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ハウンドドッグ討伐

アレン達は6体の召喚獣と2体の洋人形にこの依頼限定の仲間エリーゼは《メルカリダスの奇跡》へと急いだ。


洞窟の前は物々しい雰囲気だった──


街の兵士が20人とギルド職員数名がバリケードを作っていた。


『おおーい。そっちはまだかー?』


『なんだてめぇらは?今ここは立ち入り禁止だ。けぇれ!』


アレンは元Sランクパーティだったが知名度も低く誰にも認識されていなかった。悲しい事である。


「あ、あの…これ…」


こんなこともあろうかとオニキスさんに発行してもらったクエスト依頼書を見せた。


『ああ。話は聞いてらぁ。元Sランクパーティ様のアレン?だっけな?調査に行ってくれるって話だよな?せいぜい頑張ってくれや』


兵士Aはぶっきらぼうに俺にそう言うとこちらを向くことなくヒラヒラ手を振った。


「アレン様。あやつ殺ってやりましょう。そうしましょう。」チビがブチ切れている。


「まぁまぁ。俺の知名度が無いのは本当の事だからね。仕方ないさ。さぁみんなで行こうか!」


『『『『『わかりました!アレン様!』』』』』


『アレン様~まってぇ~』エリーゼは歩幅が狭く皆に遅れていた為、小走りでついてくる。アレンは召喚獣でも出して乗ればいいのに…と思って言ってみたがどうやら乗れるような召喚獣は召喚できないらしい。


アレンはガウに乗せてくれるか?と頼むと『ご主人様の命令なら喜んでガウ!』と言っていたのでガウの背中に乗って貰った。


アレン達は《メリカリダスの奇跡》へと足を踏み入れた。ダンジョンの中は魔物達でごった返していた。ゴブリン、オーク、スライムが主体の第1階層に第5階層の魔物が居た。ハウンドドッグだ。通常ハウンドドッグは群れを成して行動する。第1階層のハウンドドッグは群れを成していない。しかし何者にやられたのか手負いだった。背中から肩口にかけて袈裟に5本の傷跡がある。上位の魔物にやられたのだろう。こちらに気づくとグルルルルルと威嚇を始めた。


『おい。犬っころ。ワレらがアレン様に逆らうなど命知らずであるな?覚悟しろ。』


クロが大剣を大きく振りかざすとハウンドドッグが低い姿勢のまま飛び込んできた。クロは大剣の腹で受けると大剣を踏み台に大きく飛んだ。


ハウンドドッグは初めからクロではなくアレンに狙いを定めていた。最も弱いアレンに。


アレンはハウンドドッグが飛び込んできた事を視認していたが全く動かなかった。いや、動けなかったのかもしれない。


ハウンドドッグは爪を出すとアレンに向け振りかざした。


──だが…その爪は届くことは無かった。


──《メルカリダスの奇跡》に入る少し前の事だ──


アレンは召喚獣達と約束を交わした。


第5階層までの敵で明らかな強者が発生するまでは手を出すなと。


アレンはオニキスに約束したのだ。エリーゼを護ると。俺達が護るんだと。約束とは守ることを前提とした契約のような物だ。守る力の無き者の約束など何の役にも立たないのだ。


アレンはやっと決意したのだ──


誰かを護る力を得るのだと──


護られる側から護る側に変わるのだと──




グガアアアアアアアアアァァァ


ハウンドドッグは目の前に迫っていた。


チビ、クロ、ヒカリは固唾を呑んで見守った。


ジーク、ライゴは周囲の雑魚を一掃していた。


ガウは白魔法の準備をしていた。


エリーゼはガウの背中に乗って召喚魔法を唱えていた。


アリスとアリサは何故か料理をしていた。うん。無視しよう。


それぞれの想いを胸にアレンを見つめる──


「妄想召喚!いでよ!聖なる雷を操る雷帝よ!」


アレンの手から雷電が迸る──


バリバリバリバリ──


空気中に存在する水分を媒介に雷が通る─


アレンの掌から暗黒が生まれる──


暗黒の中から長い鬣を持った伝説の雷帝が開眼する。


伝説の雷帝それは空想上の生き物だったはず。それが──今ここには存在する──アレンの妄想によって。


妄想召喚──それは夢の中でしか召喚出来ないと思っていたがそれは間違いであった。


人が夢に見るほどの想い。具現化出来るほど細部までこだわったイメージ。それが必要だっただけだ。それを現実で実現することが難しかっただけだ。


だがアレンには今信じられる仲間がいる。背中を預けられる仲間がいる。だから実現したのだ。


チビをクロをヒカリを信じ、ジークにライゴに任せ、ガウに援護を頼んだ。アリスとアリサは周辺の掃除をしていた。うん。メイドロボットだもんね。しょうがない。


だから出来たのた。雷帝の召喚を。


《オレサマは雷帝。テイラーだ。犬よ。貴様がオレサマの相手か?燃え尽きろ!天雷!》


洞窟内だと言うのに暗雲がハウンドドッグの周囲に纏わりつき体に向けて雷が際限なく降り注ぐ。


ハウンドドッグはジュージュー音を立てて焼け焦げている。


「やった!俺やったよ!」


チビたちも嬉しそうにアレンを称えていた。


──アレンは2レベルが上がりました


──妄想召喚士のランクが上がりました


──神獣召喚のスキルを得ました


──冥界召喚のスキルを得ました


──異世界召喚のスキルを得ました


え…?何これ…レベルが上がったの?今まで散々やって来てずっとレベルが12だったけど…いきなり2レベルも?有り得ねぇ…たったランクCのハウンドドッグ1匹だぞ?どういう事だ…アレンは混乱していた。


混乱しているアレンにチビ達が不安そうにアレンに近づく…


ドガァァァアーーーン


下の階層からデカい音が聞こえてきた。


どうやらここからが正念場のようだ。

拙い文章ですが読んで頂きありがとうございます。

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