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悪の組織の悪たるゆえん  作者: ファイル
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言語翻訳、雨で立ち止まる、複製


ミヨさんと情報の共有をしました


あちらの世界の言語が分からないという問題ですが、あちらの世界の人は少しづつですが来ています


その人らは言語の壁はなかったのか


それの答えですが特殊な翻訳魔道具を使っていた、というものでした



「翻訳魔道具ですか」


むしろあるならどうして支給してくれなかったんですかね


「量産出来ないらしい、そして生産が追いついてないらしい」


あ、これは私たちの元に届くのが先になるパターンですね


「ひと段落ついたら優先的に回してくれるみたい、届いたら、だな」


「そうなりますね」



ミヨさんの施設から出て廊下を歩いています


廊下は施設の一階にあたります、唯一窓から外が望めますが


本日はあいにくの雨のようです



ローゼン博士の被験者も本日は来ないようです



あちらの世界に行けたら…


個人的にはコウチャを漁りたいですね


あと、音楽、ナコさんですとカメラでしょうか?



趣味を置いておくと…


まぁ情報聴取でしょうね


本はあるようですのでそこら辺の情報は集めれます


あとは、やはり乗っ取りを目論むのでしょうか?



私にはイマイチ乗っ取り、占拠などをするメリットが思いつきませんが…


そういえばあちらの世界の本の言語はどうなっているんでしょうか



『アカさん』



『ちょっとまってー』


分かりました、以前貰った気がします、こちらに持ってきていませんかね?書庫をあさりましょう


私の施設の本棚を漁ります



探している途中でアカさんから連絡が来ました


『はいはーい』

「アカさん、あちらの世界の本ってありますか?」


『まぁ読んでるからね』


「言語ってどうなってるんですか?」


『あっちの言語だけど?』

「読めるんですか?」

『翻訳魔道具あるからね』


あ、裏切り者だ


「以前読めるものを渡してくれませんでしたか?」


『読めるように渡したんだよ?』


…あっ、そういう事ですか、翻訳してくれていたっていうことですね

「ありがとうございます」


親切の塊でした



「…雨ですね」


「なーに辛気臭い顔してんのよ、暇なら子供たちの面倒みるの手伝ってくんない?」


残念聖女が話しかけてきました


「…反転で雨を晴れに変えれませんか?」


「事象を変えろと申しますかっ!?」


いやぁー、ムリムリ、と言いながら私の手を引っ張ります


…子供たちとひたすらお話でもしてましょうか



…雨ですねー





ローゼン博士に私の人形はホムンクルスでは無いのか、と聞かれました


しかし、私がアカさんから聞いたホムンクルスとは色々と異なります



そもそも魂が確立しているこの世界では根底が多少違いますよね


こちらを私が魔物であるスライムの名前を用いているのは成長するからです


その成長性は本来の人の成長性を上回ります



さらに、成長は魂の成長ですので


元の体に返れば、その成長は受け継がれます


主に魔法が受け継がれるわけです、肉体は動かしてないのでむしろ弱ってますけどね


スライムなのは似ているから、というのも理由です、正確には人工の魔法液体なのでスライム要素はゼロです



さて、現在三つになれるフウカさんは、つまり三倍の成長性があるという訳です!


…実験体、雑用、保育で分担してもらってますけどね



「スタッフが欲しい」

「シロ先輩に同意します!」

キミドリさんその手はなんですか

ゴマすりというやつですか?

