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52 未成年飲酒は犯罪です

いちいち行の頭を下げるのが面倒くさいと思っているのは私だけなのでしょうか……?

第52話、お楽しみください!

その後、俺たちは存分に水浴びを楽しんだ。

みんなと水を掛けあったり、釣りをしたり、捕った魚を焼いて食べたりもした。

他にも色々とやったのだが、そのなかでもセレスティアが水を操ってイルカを出現させたのはすごかった。

彼女には『水よ私の思うがままに』という特殊能力があるらしく視界に入った水を思い通りに操ることができるのだそうだ。

そんな風にはしゃいでいるといつの間にか日が暮れていて、俺たちはテントに戻ることにした。

テントのなかは見た目とは違い、魔法かなにかで空間を拡張しているのか広々としている。

しかもキッチンやトイレ、お風呂までも完備されているという優れものだ。

俺はソファーにどっさりと座る。

「しかし……テントのなかも暑いですね……」

俺はあまりの暑さにため息をつく。

「誰か氷系の魔法が使えたらよかったんですけど誰も使えないんですよね……」

セレスティアがそう言って俺の隣に座った。

誰も上から上着を着ようとしない。それ程に部屋のなかは暑かった。

「皆さん……こんなのはいかがですか?」

そう言ってテイラーがお酒を持ってきた。

「テイラーさん、お酒なんて飲んで大丈夫ですか?」

俺は心配になってテイラーに聞く。

どう考えてもまだ幼いし酒なんて飲める年齢ではないだろう。

「大丈夫ですよ。私、16歳ですから」

「そうですかぁ。なら大丈夫ですね」

俺は笑顔で答える。

・・・

いや、ダメだろ!!!

日本でさえ20歳以上じゃないとダメなのに16歳がお酒を飲むなんて未成年飲酒じゃないか!

犯罪!犯罪だよ未成年飲酒は!

俺は椅子に座っているファブリスのほうを見る。

すると、なにか?という様子でこちらを見てきた。

なにか?じゃないんだよ!これは犯罪じゃないの!?

しかし俺は色々と言いたいことを飲み込み、我慢してファブリスに話しかけた。

「ファブリス……ここはいくつからお酒を飲めるのかな?」

俺はなんとか驚きを隠しながら笑顔でファブリスに尋ねる。

そんな俺を見てファブリスは不思議に思いながらも答えた。

「酒が飲めるのは16歳からだ。だからテイラーは飲むことができる」

「へぇー」

だとしたらテイラーの飲酒は合法ということか……

その時、酔っぱらったテイラーがこちらに寄ってきた。

「ルーナさん!ルーナさんも飲みましょうよ!美味しいですよ!」

この人、お酒飲むとキャラ変わるタイプの人か。

まぁ俺は16歳は超えているし、ここでのルールだったら飲んでも大丈夫だけど……

俺はファブリスを一瞥する。

するとファブリスは付き合ってやれというように頷いた。

「わかりましたから、落ち着いてください」

俺が了承するとテイラーがグラスを持ってきてそこにお酒を注いだ。

「さあさあ」

俺はテイラーに促されて一杯飲む。

テイラーが中身の無くなったグラスにまたお酒を注いだ。

それを俺はチビチビと飲む。

この繰り返しが何回も続いた。

数分後。

「それでな!どっちがベッドで寝るのか俺とファブリスとバトってたらそこにフェルナンドさんが来たわけよ!」

「なにそのしょうもない話!ウケる!」

俺は完全に酔っていた。

予想外の展開にまわりの人たち、特にセレスティアとフェルナンドがビックリしている。

「気付いたんですけどルーナさんって怒ったときとかにも俺って言いますよね?」

セレスティアがフェルナンドに話しかける。

「たしかに……」

三人はいつもとは雰囲気の違う二人をしばらく茫然と眺めていた。

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