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50 事情聴取

お昼の14時に第51話「休暇と水浴び」を投稿予定です。

ぜひ見てください!水着回でございます!

俺はとある部屋にあるベッドで寝ているホレイソンを横から眺めていた。

すぅすぅと聞こえるその吐息は静かで、俺を殺そうとした男のものとは思えなかった。

俺はホレイソンの顔をじっと見る。

「真菜……」

ホレイソンが寝言を発する。

真菜とは前世での妹か恋人なのだろうか。

俺にはホレイソンの顔が寂しそうに見えた。

前世では俺にも妹がいた。名前はゆかりと言う。

最後に会ったときは、まだ小学五年生だった。

だから寂しくなる気持ちは俺にもわかる。

その時、部屋の扉が開いた。

俺はその方向を見る。

「大丈夫か?ルーナ」

そこにいたのはファブリスだった。

走ってきたのか、ファブリスは息を切らして肩を上下に揺らしていた。

俺は返事としてファブリスに頷く。

「そいつがホレイソンか」

「ああ」

ファブリスがホレイソンの顔を覗く。

「すまないな。仕事があるのに」

俺は申し訳なさそうに言う。

「いや、仕事なんてほぼないからサボり放題なんだよね」

「は!?マジで言ってんのか!?」

「マジ」

「まったく……お前ってやつは……」

俺は長い溜息とともに言った。

その時、ホレイソンが目を覚ました。

その瞼がゆっくりと開かれる。

「……ここは?」

「ここは医務室だよ」

俺はホレイソンに答えた。

すると彼は俺の声を聞くとガバッと飛び起き、俺を警戒するような体勢をとる。

「『石化眼(メドゥーサ)』!」

彼が大きな声でそう言う。

しかしなにも起こらなかった。

「あれ……?」

ホレイソンは驚いたように俺を見た。

「なんで……」

俺にもわけがわからなかった。

彼が俺にしようとしていたのはスキルを使って石化させることだ。

しかしそのスキルが発動しないのだ。

「ルーナが使ったという魔法はたぶん、古代魔法のひとつの攻撃無効化魔法だ。だからスキルが使えない」

「でも、だったら……」

そう、魔力がなくなってスキルが使えなくなるんだったら裏スキルも使えないはずだ。

しかし彼がファブリスの声が聞こえるということは『自動翻訳』は機能しているということなのである。

俺はホレイソンのステータスが気になり、『鑑定』を発動した。



《ステータス》

名前 ホレイソン=ネルソン

種族 剣・付喪神

称号 付喪神

裏称号 NO.7

スキル 

『視覚』『聴覚』

裏スキル

『浮遊』『自動翻訳』

特殊能力

『支配する者』



俺はあるひとつの特徴に気付く。

それは攻撃系のスキルが無くなっているということだった。

つまり俺が発動したと思われる謎の魔法はファブリスの言った通り攻撃無効化魔法だということになる。

しかしこれは攻撃無効化というよりも攻撃系のスキルの剥奪をする魔法ではないかと俺は思った。

そんなことを考えている間にファブリスはホレイソンから色々と聞いていた。

彼は抵抗しても無駄だと思ったのか素直に自白していく。

「俺が隊長を狙ったのは、ある人たちからの命令でした」

「誰だそれは」

ファブリスがホレイソンに詰め寄る。

「エグザム清教の人たちです。彼らは俺を見つけたあと、俺に戦いの仕方を教えてくれました。それでこないだニュードラグーン連邦国で11(イレブン)の隊員を募集する大会があることを知ったエグザム清教の人たちは俺に大会で勝って隊長を殺せと言ってきたんです」

「それでルーナを襲ったと?」

「はい」

ホレイソンが頷く。

しかし俺はまだ引っかかることがあった。

「お前はなぜ私がNO.11だと知っている?」

「それは私が裏ステータスを見ることができるのと、上から教えてもらったからです」

「なるほど……」

俺は納得し口を閉じる。

「お前の処分はまだ検討することにする。しばらく我慢しろ」

ファブリスはそう言い放つと俺を連れて部屋の外に出た。

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