免許?」


「車の免許と同じじゃ。


 いきなり高速道路へ出ん。


 まず練習する。


 失敗する。


 危ないことを知る。


 人を乗せる前に、

 自分を運転できるようにする」


ゲームも同じだ。


仲間と動く。

役割を覚える。

失敗して学ぶ。


地図を読む。

資源を使う。


負けて、

次の作戦を考える。


「でも、

 ゲームだけでは

 現実へ出られんじゃろ」


ゆづきが言った。


「だから橋がいる」


僕は言った。


ゲームを否定するのではない。


ゲームの中で見つけた力を、

現実の仕事へつなぐ橋がいる。


………


■第10章

 町にできた、

 第二の運転免許証


次の春。


町の公民館に、

奇妙な講座ができた。


《AI協働ライセンス講座》


「何それ」


ゆづきが笑った。


「ゲーム運転免許証じゃ」


僕は言った。


「持ってないと就職できないの?」


「そんな乱暴な資格にはせん」


講座では、

ゲームの上手下手を競わない。


災害時の避難所運営。


高齢者へ薬を届ける順番。


詐欺電話を見抜く会話。


病院送迎車を安全に動かす判断。


AIが出した答えの間違い探し。


チームで役割を分け、

時間内に町を守る。


「ゲームじゃん?」


ゆづきが言った。


「ゲームじゃ」


「でも、

 遊びじゃない」


「遊びながら、

 社会の練習をするんじゃ」


走るのが苦手な子もいる。


大声が苦手な子もいる。


教室がしんどい子もいる。


でも画面の中なら、

能力が出る子がいる。


町は、

その子たちに初めて言う。


《君の目が必要だ!》


………


❥Z世代のあなたへ


運動が得意な人だけが、

町を守れるわけではない。


早く走れる人だけが、

役に立つわけではない。


地図を読む人。

音を聞き分ける人。


相手の気持ちを読む人。

ゲームのルールを理解する人。


バグを見つける人。

AIの嘘に気づく人。


これからの社会は、

その全部を必要とする。


………


■第11章

 ゲームを作って、

 おばあちゃんを笑わせろ


町の中学校で、

新しい運動会が始まった。


徒競走だけではない。


《おばあちゃんを笑わせる

 ゲーム制作競技》


《避難所を一番早く

 運営するチーム戦》


《水道が止まった町を

 復旧するシミュレーション》


《詐欺電話を見破る推理大会》


「これは運動会なん?」


保護者が聞いた。


先生は言った。


「町を守る練習会です!」


子どもたちは、

タブレットでゲームを作った。


主人公は、

足の遅いおじいちゃん。


目的は、

病院へ行くこと。


途中で大雨。

通信障害。

詐欺電話。


スーパーの半額シール。


「なんで

 半額シールが出てくるん?」


先生が聞いた。


子どもが答えた。


「おじいちゃんは、

 病院よりスーパーへ

 行きたがるから…」


会場が笑った。


ゲームは、

笑いを作る。


でも同時に、

人の暮らしを観察する

練習にもなる。


………


■第12章

 詐欺電話との電子戦


夕方。


僕の家の電話が鳴った。


「市役所の者ですが――」


電話機の横の端末が光った。


《注意

 詐欺の可能性があります》


AIが、

声の不自然な間。

過去の詐欺文句。

電話番号の履歴。

会話の流れを見ていた。


「未来じゃん」


ゆづきが言った。


「戦場では、

 偽の電波を見抜く」


僕は言った。


「町では、

 偽の息子を見抜く」


偽音声。

偽動画。

偽メール。


AIが作る嘘は、

AIで守らなければならない。


第四次産業革命は、

便利な買い物だけではない。


誰かの財布。

誰かの命。


誰かの家族を守る

電子戦でもある。


………


■第13章

 人型ロボットは、

 ゲーム世代の手足になる


「おじいちゃん?

