表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/107

98 基地内にて

ファブリスが魔法陣を抜けると目の前に長机と椅子に座っているいつものメンバーの姿があった。

「やぁ、みんな。一週間ぶりだね」

彼がそう言うとみんなは席から立って敬礼をした。

そして彼が席に座るとみんなも速やかに腰を下ろす。

右に座っているのは11(イレブン)隊長ホレイソンと副隊長のバルドゥル、そして第一軍団長テイラーと副団長、第二軍の団長と副団長だ。

左には第二軍、第三軍、第四軍の団長と副団長が座っている。

いつもなら第五軍と第六軍もいるのだが、いまは違う国との戦闘に向かわせているので不在だ。

「状況は?」

ファブリスは席の横に立っている人物に尋ねる。

「ニガレオス帝国の軍隊がニュードラグーン東部に現れ、我が第一軍が交戦中です。しかしかなり敵は多く、第二軍も出るべきかと」

そう言われて彼は索敵の魔法が施されている地図を見た。

たしかに第一軍だけでは勝てないかもしれない。

「俺もそう思う。いけるな? アウレール」

彼が第二軍の団長を見ると団長は無言で頷いた。

連絡係が急いで駆けていく。

「第三軍も念のため準備はしておくように伝えろ。第四軍は基地まわりの防御を頼む」

「「はっ!」」

再び違う連絡員が外に飛び出していく。

連絡員も大変な仕事だな、と彼は頭の隅で考えながら地図を覗いた。

敵は第一軍よりもはるかに多く第二軍もいないと対抗は不可能だ。

もしかしたら第三軍がいてもヤバいかもしれない。

(そんな時は11(イレブン)を相手に気づかれないように接近させればいいか……)

その時、敵のほうで動きがあった。

大きな塊だったのが二手に別れて第一軍と第二軍に攻撃を仕掛けている。

それがさらに細かい塊になって第一軍と第二軍を囲った。

(分隊が連携して戦うのか……。なかなか面倒くさいことになったな。こっちも戦法をパクるか?)

しかしこちらが指示しなくても現場は迅速に対応してくれた。

こちら側も分隊を作って敵に反撃している。

(素晴らしい。対応が早いな。さて、敵はこれにどう出る?)

そう思っていると敵は後方にいた分隊を離脱させてこちら側の後ろに向かわせた。

恐らく後ろから奇襲するつもりだろう。

だが、これにもすぐに気づきすぐに反撃を開始した。

(しかし相手はどうやってこちらの位置を把握しているんだ? もしや……)

彼は地図に向けていた目線をすこし横にずらす。

すると攻撃しているところからすこし離れたところに敵が潜伏しているのがわかった。

索敵の魔法はある程度の距離までしかわからない。

だからこれが仲間に敵の位置を伝えているのだろう。

しかしこれを攻撃するためにはバレないように接近しなければならない。

そこで彼はひとつの案を思いついた。

11(イレブン)に命令する。戦場よりすこし離れたところに敵が潜伏している。11(イレブン)は敵に気づかれないように接近、攻撃せよ」

「はっ!」

連絡員が急いで走っていった。

11(イレブン)は特殊部隊という立ち位置になっている。

つまり、相手にバレないように行動する訓練も受けているのだ。

彼はこの作戦には11(イレブン)を投入するのが最適だと考えた。

(みんな、頑張ってくれよ……)

彼はそう祈りながら地図を眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