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語られるモノ  作者: 百目


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ボロ小屋

ボロ小屋。

昔、小学校の通学路で小さな林の中にボロ小屋がありましてね。


学校近くの林なので皆が皆知ってる小屋なんですよ。

本当にちょっとモノが置けるか程度なんですが、

手入れなどされてないのは林の木々の隙間からでも見受けられるんです。


そしてでしてね、薄暗く不気味なんで色々な噂が子供ながら広がったんですよ。


中に入った子が居るとか、

何か動物が吊るされてたとか。


私はあくまで噂程度で留めてたんですが、

なんせ通学路で必ず通る道なので週に1回。

あるかないかはよく耳にしましたね。


実際その小屋は壁もボロボロなので、

隙間から何か見えそうで見えない。

まあまあ距離もある。

林のせいで薄暗い。


噂して下さいみたいな感じだったんですが、

何となく嫌な雰囲気だけは記憶に残ってましたね。


そんなある日、私は引っ越す事になり。

学校も変わったんですね、

色々大変でしたがまあ今回はその話は置いときます。


それから私も年を取りましてね。

若者より中年ぐらいになった頃に、

先程の地域に引っ越す事になりました。


様々な記憶から懐かしさと、多くの風景が小さく見えたのに驚いたのを覚えましたよ。


とても奇妙な体験でしたが、

もう一つ不思議な体験をしたんですね。


その日は1人気楽に酒場を楽しんでたんですが。

近くの席で笑い声に交じりながら、

少し怖い話をしてたんですね。


どうにも聞き耳に入る限り、

先程話たボロ小屋の話が現在も続いてた様だった。


いや、驚きましたね。

もう20年以上は過ぎてるのに殆ど変わらないままに、あのボロ小屋は生き続けたのかと。


それから私は、

衝動的にその場所を確認したんですが。


無かったんですね。

綺麗さっぱり整理されてました。


まあ時代の流れかとも思いましたが、

どうにも気掛かりになったので。

かなり怪しい事ながら、

恥ずかしながら今現在その学校を通ってる親戚の子に話が聞けないか連絡をしたんですね。


まあ色々遠回りな話し方でしたが、

親戚も「ああ、あの話か」みたいなノリでお話を聞かせて貰えました。


どうにもボロ小屋の話は、

噂だけが伝わり続けて。

現代まで口伝まあ、噂話として生き続けたみたいです。

手軽な怖い話として親から子に、

もしくは子供同士で伝わってたみたいなんですね。


一度離れた私からしたら、

それが驚きで少し怖い話だと思いました。

こんな事ってあるんですね。

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