 人型ロボットは?」


「まだ、

 わしの代わりに

 正信偈は読まん…」


「そこは読んでほしい(笑)」


病院の裏口では、

小さなロボットが薬を運んでいた。


倉庫では、

棚を数えていた。


介護施設では、

重い荷物を運んでいた。


ロボットは、

最初から友達にはならない。


夜勤。

重い荷物。

単純作業。

腰を痛める仕事。


そこへ先に来る。


でもロボットを動かすのは、

画面の向こうの若者だ。


ゲームで、

キャラクターを動かしていた手が、


今度は、

病院の荷物運びロボットを

見守る。


「ゲーム世代の

 手足になるんじゃね」


ゆづきが言った。


「そうじゃ」


「じゃあ、

 ロボットに仕事を

 取られるんじゃなくて…」


「ロボットに、

 危ない仕事を

 持ってもらうんじゃ!」


………


■第14章

 小さな町の、

 AI防災センター


町の防災センターには、

昔なら電話帳と地図があった。


今は、

その横にAIがいる。


水圧。

河川の水位。

道路カメラ。

停電情報。

病院の空き。

避難所の混雑。

送迎車の位置。

通信の状態。


AIは、

全部を並べる。

でも町長にはならない。


AIは言う。


《この地区の避難が

 遅れています!》


《こちらの道路は

 危険です!》


《薬が

 必要な人がいます!》


最後に決めるのは、

人間だ。


「AIは地図係」


僕は言った。


「人間は?」


「責任を取る係じゃ」


「またそれ」


「そこをAIに渡したらいけん」


………


■第15章

 戦争のOSと、

 ゲームの目を平和へ変えろ


夜。


ゆづきは、

縁側で就活用の

自己紹介を書いていた。


《私の強みは、

 ゲームが好きなことです》


「それ、

 通るんか?」


僕が聞くと、

ゆづきは笑った。


「書き方を変える」


《私は、

 複数の情報を見ながら、

 仲間と役割を分け、

 状況が変わったら

 作戦を修正することが得意です》


「急に立派になったのう」


「嘘じゃない」


「そうじゃな」


戦場では、

壊れた武器がデータになる。


データは、

AIに読まれる。


AIは、

次の対策を速くする。


その技術は、

人を傷つける方にも使える。


でも、

使い方を変えれば、


大雨の夜に人を探す。

病院へ人を運ぶ。

水道の異常を見つける。

詐欺を止める。


孤立した人を、

町へ戻す。


そんな力にもなる。


「おじいちゃん」


ゆづきが言った。


「私、どんな会社に

 行けばいいんかな?」


「AIを作る会社もええ」


僕は言った。


「でもな。


 AIを町へ降ろす会社は、

 もっとええ」


「どんな会社?」


「まだ名前がない会社じゃ」


「就活中に、

 そこから作るんかい(笑)」


「未来の会社は、

 まだ求人票に載っとらん」


ゆづきは、

少し黙った。


そして、

自己紹介文の最後に書いた。


《水と食料だけでは、

 人は生きられません。


 人が明日へ

 ログインできるように、

 楽しみと役割をつなぐ仕事を

 したいです》


瀬戸内海の向こうに、

小さな光が見えた。


港の光。

病院の光。

通信塔の光。


その上を、

見えない衛星が回っている。


戦場をつなぐために

生まれた電波が、

いつかこの町で、

誰かを孤立から

つなぎ直すかもしれない。


僕は思った。


第四次産業革命とは、

ロボットが

人を追い出す話ではない。


人が足りなくなった町で、


今まで居場所を失った人の目を、


もう一度、

社会の役に立てる話なのかもしれない。


………


★あとがき

 ホームズとワトソンの、

 ゲーム運転免許証・漫才


ホームズ

「ワトソン君。

 わしも

 AI協働ライセンスを取るぞ!」


ワトソン

「何をする資格なんです?」


ホームズ

「ゲームで町を守る資格じゃ」


ワトソン

「ホームズさん、

 何のゲームが得意なんです?」


ホームズ

「ドラクエじゃ」


ワトソン

「町を守れそうですね」


ホームズ

「まず、

 町の酒場へ行く」


ワトソン

「守る気がありますか?」


ホームズ

「次に、

 道具屋へ行く」


ワトソン

「何を買うんです?」


ホームズ

「やくそう」


ワトソン

「防災用ですか?」


ホームズ

「二日酔い用じゃ」


ワトソン

「それはAI協働ではなく、

 酒との共同作業です!」


ホームズ

「人生には、

 水と食料と楽しみがいるんじゃ」


ワトソン

「酒は楽しみですか?」


ホームズ

「量を守ればな」


ワトソン

「最後だけ急に、

 まともなことを言うな!」


………


おしまい

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