誰から教わったんですか…


「あぁ、私では限界がある」

フウカさんいつも助かってます


「…」

サクラさんはいつも通りと


「頭が良いとうれしい」

ナコさん考えるの苦手ですもんね


「人数少ないもんねー」

アカさん久しぶりですね


「…アカさん?」


いつから居たんですか


「ここは捨て名じゃなくていいの?」

ナコさんかクロさんかを考えると組織名ですね

寝室は捨て名ですけど



「まぁ、組織名で」

「おけー、いやぁ、薬の受け取りをするついでに遊びに来ちゃった」


かるいですねー



「そんなわけでスタッフが欲しいのですが、雷の街では無いのでエルフのスタッフがいないです


さらにボスに打診しましたが、複製体、私の人工スライムでもエルフは姿もダメと言われました」


エルフについては厳しいですね



「…あれ?闇堕ち聖女は?」

「子守りです」


ヒカリさんは呼んでません、現在の場所も私の施設の奥の部屋なのでヒカリさんは入れませんし


「後で会わせてよ」


アカさん物好きですね


「反転について色々と知りたくってね」

こちらの調べた資料も出しておきますか



「シロのコピーを量産したら?」


アカさんが提案します


「体だけならできますがそれでは動きません、魂がないので、また魂が入っても動いてる同士が出会うと…」


「あー、死んじゃうかー」


互いに複製体だとしても魂からすれば自分は一人と考えるのが普通です


魂の移動ならそんなことないですが



「同じだと思うからダメなんじゃない?」


「…どういうことです?」


アカさんがポンポンと提案してくれます、しかし私の頭で理解できますかね…


「うーん、反転について一つ仮説を立ててきたんだ」

ここで反転ですか


「その仮説が正しければ、聖女と反転聖女は別人として扱われる、魔法は魂に結びつくんだろう?なら、反転後は魔法によって違う魂になっているはずなんだ」


「…しかし返ると複合、合成されませんか?」


「ひとつの器にふたつも魂って入るの?」


「うーん、専門家に聞かないと分からないことですね、それは…私は反発すると思いますが」


それか自我の崩壊ですね


「私が知りたいことのひとつにはさ、コピー炎、コピー水、コピー風、コピー地って違う魔法を植え付けたらそいつらは魂を保てるかってことを知りたいわけよ」



「…やってみますか」


アカさんの登場で方針会議は潰れましたが、まぁだいたい終わってたので構いませんね





「と、言うわけで実験体1さんです」


目隠しされた男性が五感を閉ざされてサクラさんに歩かされています


「ほいほい」


アカさん、キミドリさん、私の三人が観察者です


「実験体2さんには1さんの魂を半分いれた人工スライムです、火の魔法が使えます、見た目は全く同じです」


こちらはフウカさんに歩かされてますね


「では、会合」


サクラさんとフウカさんによって実験体の目隠しが外されます



…結果から言うと失敗ですね


つぎ


「…風魔法もダメですね」


つぎ、つぎ


「四属性はダメですね、反転、いきますか」


つぎ


反転の魔法を植え付けられた実験体は互いに認識しても自我の崩壊は起きませんでした


「反転の魔法だけでしょうか?なぜ?…キミドリさん、あれ?」


いつの間にかキミドリさんが退室されてました、アカさんも椅子に体重を預けています


「アカさん、スタッフの目処がたちそうですよ」


「…そーですか、シロはなんとも思わない?」


「何をですか?」


「…だから勇者に狙われるんだろうなぁ」


アカさんが納得したように目を瞑ります

え、勇者に狙われる理由がわかったんですか?何とかすれば雷の街に入れますか?



「…とりあえず反転なら大丈夫な理由を探しますか」


一人を量産、魂の複製が出来ましたら癖も何もかもが同じスタッフが完成します、教育も容易なので理想ですね


複製しても崩れない魂、ミヨさんに聞いてみますか

専門家が同じ施設でほんとに助かります





あれから数日、反転の魔法が大丈夫な理由を突き止めました


反転後の魂は魔法でコーティングされているようになっています


正直、詳細についてはまだ解析中ですが、反転後の魂は図太いということです



反転の魔法はそれだけ負荷がかかることでもありますが…


それら諸々を耐えれる魂が既にありました


そう、聖女さんです


反転の反転は元には戻りません


二重で反転魔法がコーティングされるだけです


そーんなわけで、ヒカリさんを昏睡させて複製しました


さらにそれらを反転させましたので…


性格のいいスタッフが大量に作られた訳ですね



いやぁ、素材として貢献してくれたヒカリさん、いい人ですねー!





「…ねぇシロ」


「なんですか、ヒカリさん」


「奥に入らせてくれるようになったのは嬉しいけどさ、スタッフ雇ったの?」


「いえ、作りました前からいますよ」

ほんの少しですけど


「ふーん、知らなかっただけか、施設もデカいもんね…しかし、小綺麗な顔並べちゃってまぁ…」


「鏡というのを見たことあります?」


「は?あるけど?」


「ヒカリさんって自分の顔ってどう思います?」


「非の打ち所のない完璧な美少女?」


「………よく分かってるじゃないですか」


ちなみに複製体には色々な制限をかけてます、少なくとも勝手には喋りません


アカさん…黙って床で笑い転げないでください





それぞれの補助、補佐も含めて一人一人ずつ担当としてつけてもらうことにしました

あ、子供たちにはさすがにつけてませんが


複製体の聖女さんは多にして個

なん人も生み出しましたが、全て繋がっています


例えば、私の複製体に調合を教えますと、キミドリさんの複製体も同じことが可能になります


そのように最初から認識させ、会話をメッセージでやり取りすることで魂の崩壊を防ぎます



同様にミヨさん、マザーさん、ローゼン博士にも提供しました

記憶の共有については教えていません


実験なので



そうなると子供たちが怯えてしまう、と思いましたが…



「問題ないですよ!ふふ、私だって同じ姿が歩いてるんです、子供たちには教育済みですよ!」


とフウカさんが自信満々に受け持ってくれました



「機械世界にも独特な魔法があるらしいのですよ、えっと、ニンジャマジック、カゲブンシンっ!ってやつです!」


…アカさんから教えて貰ったらしいです、何も言いません

なにもいうまい…


それで子供たちが納得したようなのでいいんです、ええ



「マスター、会話機能認証要求が出ています」


私の複製体だけ喋れますが…誰かが喋れと複製体に言っているようですね


ヒカリさんの声で丁寧な口調ってなんだか違和感がありますね…


さてさて、誰が認証要求を出しているのでしょうか



私の実験に付き合ってもらいますよ

つぎ、つぎとシロは実験を進めましたね

……淡々と

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