48 付喪神との戦い
弱い。弱すぎる。
俺はノアとアルバート爺さんによってボコボコにされた彼らを見て嘆いていた。
最初にノアが瞬殺した隊員を含めて弱すぎる。
大体予想はついていたがここまで弱いとは……
今回、このような隊員をノアとアルバート爺さんに戦わせたのは彼らが一体どれだけの強さなのか分析するためだ。
しかしこのような様では実際に戦争に投入することは不可能だ。
そこで俺は彼らの強さをそれぞれAランク、Bランク、Cランクに分けることにした。
特に問題ない隊員をAランク、すこし特訓をすれば強くなれる隊員をBランク、弱くて話にならない隊員をCランクとすれば後で色々と楽なのだ。
ちなみに未だAランクは出ていない。
「じゃあ次は誰かな?」
俺が問うとひとりの男が俺の前に進み出た。
これが最後のひとりである。
「ああ、君か」
その男は大会で優勝したホレイソン=ネルソンだった。
しかし最初に見たときとは印象がすこし違い、からだから強者のオーラが溢れていた。
さすがは大会優勝者。気迫が違う。
「団長、俺この人に勝てないわ」
いきなりノアがそんなことを言い出した。
「どうしたノア。さっきまでの気合いはどこにいったんだ?」
「いやだってこの人の魔力量、団長並みに異常だよ?俺が勝てるわけないじゃん」
俺は助けを求めるようにアルバート爺さんのほうを見る。
しかし……
「申し訳ございません団長。私にでも無理です」
「マジか……」
じゃあ俺がやんなきゃいけないってこと?
やだよ。面倒くさい。
まぁでもこいつの魔力量が膨大でも強さに直結するわけ……あるか。
「はぁ」
俺は面倒だと思いながらため息をついた。
「二人がダメだって言ってるから私が相手をしてやるよ」
「よろしくお願いします」
そう言うと彼は恭しく頭を下げた。
そして俺たちは試合場の真ん中に移動した。
観客席にいる他の団員たちも注目している。
「じゃあルールは同じでいいな?」
「構いません」
俺は手に刀を顕現させた。
ホレイソンもその手に剣を顕現させる。
アルバート爺さんが声を張り上げて試合の開始を宣言した。
「試合、始め!」
俺とホレイソンは同時に動いた。
俺は『韋駄天』で高速移動し、ホレイソンに斬りかかる。
だがホレイソンは恐るべきスピードでそれをかわし、俺の背後に現れる。
「ちぃ……」
俺は『変形刃』で背中から彼を襲った。
対してホレイソンはまたも見えないほどのスピードで回避し、俺に斬りかかってきた。
俺はそれを刀で受け止める。
そして俺はすぐに『鑑定』を発動させた。
《『鑑定』を開始します》
俺は彼を目で追いながら反撃をした。
《ステータス》
名前 ホレイソン=ネルソン
種族 剣・付喪神
称号 付喪神
裏称号 NO.7
スキル
『吸収』『視覚』『聴覚』『石化眼』『蛇毒』『韋駄天』『業火』
裏スキル
『浮遊』『自動翻訳』『思考加速』『風刃』
特殊能力
『支配する者』
付喪神だと!?
俺はその事実に驚きながら空中に浮遊した。
そして俺はファンネルを背中に出現させる。
「ファ〇ネル!」
そう言うと俺のファ〇ネルはホレイソンにむかって飛び出していった。




