仕切りのある家
仕切りのある家。
俺の知り合いに仕切りのある家族が居たんだよ。
何かを祀ってるらしく、そのお陰で裕福な環境が成り立ってる感じの奴だ。
まあ何で俺がそんな事を知ってるかと言うと。
子供の頃にそいつはあまり関わりが無い俺も含めて、
何人か団体で家に招き入れ用としたのが切っ掛けなんだ。
始めは奇妙なお誘いだと感じたよ。
まあ夏休みの宿題とか何とか、色々手伝い合える環境だから付いて行く事になったんだ。
友達の友達みたいなノリで、
色々ワチャワチャした感じのまま、
待ち合わせ場所からそいつの家まで移動したんだよね。
その家はちょっと庭がある家で、
敷地前に小さい門?みたいなのがある感じだったんだ。
何かその時点で俺は何故か嫌な予感がしてたんだ、
何処か身に覚えがある感じだった。
んでいざその敷地内に入ると、
俺の感は当たってると感じたんだよね。
何かに強く拒まれてる。
場の空気を乱した時みたいな、
ヒリヒリとジメジメしたあの感じが一気に包まれたんだよ。
当然それは俺だけじゃなく、
友達にも当てられてたみたいで。
顔色が変わった子と変わらなかった子で、
何かハッキリ違うのが分かったんだな。
不気味だったのは、
その家の子で何かよそよそしく。
様子を伺う感じがあった所だ、
大人達がよくやる社会的な対応みたいな印象があったからよく覚えてるよ。
まあ本来ならこの感じを無視して、
なあなあで宿題に取り掛かる感じだったんだろうが。
俺は感情のまま
「こんな見張られた環境に要られるか!」
なんて言ってキレて帰ったんだよね。
んで話はそれから少し経ち。
当時小学生だった俺が中学生になった頃に、
あの不気味な奴と同じクラスになったんだ。
ハッキリ言って気味が悪いし、
避けて1人休める場所でのんびりしてると。
最悪な事にそいつは俺を探し出し話し掛けて来やがった。
そいつは何か俺に確認したい事があったらしく、
どうして見張られてると言ったのか。
何故直ぐに帰ったのか確認を求めたんだよ。
これは直感だったが話さないと、
とても面倒な事になりそうだと思い。
嫌々ながら理由はちゃんと話してやった。
俺の父親は色々ヤバい奴で、
感情の起伏が酷く。
当たり散らす癖があったんだ、
当たり前の様にその暴力は子供の俺にも振るって来るのも珍しくない感じだった。
社会的な対応も、
態々我慢してやったんだからそれに評価されて当時で少しでも汚されるとキレて散らかす。
感情が壊れた、凄く不安定な人だった。
だからか、俺は嘘や気分。
雰囲気を読み解くのが少し敏感になってた。
特別な事ではないかも知れないけど、
少なからずこう言った感覚だけで当時はそう言った事をしたと俺は白状したよ。
特に隠したい話でもないし。
こいつから悪い噂とかは聞かなかったのも、
理由として思って話せた。
んで、この話をとても気に入ったのか。
こいつからのウザ絡みは何か続いたんだな。
ただ話は全く合わないし、
会話もお互いかなり一方的でピリピリした空気感で気分は悪かったな。
ただ一つだけお互い小説は好きで、
何だかんだジャンル違いと言う理由だけで、
オススメを貸し借りするぐらいの仲には収まっててたよ。
お互い感性が違うから、
感想を話す分には面白かったのは確かだった。
ーーー
ただある日、
そいつの家の前で。
小説の貸し借りの為に待ってたら、
家に行くはずだったそいつが目の前で倒れたんだな。
あまりも急で。
3秒ぐらい身動き一つしなかった事から、
自体が深刻だと判断した俺は意識の確認を何度か繰り返した後に救急車を呼ぶ事にしたんだな。
電話越しに俺に出来る事を聞きながら、
焦る気持ちと聞き間違いをしない様に何度か確認して。
不慣れながら色々な指示に従ってたのを何となく覚えてる。
あと家の人が表れてて何か怒鳴ってた気がしたが、
こっちはこっちでそれどころじゃない事を含めて。
色々口論して気がするけどこっちは詳しくは覚えてない。
それからは先も色々あった気はするが。
敷地内での対応のストレスや、
その後のバタバタした空気で気が付くと俺は布団で眠る事しか残ってなかったよ。
ーーーー
それから更に時は過ぎ、
そいつは無事退院してて無事だったが。
その日以来からお互い話す事も無くなり。
そのまま俺は大人になってた。
そんな俺の仕事帰り、
後ろから急に話掛けられた時、
そいつの姿があったんだな。
まあそっから久々に食事をしながら、
色々話したんだが。
やっぱり家柄的に大問題として色々叱られた事、
お詫びじゃないがちょっとした秘密を話て貰った。
一応俺は口外するタイプだとか言ったのだが、
妙に信頼されてて別に構わないとは笑いながら話してた。
身の上話としてはお互い家庭も持った事で、
また交流などとか話出したが。
俺からしたらお互い合わないんだから止めようと、
留めて貰ったよ。
我が家らしく俺の子供も変な反抗期もあったから。
まあお互い今を頑張ろうと言う事で、
また細やかな交流は今も続いてたりする話だ。
昔よりは話しやすいと感じたが、
俺の悪い影響が受けてないか心配である。
守り神か何なのか知らないが、
ちゃんと守ってやれよとも思ってこの話は終わるんだな。




