水槽をセットした理由
若い頃からの「予定」がずれていたと理解した話
「チョコレートグラミーが飼いたい」
とは思っていました。
でも、別に飼わなくても生きていけるし、
「飼えたらよかったなあ」
という、いわば「過去の夢」でありました。
実際、お金もかかるし、世話にも気を使います。
姉にも、
「ムリはするな」
と、さんざん言われました。
「大きい水槽は管理が大変だから、今のあなたには負担が大きいよ」
それも、もっともな話です。
では、なぜ決行したのか?
チャッピーと話していた時、
「長生きする人の性格」
という話になりました。
それを聞いて、
「もろ、夫じゃん」
と思ったわけです。
私の実父は50代前半で亡くなりました。
さらに舅も60代前半で亡くなっています。
夫の方が私より年上ですし、持病もあります。
だから私は、ずっと、
「夫の方が先に逝くだろう」
と思っていました。
老後は一人で過ごすことになるかもしれない。
だったら、それまで我慢すればいい。
そんなふうに考えていたところがありました。
ところが――。
「もしかして、私の方が先に逝くかも……」
そう思った瞬間、
「だったら、今、したいことしてやる!」
となってしまったのでした(笑)。
水槽は、数年後では、また肩を悪くしてできなくなっているかもしれません。
今なら、まだ何とか体が動く。
しんどいけれど。
だから、やってよかったと思っています。
今までは電気代を気にして、なるべくリビングで過ごすようにしていました。
一部屋一部屋が広いので、当然、エアコンを2台同時に動かせば、それだけ電気代が上がります。
でも、それも、もうあまり気にしないことにしました。
「別居するより、はるかに安上がり♪」
そう割り切ることにしました。
この家は古くて、広いだけが取り柄みたいな家です。
掃除にも、寒さにも、暑さにも散々苦しめられてきました。
でも、広いからこそできることもある。
だったら、可能な限り利用させてもらおう。
そう考えられるようになりました。
前と同じ生活に戻ったら、またうつ病を悪化させるだけです。
今も薬に頼りながら生きています。
だからこそ、
「どうやって、うつ病と共生しながら、自分を大事にしていくか」
を、これからも考えていきたいと思っています。
周り、特に姉には、ずいぶん心配をかけています。
でも、
「ちゃんと先のことも考えているから、安心して」
と言いたいです。
先日、夫の前で娘に言いました。
「終活用の資料を作っておくからね。
特に保険証書は私が持っているから。
受取人はお父さんになっているけど、お父さんじゃ何も分からないだろうから、お兄ちゃんと相談して。
章くんのこともよろしく。
私が死んだら生命保険が〇〇〇円入るから、それで葬式代を賄って。
あなたたちにも少しは残せると思う」
笑いながら言ったのですが、娘は大真面目に、
「うん、お願いね。
お父さんじゃ、なーーーーんにも分からないだろうから、お母さんが先に逝ったら困る」
と返しました。
夫、目が丸くなっていました。
自分が子どもたちからどう思われているのか、少しは分かったのならいいんですけどね。
まあ、そう思われても仕方がない実績があります。
以前、古い保険証書を金庫に入れていたら、いつの間にか処分されていました。
「古いから、いらないや」
と思ったらしい。
まあ、更新されて新しい証書が届いていたので、それはちゃんと「私が」保管してあります。
今は証書そのものがなくても何とかなるようですが。
そして、もっと困ったのが、
金庫のダイヤル番号を書いた紙まで捨てていたこと。
「番号が分からない!」
となりました。
確かに古い金庫です。
ダイヤル番号を書いた紙も、見た目はただの古ぼけた紙でした。
でも。
普通、捨てるか??
たぶん、何の紙なのか分かっていなかったのでしょう。
幸い、私はその金庫をしょっちゅう開け閉めしていたので、「体」が覚えていました。
無意識にダイヤルを回して――
開きました。
本当によかった。
夫に、
「それ、メモしておいて」
と言われました。
「無意識でやっているからムリ!
私が覚えてなかったら、どうするつもりだったわけ?」
夫、無言。
「何回かやるから、自分で見てメモを取ってください。
自分で書いた紙なら、さすがに捨てたりしないでしょ!」
本当に、
「私が忘れていたら、どうするつもりだったのか」
小一時間問い詰めたい気分でした。
でも、途中で気が付きました。
「あ、違うわ。
私が『開ける方法を探せ』って丸投げされるだけだったわ」
……そうでした。
たぶん、そうなる。
そんなこんなで。
私は最近、
「絶対、夫の方が長生きする」
と思っています。
人間、いつどうなるか?なんて誰にもわかりません。
小説みたいになハッピーエンドなんて、めったにないと思います。
だからこそ、私は、いつでもハッピーエンドのお話しを妄想して書き続けたいと思っております




