46 潜入調査?
意気揚々と臨んだ試合でしたが、まさかの三回戦目で負けてしまいました。
前より結果が悪い……
ちなみにその勝った相手は準優勝しました。
まぁそれでも延長まで持ち込んで判定で負けてしまったので頑張ったほうだと思います。
ていうか準優勝した相手と延長まで戦うってすごくね!?
自分自身を褒めてやりたいです。
では、第46話お楽しみください!
11の予備軍の募集には500人ほどが集まった。
そのなかから30人を選ぶ。
選別方法は簡単だ。
30人を死なない程度に戦わせて残った30人を選べばいい。
ただ俺はそのなかに性格上ダメなやつがいたら採用しないつもりなので大体残った60人ぐらいをマークすることにした。
そして俺はいま、決勝戦の試合を見に来ている。
彼ら以外の28人はもう採用決定だ。
実は負けた人たちそれぞれに「サインください!」と言って仕草、口調、態度を見て性格を分析していたのだ。
それでみんないい人そうだったから採用を決定したけど途中でヤバいやつだってわかったらバッサリ切り捨てるつもりである。
その時、会場に歓声が沸いた。決勝戦が終了したのだ。
俺はすぐに席から立ち、優勝者のもとへと向かう。
俺は11の隊長なので警備員は俺の顔を見たら大体、わかると思う。
はずだったのだが……
「はい、こっからは入れないよー」
蜥蜴人族の警備員が俺を準優勝者のところまで行かせてくれない。
まさか俺の顔を覚えていないのか!?
「前に刀を持った白い髪の隊長が選手たちに会いに行くって伝達してあったはずなんだけど……」
「そんなの知らないね。ていうか隊長ってなに?」
蜥蜴人族が馬鹿にしたように聞いてくる。
「11に決まってるだろ!」
「11の隊長さんがここにくるわけないでしょ。帰った帰った」
そう言って俺を追い払おうとする。
「じゃあ、お前仲間に連絡してみろよ。白い髪の女が来る予定はあったかって」
「そこまで言うなら連絡とってや……」
その時、蜥蜴人族の肩を誰かが掴んだ。
「なぁアンタ、この人は正真正銘の11の隊長さんだぞ」
蜥蜴人族がゆっくりと振り返る。
そこにいたのは大会の優勝者、ホレイシオ=ネルソンだった。
「言葉を慎め」
彼がそう言い放つと蜥蜴人族のからだが細かく震えた。
ただの小娘だと思って接していたのが実は11の隊長だったなんて知ったらそりゃあ震えるだろう。
11は最高レベルの人材が集められているからな。
「はじめまして。私、非正規特殊部隊11の隊長をしておりますルーナと申します」
そう言って俺はホレイシオに挨拶をする。
「私はホレイシオと申します。ところで今日はなにをしにここへ?」
「実はここにはあなたの性格に問題がないか調べにきたのですが問題ないようですね。あなたは採用させていただきます」
「あ、ありがとうございます!」
「そしてそこの警備員」
「は、はい!」
俺が軽く睨むと蜥蜴人族のからだが硬直した。
「今回は目を瞑ってあげるから次からはきちんとお客様に対応しなさい。あとちゃんと上からの話を聞きなさい。いいですね?」
「はい!」
俺は蜥蜴人族が返事をしたのを確認すると準優勝者のもとへ歩いて行った。
こっち側の警備員はしっかりしていたのですんなりと入れた。
俺は見た目的にただの可愛い女の子に見えるはずだ。
そんな子が(自分で言うのもなんだが)話しかけてきたら普通、男は緊張したりして本性がすこし見え隠れする。
まぁ所詮、男とはそんなものだ。
「あの……さっきの試合を見させていただきました。とてもかっこよかったです!」
まぁ嘘だけどね。女の子モード、マジ怠いわ。
「そうか!俺の試合を見てくれたんだな!」
ここまではいい人そう。
「なぁ君、いくつ?」
「17です」
俺は適当に答える。
「だったらさ……」
そう言って俺にすり寄ってくる。
そして俺の肩に腕を回してきた。
「(俺とすこし遊ばない?)」
「それはちょっと……」
俺は口角を微妙に上げながら話す。
うん、こいつは不採用にしよう。
そう決意し俺は彼の腕をからだから離れさせた。
「おい……」
「近寄るなクズが。優勝したぐらいでイキってんじゃねぇ」
俺は『変形刃』を男の喉の前で静止させる。
「警備員」
「はい。なんでしょうか」
俺が警備員を呼ぶと駆け足で近寄ってきた。
「こいつを取り押さえて置け。残念だけどお前は不採用にする」
「畏まりました」
そう言うと警備員は男を取り押さえた。
男が色々とわめいている。
「は?不採用?どういことだおい!」
しかし俺は男の声を無視してその場から立ち去って行った。




