表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

105/107

105 約束

俺はそれからクソ女神の追跡を続けていた。

するとどこからか取得した光線銃でクソ女神は俺に発砲してきた。

俺は仲間の影に隠れてこれから逃れると、ソイツから光線銃を奪いクソ女神に光線を放つ。

女神様、『預言』は使えるか?


《可能です。ユニークスキル『預言』を発動します》


その声が聞こえた次の瞬間、俺の瞳にはすこし後の未来が映り出した。

クソ女神が再び俺に発砲する。

こちらに飛んできた光線に俺は無言で狙い撃ちする。

もういっちょ、と……

そして俺は間を入れずに再びトリガーを引いた。

しかしその光線はクソ女神とは全然違う方向に飛んでいく。

いや、飛んでいくのではない。

自らそうなるように仕向けたのだ。

クソ女神が移動しながらこちらに銃口を向ける。

しかしそのトリガーが引かれることはなかった。

「わお!」

クソ女神が思わずそんな声をあげる。

というのもクソ女神のからだに光線が直撃したからだった。

「ファ〇ネル!」

俺はクソ女神があけたわずかなスキを突こうとファ〇ネルを向かわせる。

そのうち三つはクソ女神にダメージを与えられたが残りは全滅してしまった。

「ぉおおおおおおおお!!!」

俺は刀を片手にクソ女神に突進していく。

その時。

「なっ!?」

背中の翼が消え、浮く力がなくなる。

そして俺は地面にむかって真っ逆さまに落ちていった。


《魔力減少により『天の加護(パーピュラ)システム』を強制解除します》


「畜生ッ!」

そんな俺をクソ女神は笑いながら見つめてくる。

こんなんじゃ戦えないってか? 相手にならねぇってか?

ふざけるな!

俺はまだ負けてない!

そう思って『蜘蛛の糸』を出してみようとしたが、やはり出ない。

あぁ……畜生……

俺は悔しさのあまり唇を噛む。

「クソ女神め……次は絶対にぶっ殺す……」

そう言うと俺は目を瞑って落下していった。

浮遊する感覚とはまったく違う落下の感覚がからだを襲う。

しばらく敗北の悔しさに黙っていると背中と足になにかが優しく触れるような感触がした。

自分のからだに触れているものがなにか確認しようとすると、そこにはファブリスの顔があった。

どうやらわざわざここまで飛んできたらしい。

まったく仕事のほうはどうしたのやら……

「大丈夫だったか?」

ファブリスが心配そうに顔をのぞかせてくる。

なぜだか知らないがこの声を聞くと先程までのクソ女神への怒りが浄化されるような気がした。

「魔力切れた。これ以上、戦えない」

「ほらな。言ったろ? 無茶だって。まぁ生きてただけで十分だよ」

「うん」

俺は適当に相槌をうつ。

「いいか? 約束しろよ? お前、絶対にこれから自分から戦っちゃいけないからな。こうやって魔力切れになるの怖いし」

「いや、でも……」

「うるさい黙れ。まずは俺の言う事を聞け。絶対に自分の身に危険が迫ったとき以外は戦闘をするな。もし万が一のときがあった時は俺がお前を全力で守る。いいな?」

「あ……え……はい」

ファブリスの剣幕に俺は思わず変な声を出してしまう。

いやいや、全力で守るって……

俺は例のセリフを思い出して顔を赤面させる。

そんな俺を気にもせずファブリスは前を向いて俺に話しかけてきた。

「さて、ここはあいつらに任せて俺たちは帰るか」

そう言うとファブリスは移動短縮魔法(ワープホール)を展開して、そのなかに入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