103 参戦
「さーて、感動の再開に水を差しやがったこいつはどうしようか?」
俺はふざけてそう言ってみる。
「ふが~!」
男はどうにかして解放されようと暴れ出す。
挙句の果てには、なにかのスキルを使おうとした。
「はい、ストップ」
「!?」
俺は男の目に刀の刃先を突き付ける。
すると男はピタリと抵抗をやめた。
まったくわかりやすいやつだ。
そう思いながら俺はファブリスに話しかける。
「で? こいつ、どうする?」
「殺さないで情報を聞き出す。適当に誰か連れていけ」
そうファブリスが言うと部下の一人が男を連れていった。
「さてさて」
俺は再びファブリスに話しかける。
するとファブリスはなにか? というような顔をした。
「仕切り直しで感動の再開をしたいところだけど、第一軍から第三軍の団長が勢ぞろいってどういう状況? あと何人か知らない顔がいるけど、これはどゆこと?」
「えーと、実はいま戦争中なんだ。それで司令室としてここを使っていたんだけど……」
「あぁ、なるほどね」
俺は大体状況を把握してそう答える。
「敵の特徴とかってわかるか?」
そう言うとファブリスは慌てて俺に言い返してきた。
「まさか、いまから戦場に行くつもりか? 無茶だ! さっきまではなんとかいったけど、次は魔力がもたない!」
「うるさい。さっさと吐け」
俺はファブリスのことを強く睨んで自分の意思を曲げることはないことを伝える。
しばらくにらみ合いが続いたあと、ファブリスが降参したように敵の情報を言い始めた。
「敵はニガレオス帝国。悪魔が住む国だ。悪魔の背中にはコウモリみたいな翼が生えてるからわかると思う。あと三体ぐらいデカいやつもいると思うけどそいつらも敵だ。どうせそいつらも殺すんだろう?」
そう言ってファブリスはニヤリと笑う。
そんなファブリスに俺は笑顔で返して扉に向かっていった。
「誰か案内頼む」
ファブリスがそう命令して部下のひとりが案内してくれた。
玄関を抜けると遠くのほうの空で戦闘の明かりが見える。
「案内してくれてありがとうございます。ここからはもう大丈夫です」
「そうですか。あの……良かったらこれを」
「?」
そう言って彼が渡してきたのはライフルのようなものだった。
「これは……?」
俺はその銃身を隅から隅まで観察した。
ライフルの先には刃のようなものがついていて、その銃身は予想と違ってかなり軽い。
「これは光線銃です。最小限の魔力しか消費しないので、ぜひ使ってください」
「ありがとうございます。使わせてもらいますよ」
「ええ、健闘をお祈りします」
それに笑顔で答えると俺は戦場に向かって大きく羽ばたいていった。
何人か倒したあと、俺の目の前に巨大な怪物が現れた。
見た目はクソキモイ。
そいつは俺を見つけると奇声を発しながらこちらに向かってくる。
「行けッ!」
俺はファ〇ネルを怪物に飛ばした。
それらは怪物の攻撃を避けて大きなダメージを与えた。
すると怪物が大きく口を開けて赤いエネルギーでできたなにかを装填し始める。
そしてそれが俺に向かって発射された。
ヤバい! これは、死ぬ!
そう思った次の瞬間、俺の視界を赤い光が埋め尽くした。




