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19 宣戦布告

もし展開が早すぎるなら私に教えてください。

できれば活動報告のコメントに書いてくれると嬉しいです。

ちなみに同時並行で書いている作品は展開が早すぎて死にました。

(←マジでトラウマ。すんごい怖い)

新たな月のはじまり。

その初日である今日にファブリスの戴冠式が開かれる。

この戴冠式には様々な国の王族、貴族が招待された。

主な国はドラグーン以外の龍の国、アルフレッド共和国、神聖フリーダム王国、マックノート人民共和国とその他の小国だ。

ファブリスが前国王から王冠を受け取る。

そしてそのまま王座に座った。

「第37代ドラグーン国王ファブリス=ドラグーンです!」

司会がファブリスが座った瞬間に紹介すると会場内に拍手が湧いた。

その拍手が鳴りやむとファブリスが口を開く。

「はじめまして。第37代ドラグーン国王ファブリス=ドラグーンです」

いつもとは違う機械のように冷たい声に俺も思わず固まる。

「今日は私のために参列していただきありがとうございます。皆様とはこれからも良好な関係を築いていきたいと考えているので何卒宜しくお願い致します」

会場に再び拍手が響いた。

それから会場が違う場所に移されパーティーが始まった。

偽りの仮面を被った大人たちによる形だけのパーティーが。

ファブリスにアルフレッド共和国の大統領と数人が近付く。

「はじめまして。アルフレッド共和国大統領サルヴォ・ターナーです」

「ファブリス・ドラグーンです」

俺はファブリスの横でジュースを飲みながらサルヴォの話を聞く。

「実はですね、私の国のゴライ大迷宮調査団団長が先日何者かにやられまして、そのうち一人があなたにそっくりなんですよ。なにか知っていませんか?」

「いや、なにも」

「そうですか。しかしあなたが犯人という証拠はあるんですよ」

「………」

「奇跡的に生き残った団員が犯人は黒龍だと言ったんです。黒龍はあなたを含めてたった四体。その一人は前国王。お兄さんは行方不明、弟さんは国外追放。最後のあなたはゴライ大迷宮から『千年越しの悪夢』と帰還した」

「なにが言いたい?」

「では申し上げます。私たちアルフレッド共和国はあなた方、ドラグーンに宣戦布告することを宣言します」

「「なっ!?」」

俺とファブリスは思わずおかしな声を出してしまう。

まわりはガヤガヤとしていて異変に気付いていない。

サルヴォは続けて言う。

「私たちの国では彼らは先鋭集団でした。あなたたちにとっては雑魚でも私の国では重要な戦力だったんです。彼らを殺害した責任は死という形で償ってもらいます」

「人間ごときが俺たち龍に勝てると思ってるのか?」

「まさか!私たちが龍に勝てるわけないじゃないですか!私たちだけならね」

「それはどういう意味だ?」

「後でわかることですよ。では」

そう言うとサルヴォは俺たちから離れてしまった。

途中、謎に仮面を被っていたサルヴォの部下が俺たちを睨んでいた気のせいだろうか。

その後は何事もなくパーティーは進行し招待客はそれぞれ自国に帰っていった。

招待客が帰った後、俺たち二人は寝室で話し合っていた。

その近くには宣戦布告の正式な通知がある。

「まずいな」

「かなりまずい」

二人の間には重い空気が漂っていた。

「まずはなにをする?」

「戦力の確保と相手の戦力の確認」

「なんて言った?もっとわかりやすく言って」

「そのままの意味だけど」

「まぁいいや。しかしこれはかなりまずいよな?」

「ああ。あいつら雑魚のくせに挑発的だったのはこういうことだったのか…」

雑魚の人間どもに宣戦布告されてなにがまずいのか。

状況がまずい理由は雑魚な人間どもに宣戦布告されたからではない。

「まだ先の話だとは思ってたんだがな…」

「人生はすべてが予想通りにいくわけではないから」

「はぁ。予想通りにいってくれたらよかったんだけど」

人生は予想通りにいかない。

今回のことはそれをちょっち実感させてくれた気がした。

ドラグーンに宣戦布告した国はひとつではない。

そのもう一つの国は……

「双頭龍アンフィスバエナ領ドラゴナイト」

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