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語られるモノ  作者: 百目


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霊体

霊体。


俺の知り合いに霊感が強い奴が居たんだよ。

嘘か本当かはサッパリだったが、

やべぇ体験をしたから整理させて欲しい。


まあ普通に聞くような霊感ある話とはちょっと違うんだが、どうにもそいつは鍛えればもっと凄い事が出来るんじゃないかと考えてたみたいなんだ。


アホっぽい言動も多かったし、別の意味で心配した奴は多かったよ。いい奴だからさ。

んでまあ、何と言うか成功しちゃったんだよね、そいつ。


どんな事をしてたかは知らないが、

時間の端々で霊感が動かせないかチャレンジしてたらしい。

大人になるまで続けて、ようやく会得したとか。


んで飲み会の時にそいつの技を披露して貰ったよ。

どうにもそいつは霊体を少しだけ、

少しだけ肉体と切り離して動かせるらしいんだ。


見えない手を想像すると分かりやすい、

そいつは霊体の手を少しだけ出して色々披露してくれたよ。


物を持ち上げるとかは出来ないんだが、

触られてると確かに分かるんだな。


しかも肉体の貫通までした時は、

かなりゾワゾワしたのを覚えてる。


冷たいよりは熱い?

熱冷たい感じがあってかなり変な感じだったんだ。


それだけならまあ気のせいかも知れないと、

今度はお財布に手をかざして。

札束が何枚か、小銭が何枚か言い当てたんだよな。

霊体の手触りは分かるが細かい事は分からないらしい。


その場はかなり盛り上がったんだが、

本人的にはもうあまり使いたくないらしいんだと。

どうにも疲労感が強く、しかも伸びしろはもう止まったと感じてるらしいんだ。


んで、そいつは今は健康にハマってるらしく。

飲み会の席でもお酒は控えてたよ。


何かさ、何か他人の事ながら、

凄く勿体ないとは感じたな。

まあそれが良かったのか悪かったのか、

その後は幽霊関係の相談したとは聞いてたよ。

元々いい奴だったから話しやすいとも思う、

あとそいつが言うには。

霊感関係に本気で向き合わない方が良いよ、

体に悪いからさ。だと。

俺は妙に納得してしまったね。

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