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92 新たなる敵

当分、ルーナさんは出てきません。

でもいつか登場させるので楽しみにしていてください!

それでは第92話、お楽しみください!

あの出来事があってから数年が経った。

ニュードラグーン連邦国にはあれからも人口が増加し、西のニュードラグーンと呼ばれるほどの大国になった。

というのも国王が龍神なのでその加護を受けようと色々な国が傘下に入ってきたのだ。

そのなかには、かの有名なレクイエムもある。

レクイエムが傘下に入ったことでドラゴン平和連邦以来はじめて龍の国が統合された。

そんなこともあって国の技術は急激に進歩することになった。

例えば国王が異世界で見てきた銃を模したものに光魔法の魔法陣を埋め込ませて光線銃として使われていたりもするぐらいだ。

「ファブリス様、我が第一軍、第四軍がニガレオス帝国と交戦を開始いたしました」

「そうか」

ついに始まったかとファブリスは大きくため息をついた。

ニガレオス帝国。

それは悪魔族が支配する、大陸の西に位置する帝国だ。

その歴史はかなり前、ドラゴン平和連邦ができる前から続いている。

そんな歴史ある大国がこのニュードラグーンに戦争を仕掛けてきたとは一体どういうことだと彼は疑問に思っていたのだが未だその謎は解けていない。

「勝てるでしょうか……?」

家来の一人が心配そうに聞いてくる。

「大丈夫さ。いざとなったら11(イレブン)が出るし、こちらには勝利の女神もついている」

そう言うとファブリスは手のなかにある一本の刀を強く握りしめた。

「そうだろう? 11(イレブン)隊長ホレイソン」

彼は隣に座っている人物を一瞥した。

その名を呼ばれた人物は「はい」と答えると恭しく頭を下げる。

「さて、早速要請が来たようだぞ?」

ファブリスは慌てて部屋に入ってくる配下を見ながらそう言った。



ニュードラグーン連邦国レクイエム地方近辺の海上にて。

第一軍はニガレオス帝国軍に少々押され気味な状態だった。

「クソッ! まだ応援は来ないのか!」

そう言いながらジョルジュ一等兵は光線銃『FG001』のトリガーを引いた。

すると『FG001』の銃口から閃光が走る。

それと同時に彼は敵に向かって乱発光弾(トリメンダスフォトン)を発動した。

しかし悪魔たちは背中のコウモリのような翼でそれらを防いでしまった。

そしてメイス片手にこちらに向かってくる。

「ぁあああああああああああ!!!」

ジョルジュ一等兵は『FG001』をホルスターにしまうと反対のほうから筒のようなものを取り出した。

否、筒ではない。

彼はその筒にあるスイッチを押す。

すると一番上のほうから緑色の光線が飛び出した。

『フォトンソード・プロトタイプ』

それがこの剣の名前だ。

元々はとある工場が作った試作品だったが、そのまま軍に流れてきていまは彼の手元にある。

これが彼の手元にあるのは祖父が軍の人間で、国王から信頼を受けていたからかもしれない。

彼は緑色に光る刀身をメイスにぶつける。

しかしメイスはなにか特殊な素材でできているのか、びくともしなかった。

だが彼の狙いはそこではなかった。

「なっ!?」

敵が太く鋭いなにかに胸を貫かれて驚愕する。

それが胸から抜かれると相手は地面に向かって落下していった。

『蜘蛛の糸』

このスキルは糸をどこからでも出すことができ、太さを自在に変化させることができる。

実に便利なスキルだ。

しかしこの空中では使う機会はほとんどない。

「ったく……どんだけいるんだよ……」

彼は敵の多さに舌打ちする。

その時だった。

この戦場に何者かが侵入してきたのは。

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